猫の譲渡会とは?譲渡の条件や引き取りまでの流れを紹介!
猫を新しく家族として迎え入れる時、譲渡会という販売業者以外からの選択肢も考える事でしょう。ところが譲渡会がどんなものか知らなければ、猫に出会う前から緊張したり不安になってしまいますよね。今回は、家族を待つ猫たちと出会える譲渡会についてお話します。
最終更新日2020.05.06
猫の譲渡会とは?
皆さん、猫の譲渡会にはどんなイメージを持っていますか?
「野良猫や、諸事情によってとある家庭で変えなくなった猫と、新しい里親(飼い主さん)の出会いの場所」といったところでしょう。
これはもちろんそうなのですが、譲渡会に参加する前にきちんと知っておくべきことがあります。
それは、譲渡会は猫にとって「一生の家族」となってくれる人を探す場所だということです。
譲渡会に参加する猫って?
譲渡会で里親を探す猫たちの背景は様々です。
野良猫だったところを保護されて、一度も人と生活したことがない子はもちろん、ケガや病気を抱えていることもあります。中には災害で飼い主さんと暮らせなくなったという悲しい場合もあります。
また、性格も人懐っこい子からシャイな子まで、人でも個人差があるように、猫にも個体差があります。
「この子は普段とても甘えん坊なんです」
「この子のケガはもう治っていますが、今は少し足が不自由です」
譲渡会に参加したら、開催者がきっとたくさんその猫のことを教えてくれるでしょう。
そんなその子それぞれの事情・性格を抱えた猫たちが、譲渡会には参加しています。
少しでもたくさんの人と実際に会い、家族になってくれる人を見つける機会を増やすのが、譲渡会の醍醐味でもあります。
猫の譲渡会を開催しているのは?
猫の譲渡会を開催している人たちは、大きく分けて2通りです。
- 保健所や動物愛護センターなど、自治体が主催
- 個人や組織で活動をしている民間の団体
そんな時に立ち上がってくれているのが、個人・団体でボランティア活動として譲渡会を開催してくれる人たちです。
自治体と連携しながら猫の保護活動を行い、譲渡会を開催していることもあります。
譲渡会を含めてこういった活動を行う最大の目的は、自治体も動物愛護団体も、「猫の殺処分数を減らすこと」です。
譲渡会は、そのきっかけ作りになっているというわけですね。
譲渡会までは猫を個人宅で一時的に預かったり、猫の保護施設で人に慣らし、性格や行動を把握して、譲渡会に向けた準備を行っています。そして、里親になるための流れを教えてくれたり、時には引き取られた後のフォローアップも行ってくれます。
譲渡会で一緒に暮らす猫を探すメリット
譲渡会から猫を迎え入れることは、ペットショップやブリーダーから迎え入れるのとはまた違った意味を持ちます。
ぜひ事前に知って、譲渡会へ行ってみましょう。
殺処分数の減少
現在発表されている最新の統計では、猫の日本における殺処分数は年間3万頭を超えています。
環境省 犬・猫の引取り及び負傷動物の収容状況
譲渡会に参加する猫たちの中には、譲渡会主催者によって保護されなければ、殺処分される運命だった子たちも多くいるのです。
そんな中、神奈川県では犬猫の殺処分数は5年以上にわたって「0(ゼロ)」を達成することができています。
しかしその背景には、多くのボランティアが保護された犬猫を収容することに強力して、譲渡活動を行うことで成り立った数字とも言えます。
産経新聞 神奈川県が犬猫殺処分ゼロ継続 動物愛護センターに改称へ
譲渡会から猫を迎え入れることは強制ではありません。
けれども、もしもあなたにとってぴったりな猫がいれば、この巨大な殺処分数の数字や、ボランティアが限界を超えて保護している猫の数を、1つ減らすことはできます。
性格や行動のわかりやすさ
譲渡会に参加するのは子猫ばかりではありません。
成猫もたくさんいます。
ペットショップから迎え入れるように、子猫の頃からゆっくりと成長を見届けるのももちろん大きな魅力ですが、
- どんな性格なのか
- 行動パターンにはどんなものがあるか
- 成猫時の体格はどれくらいか
また、動物愛護団体の多くは愛情をもって1頭1頭の猫をきちんと把握した上で、譲渡会に出してくれます。
譲渡会ではぜひ、子猫と一緒に成猫たちにも注目してみてくださいね。
猫を引き取るまでの流れ
譲渡会に参加して猫を迎え入れようと思えば、いくつかの段階を踏んで家族になる必要があります。
譲渡会によって、主催者によって流れや条件が異なりますが、まずは何となくのイメージを持っておきましょう。