ハイランドリンクスとはどんな猫?値段・性格・寿命について紹介!
猫好きの皆さん!「ハイランドリンクス」という猫種をご存知ですか?正直、あまり聞き慣れないこの「ハイランドリンクス」という猫ですが、今ジワジワと人気が出てきているようです。今回は、そんなハイランドリンクスについて、値段や性格、寿命などを詳しくご紹介していきます。
最終更新日2020.05.06
ハイランドリンクス・ハイランダーとはどんな猫?
ハイランドリンクスは、アメリカが原産です。元の名前が「ハイランド・リンクス(Highland Lynx)」であり、現在は「ハイランダー(Highlander)」と呼ばれています。ハイランダーとは、猫の登録団体・TICAでの登録名です。
ハイランドリンクス(ハイランダー)の歴史
ハイランドリンクスは、新しい猫種を作るための試みから生まれた猫種です。元の呼び名である「ハイランド・リンクス」のリンクスとは「オオヤマネコ」のことを指し、デザートリンクス(アカオオヤマネコとイエネコの交雑種)と、ジャングルカール(耳巻きのアメリカンカールの亜種とアフリカン・ジャングルキャットの交雑種)がハイランドリンクスの基礎であるといわれています。
ハイランドリンクスの誕生は1995年ですが、新しい猫種と認められるまでには、実に十数年の歳月を要しています。その理由として、野生のヤマネコの遺伝子を導入することに対する倫理的な問題や、ヤマネコの遺伝子の濃さによっては、野生動物としての扱いが妥当、との見解があり、猫の登録団体でも非常に慎重な案件となっていました。
しかし、2005年に「大きな猫を作る」という目的において猫種名を「ハイランダー」に変更すると、2008年にTICAで予備登録が開始され、今日に至っています。なお、二大猫登録団体のもう1つ・CFAでは、猫科の野生動物のハイブリッドを受け入れない方針であるため、ハイランダーもデザートリンクスも猫種として現在も認められていません。
ハイランドリンクスの特徴
ハイランドリンクスの特徴は、なんといってもクルッとカールした耳です。それもそのはずで、ジャングルカールから受け継いだカールの遺伝子が優性となっているからです。丸みの少ない大きな頭や、ふっくらとしたマズル、野性的な顔立ちも特徴です。
写真
では、気になるハイランドリンクの画像を、子猫・成猫と分けてご紹介します。
子猫
こちらはまだ生後まもない仔猫です。生後すぐとは思えないぐらいに、顔がはっきりしていますね。そして耳のカールも確認できます。
こちらはもう少し成長した子猫たちです。どんな子猫もそうですが、メチャクチャ可愛いですね。続いて成猫です。
成猫
立派ですね!なんとなくですが、骨格のよさが伺えます。もう一枚ご紹介します。
こちらの子も立派ですね。ふわふわな毛並みから風貌まで、すべてにおいて風格を感じます。
大きさ
ハイランドリンクスの大きさは、メスで6kg、オスは10kg以上にもなります。大きい猫としての登録とだけあって、ヤマネコを彷彿とさせる大きな骨格とがっちりした筋肉も特徴的です。
寿命
ハイランドリンクスの寿命は、平均で14年前後といわれています。まだ新しい猫種のため、これといったデータが揃っていないようですが、一般的な猫とさほど変わりがないと思われます。
ハイランドリンクスの性格
見た目とは裏腹な穏やかさ
ヤマネコの血を引いてるだけあって、見た目はかなりのワイルドさがありますが、しかし、その見た目とは裏腹に、実はとても穏やかであるといわれています。
お利口さんで愛情も深い
飼い主にとても忠実で、犬のような一面もあり、そして愛情深いことでも知られています。そのため、他の動物や人間の子供とも共生がしやすいといわれています。
性別の違いによる性格は?
オスはメスよりも激しい遊びを好み、好奇心も旺盛のようです。そして縄張り意識も強めです。反面、メスはオスよりも落ち着いていて、とてもマイペースな性格です。ただし、周囲への警戒心がオスよりも強いようです。
ハイランドリンクスの飼い方
広いスペースが必要
ハイランドリンクスは、体が大きくて運動量も多いため、窮屈に感じない程度のスペースが必要です。一般的な猫の場合は、広さよりも高さが重要なため、狭い住宅や賃貸物件などでも余裕で飼うことはできますが、ハイランドリンクスの場合、体の大きさがあるため、広さに関しても配慮が必要です。
成長がゆっくりであることを把握する
一般的な猫の場合、1歳までが子猫期です。1歳を過ぎれば成猫としての扱いになりますが、このハイランドリンクスは成長がとてもゆっくりで、成熟までに3~4年は掛かるといわれています。そのため、4歳ぐらいまでは子猫のような動きをすることをあらかじめ把握しておきましょう。
とても大きな体はしていますが、動きや精神は子猫。普通の子猫でさえ色々と大変なことになりますが、体が大きな子猫、そして4歳ごろまでそれが続くというのは、想像するだけでも大変さが伝わってきます。なので、その覚悟と、ケガや病気をさせない努力も必要になってきます。