獣医師監修記事

猫のおしっこの回数や頻度が少なかったり出ないときの原因と対処法をご紹介!

猫のおしっこの回数や頻度が少なかったり出ないときの原因と対処法をご紹介!

あなたの猫ちゃんのおしっこの回数は減ってしまっていませんか?猫のおしっこの回数が少ないと病気やストレスなどが疑われます。最悪の場合、重症化すると命に関わる可能性があります。たかがおしっこと侮らず、猫のおしっこに対して正しい知識と対処法を学びましょう。

猫のおしっこが少ない気がする

大事な飼い猫のおしっこの回数や尿量が少ない気がする・・・。

あなたの猫ちゃんにそんな症状はありませんか?

普段と排尿の様子が違うけど原因がわからないし心配、でもおしっこの様子が気になるという理由だけで病院へ連れていくべきなのでしょうか。

では、おしっこの回数や尿量が少ないというのが猫に対してどのような影響があるのか見ていきましょう。

猫のおしっこの適切な回数と色

それではまず健康な猫のおしっこについて学んでいきましょう。

猫のおしっこの適切な回数

猫が1日でおしっこをする適切な回数は、

  • 成猫・・・2~3回
  • 子猫・・・3~4回
です。
成猫よりも子猫の方が少し多い傾向にあります。
これよりも頻度が少なく、尿量も少ないとなると少し注意する必要があります。

猫のおしっこの適切な色

猫のおしっこで健康な状態の色は

  • 黄色から琥珀色程度
  • 濁りのない透明なもの
です。
水分の摂取量が減ると濃い黄色や橙色、褐色のような濃いおしっこになります。
このような状態が続いていると水分摂取が十分に行われていない可能性が高いので気をつけてください。

猫のおしっこの適切な量

健康的な猫が1日に排出する尿量は体重1kgあたり22ml~30ml程度です。
体重や体格によるので、子猫よりも成猫のほうが尿量は多くなります。
猫の尿量の量り方は、

  • 排尿前と後の猫砂の重さを計量する
  • トイレの猫砂の上にビニール袋などを敷いて尿を取る
などの方法があります。
尿量が気になるようであれば計量しやすい方法でチェックしてみてください。

猫のおしっこの回数や頻度が少ない・出ないときの原因は?

Photo byPexels

原因としては以下のようなものが挙げられます。

  • 病気
  • トイレの数が足りない・トイレの掃除が足りない
  • その他
では、それぞれについて見ていきましょう。

病気

病気によっておしっこが出にくくなる少なくなるといったトラブルはとても多く、命の関わるものがほとんどです。
病気については様々な原因が考えられますが、泌尿器系の病気がもっとも多いと言われています。
病気については後ほど詳しくお伝えしますね。

トイレの数が足りない・トイレの掃除が不十分

猫はとてもきれい好きで神経質な子もいます。
多頭飼育の場合、1匹が何カ所かでおしっこをしてしまうとそのにおいが気になって他の猫は同じところでトイレができません。
他にも、トイレの掃除が行き届かないと先ほどの理由と同じくおしっこをしなくなってしまいます。

 

その他

ストレスはいろいろなトラブルを起こす原因になります。
トイレをうまくできずに怒られてしまった、新しい環境で暮らすようになった、など様々な要因が関わってくるので毎日猫の様子を観察して、周りの環境に気遣ってあげる事が大切です。

他にも、飲み水が汚れているなど水を飲む機会が少ないとおしっこが少なくなります。

どんな病気の可能性があるの?

おしっこは血液が腎臓で濾過されることによって作られますよね。

そのため、病気の場所によって大きく3つのタイプに分けられます。
 

  • 腎前性(腎臓にくる血液が少ないため、材料がなくてつくられない)
  • 腎性(腎臓自体の病気でつくられない)
  • 腎後性(おしっこ自体は作られるけど、通り道が詰まってしまって出せない)

ではこの3つについて、それぞれ詳しく見てみましょう。

腎前性

腎臓にくる血液が少ないため、おしっこの材料が少なくて作られないパターンです。
具体的には

  • 心臓病
  • 脱水
  • ショック

これらによる循環不全が考えられます。

 

腎性

腎不全など腎臓自体の病気でおしっこができないパターンです。

腎臓では体の中の毒素をろ過して、その毒素はおしっことして排出されます。毒素の排出ができないと、いずれ尿毒症という命に関わる状態になります。
腎不全は時期によっては尿崩症という多尿状態になります。おしっこが少ない場合、多い場合のいずれにしても、早期に獣医師に診てもらいましょう。

加齢による腎不全の他には中毒による腎不全もあります。例えば、ユリ(植物)は猫が食べてしまうと腎臓の損傷・壊死が起こると言われています。損傷・壊死すると腎不全の状態になり、おしっこを作ることができなくなります。観葉植物のほとんどが食用ではなく毒性を持つとも言われているので、猫のいるおうちでは誤食に細心の注意をしましょう。

腎後性

おしっこ自体は作られるけれど通り道が詰まってしまって出せないパターンです。

猫の下部尿路疾患(FLUTD)と総称される病気によって、おしっこの通り道が塞がれてしまいます。

  • 尿石症(おしっこの通り道に石が詰まる。メスよりもオスの方が詰まりやすい。)
  • 膀胱炎(出血が起こって、その血の塊が尿道に詰まってしまう。)
  • 尿道の炎症によって通り道がせばまってしまう
このようにいろいろなパターンがあります。
 

その他にも、膀胱や尿道の腫瘍によって通り道が塞がれてしまうこともあります。
 

猫のおしっこの回数や頻度が少ないときの対処法

出来るだけ早く動物病院に連れていきたいところですが、やむをえずすぐに連れて行けない事情がある場合、おうちで何か対処できることはないのでしょうか。

トイレを掃除する・トイレの数を増やす

猫はとても綺麗好きですよね。
トイレも同じです。
不潔だったり、気に入らないことがあるとおしっこを我慢してしまうこともあります。
トイレは定期的に掃除し、清潔に保っておけるようにしましょう。
多頭飼育のおうちは、猫の数+1個以上のトイレを置くようにしましょう。

フードを変えてみる

いつもカリカリなどのドライフードのみでご飯を済ませている猫ちゃんには、一時的にでもフードの種類を変えるなどして水分摂取を試みてみましょう。

缶詰やパウチに入っているウェットタイプや半生タイプだとフードに含まれている水分を摂取しやすいです。
また、ドライフードをお湯や水でふやかしてもいいでしょう。

水分を取らせる

1日で猫が摂取するべき水分量は体重1kgあたり30ml~40ml程度です。
容器に水を入れるときに分量をはかっておくと減り具合でどの程度飲んだのかある程度把握する事が出来ます。
もしも飲んでいる水分量が適切な分量よりも少ないようであれば、

  • 常温~ぬるま湯(35℃前後)の水に変える
  • 飲み水用の容器を増やす
などの対応をしてみることもおすすめです。

いかがでしたでしょうか?

おしっこの回数が減った気がする、と思ったらいつもよりも猫の様子に気を配りましょう。明らかに回数や尿量が減った状況であれば、迷わずすぐに動物病院へ連れて行きましょう。

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