猫の譲渡会とは?譲渡の条件や引き取りまでの流れを紹介!

猫の譲渡会とは?譲渡の条件や引き取りまでの流れを紹介!

猫を新しく家族として迎え入れる時、譲渡会という販売業者以外からの選択肢も考える事でしょう。ところが譲渡会がどんなものか知らなければ、猫に出会う前から緊張したり不安になってしまいますよね。今回は、家族を待つ猫たちと出会える譲渡会についてお話します。

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ライター

orion

動物病院で看護師として7年半勤務し、現在は動物の訪問介護・ペットシッター・飼い主さん向けセミナー講師を行っています。甘えん坊な猫1匹と同居中。

記事の目次

  1. 1.猫の譲渡会とは?
  2. 2.猫を引き取るまでの流れ
  3. 3.猫の譲渡会の情報をゲットしよう!

猫の譲渡会とは?

猫
フリー写真素材ぱくたそ

皆さん、猫の譲渡会にはどんなイメージを持っていますか?

「野良猫や、諸事情によってとある家庭で変えなくなった猫と、新しい里親(飼い主さん)の出会いの場所」といったところでしょう。

これはもちろんそうなのですが、譲渡会に参加する前にきちんと知っておくべきことがあります。
それは、譲渡会は猫にとって「一生の家族」となってくれる人を探す場所だということです。

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譲渡会に参加する猫って?

譲渡会で里親を探す猫たちの背景は様々です。

野良猫だったところを保護されて、一度も人と生活したことがない子はもちろん、ケガや病気を抱えていることもあります。中には災害で飼い主さんと暮らせなくなったという悲しい場合もあります。

また、性格も人懐っこい子からシャイな子まで、人でも個人差があるように、猫にも個体差があります。
「この子は普段とても甘えん坊なんです」
「この子のケガはもう治っていますが、今は少し足が不自由です」
譲渡会に参加したら、開催者がきっとたくさんその猫のことを教えてくれるでしょう。

そんなその子それぞれの事情・性格を抱えた猫たちが、譲渡会には参加しています。
少しでもたくさんの人と実際に会い、家族になってくれる人を見つける機会を増やすのが、譲渡会の醍醐味でもあります。

猫の譲渡会を開催しているのは?

並ぶ人
Photo byrawpixel

猫の譲渡会を開催している人たちは、大きく分けて2通りです。

  • 保健所や動物愛護センターなど、自治体が主催
  • 個人や組織で活動をしている民間の団体
自治体の場合、譲渡会開催の回数や、保護して長期間猫たちを守るための余裕がなかなか取れないこともあります。

そんな時に立ち上がってくれているのが、個人・団体でボランティア活動として譲渡会を開催してくれる人たちです。
自治体と連携しながら猫の保護活動を行い、譲渡会を開催していることもあります。

譲渡会を含めてこういった活動を行う最大の目的は、自治体も動物愛護団体も、「猫の殺処分数を減らすこと」です。
譲渡会は、そのきっかけ作りになっているというわけですね。

譲渡会までは猫を個人宅で一時的に預かったり、猫の保護施設で人に慣らし、性格や行動を把握して、譲渡会に向けた準備を行っています。そして、里親になるための流れを教えてくれたり、時には引き取られた後のフォローアップも行ってくれます。

譲渡会で一緒に暮らす猫を探すメリット

譲渡会から猫を迎え入れることは、ペットショップやブリーダーから迎え入れるのとはまた違った意味を持ちます。
ぜひ事前に知って、譲渡会へ行ってみましょう。

殺処分数の減少

ケージに入った猫
Photo byDaga_Roszkowska

現在発表されている最新の統計では、猫の日本における殺処分数は年間3万頭を超えています。
環境省 犬・猫の引取り及び負傷動物の収容状況

譲渡会に参加する猫たちの中には、譲渡会主催者によって保護されなければ、殺処分される運命だった子たちも多くいるのです。

そんな中、神奈川県では犬猫の殺処分数は5年以上にわたって「0(ゼロ)」を達成することができています。
しかしその背景には、多くのボランティアが保護された犬猫を収容することに強力して、譲渡活動を行うことで成り立った数字とも言えます。

産経新聞 神奈川県が犬猫殺処分ゼロ継続 動物愛護センターに改称へ

譲渡会から猫を迎え入れることは強制ではありません。
けれども、もしもあなたにとってぴったりな猫がいれば、この巨大な殺処分数の数字や、ボランティアが限界を超えて保護している猫の数を、1つ減らすことはできます。

性格や行動のわかりやすさ

なでられる猫

譲渡会に参加するのは子猫ばかりではありません。
成猫もたくさんいます。

ペットショップから迎え入れるように、子猫の頃からゆっくりと成長を見届けるのももちろん大きな魅力ですが、

  • どんな性格なのか
  • 行動パターンにはどんなものがあるか
  • 成猫時の体格はどれくらいか
というものが成猫ならよくわかっているので、迎え入れた後のギャップが少ない傾向にもあります。
また、動物愛護団体の多くは愛情をもって1頭1頭の猫をきちんと把握した上で、譲渡会に出してくれます。

譲渡会ではぜひ、子猫と一緒に成猫たちにも注目してみてくださいね。

猫を引き取るまでの流れ

譲渡会に参加して猫を迎え入れようと思えば、いくつかの段階を踏んで家族になる必要があります。

譲渡会によって、主催者によって流れや条件が異なりますが、まずは何となくのイメージを持っておきましょう。

譲渡会に参加

のぞく猫

まずは自分が参加しやすそうな距離にある譲渡会がないか探してみましょう。
ボランティア団体でも、自治体のものでも、特に予約なしで参加できるものがほとんどです。

また、譲渡会に参加したからといって、絶対にその場で猫を迎え入れることを決めなければいけないという強制もまったくありません。

まずは気軽に「猫に会ってみようかな」という気持ちで行ってみてください。

希望する猫の申し込み

もしもその場で運命の猫に出会ったら、主催者に里親になる申し込みをしましょう。
その時には、いくつか確認しておきたいことがあります。

自分のライフスタイルに合う猫か?

猫と人

一生を共にするにあたって、自分たち家族とは合わない可能性がある猫を迎え入れると、今後の生活でギャップが生まれ、たくさんの悩みを抱えることにつながります。

譲渡会の場では大勢に囲まれ、猫も緊張して自分のいつもの姿を見せられないことも多いものです。
譲渡会のスタッフにたくさん聞いて、事前に情報収集をしておきましょう。

里親になるための条件をクリアできるか

リストにチェック

譲渡会では、誰にでも猫を譲渡してくれるわけではありません。
主催者側から里親になるための条件が、必ずいくつか提示されるでしょう。

迎え入れた後の医療の提供や定期的な猫に関する主催者側への連絡、完全室内飼育や家族構成など、条件が合わなければ引き取りができないこともあると知っておきましょう。

迎え入れるための費用はいくら?

お金

譲渡会は「猫が欲しいから無料でもらうための場所ではない」ということも知っておきましょう。

迎え入れるにあたり、少なくともこれまでの不妊手術やワクチンなど、かかった医療や食事の費用を一部負担することになることがほとんどです。

個人・団体としてこれからも譲渡活動を継続するためのサポート費用としてはもちろん、
「お金がかかる猫と暮らす飼い主として、最初の自覚を持ってもらうこと」
という意味合いもあります。

主催者側としても、数千円~数万円の費用を出し渋る飼い主さんには猫を譲渡することはできないという判断材料にもなります。

迎え入れる猫のこれまでの命をつなぐために、さいてくれた時間と労力への感謝も込めて、ぜひ気持ちよく費用のやり取りをしてくださいね。

トライアル期間

譲渡会で迎え入れたい猫を、飼い主さん側・主催者側のどちらもが譲渡に納得すれば、まずは1週間以上のお試し期間に入ります。

その目的は、実際に飼い主さん宅に引き取られた後、「うちの子にぴったり」もしくは「やっぱり同居は難しい」という判断を事前にしっかりと確認するためです。

環境が変われば猫も行動が変わるかもしれませんし、猫が馴染みやすいお家に迎え入れられることが1番優先されます。

そのため、飼い主さんと猫のどちらもがお互いに無理なく暮らせるかどうか、最終決定前に確認するというわけです。

家族になりましょう!

並んで眠る猫

無事にトライアル期間が終わり、飼い主さんと猫の相性がばっちり!であれば、いよいよ正式な家族になることができます。

これからは数年、十数年単位で、長く一緒に暮らすことになります。
もしも譲渡主催者へ猫の定期連絡が必要な場合は、定められた期間に合わせてメールなどで行いましょう。

これから楽しく幸せな時間を、飼い主さん・猫のどちらも送ってくださいね!

猫の譲渡会の情報をゲットしよう!

PCで検索

最後に、ぜひ譲渡会に参加してみたい!という方のために、いくつかの譲渡会に関わる情報をご紹介します。
気になる譲渡会があれば、ぜひ立ち寄ってみてくださいね。

ペットのおうち

ペットの里親募集情報 ペットのおうち

まずは自分の身近にある譲渡会を簡単に探せるサイトをご紹介します。

こちらの「イベント」ページでは、

  • 開催都道府県
  • イベントカテゴリ「譲渡会」
を選ぶことで、都道府県ごとの譲渡会情報を確認することができます。
すべてを網羅しているわけではないかもしれませんが、複数の都道府県の譲渡会を探す時には便利ですよ。

自治体からの譲渡会情報

ワンニャンとうきょう

自治体自体が開催する譲渡会を載せている場合はもちろん、譲渡会を開催している団体を紹介するページが設けられていることもあります。

こちらは東京都の譲渡事業を紹介するページで、そのうちの「団体譲渡会のお知らせ」の中で、民間団体の譲渡会情報も記載されています。
東京都譲渡対象団体譲渡会のお知らせ

自治体が積極的に民間団体と連携している都道府県の場合、こういったページがある場合もあるので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

譲渡会からでも、ペットショップやブリーダーからでも、猫と家族になるということに変わりはありません。
自分にとって運命的な出会いがあれば、それが1番理想的です。

ただ、もしも可能なら、保護猫を家族に迎え入れるという選択肢も、心の片隅に置いてもらえれば幸いです。

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