フェレンゲルシュターデン現象とは?なぜ猫は何もないところの一点を見つめるのか?
「フェレンゲルシュターデン現象」というワードを耳にしたことはありますか?猫が意味もなく1点をじっと見つめる様子、これを「フェレンゲルシュターデン現象」を呼びます。しかし実は、フィクションとの噂も…?その気になる真相をチェックしましょう!
最終更新日2020.05.06
猫がジーっと1点を見つめている姿を見たことはりませんか?「何がいるの?何が見えるの??もしかして…幽霊?!」なんて、ちょっと怖くなってしまいますよね…。そこで、この行動の理由を調べてみることにしました。
調べるうちに、1つのワードが浮かび上がりました。それが「フェレンゲルシュターデン現象」です。気になるこのワード、一体どのようなストーリーが隠されているのでしょう?
合わせて、猫が1点を見つめ続けるその理由についてもいくつかの説が見つかりました。後半ではそちらをご紹介しています。ぜひご覧下さいね。
フェレンゲルシュターデン現象とは?
「フェレンゲルシュターデン現象」は、1957年、ドイツの物理学者リーゲン・シュターデン博士が研究の末導き出したセオリーのもと名付けられました。
時代は第二次世界大戦最中、彼はナチスの極秘研究施設にて超常現象についての研究をしていました。霊を探知し捕獲するための研究を進める最中、彼は、自分が飼っていた猫のとある行動が気になります。部屋の中、猫が何もない場所をじっと凝視しているのです。「一体、何を見ているのだろう?」気になった彼は、この猫の行動について研究を進めることにしました。
研究方法は至ってシンプル。部屋の至るところに温度計を設置し、飼い猫を部屋に住まわせ数週間様子を観察し続けます。
そしてわかったこと。それは、猫が見つめている場所が、他の場所よりも温度が低いということです。
すでに関わっていたナチスの超常現象にて、「部屋の温度が低い場所には霊が存在する」という1つの結果が出ていました。そこから「猫には霊が見えるのではないか?」と導き出したのです。この研究結果を元に彼は、猫が1点を見つめる様子に「フェレンゲルシュターデン現象」と名付けます。自らの名前、そして愛猫のフェレンゲルの名とを合わせたのです。
実はフィクション?
「フェレンゲルシュターデン現象」は、海外の物理学者から付けられた、という説…実は、全くのデマなのです。ネットの有名な掲示板サイトなどで拡散され、それを見た人たちが拡散し、いつしか広まってしまったとのこと。
実際、リーゲン・シュターデン博士もフェレンゲルという猫も存在しません。うっかり騙されてしまうところでした…。
なぜ猫は何もないところの一点を見つめるのか?
猫がじっと1点を見つめたり睨む理由については、いくつかの諸説が存在します。今回はその中から4つをご紹介します。
フェレンゲルシュターデン現象の理由①【虫・ネズミに反応している】
猫は動くものにとても敏感です。たとえそれが小さな虫であったとしても「逃すまい!」と、ジーっと視線を貼り付けるように見つめ続けます。
また、猫の大好物であるネズミ。ネズミは屋根裏にいることが多く、それらしき音を察知すると、まるで天井を眼力で突き破るのではないか!といった勢いで、じっとその場所を見つめます。
フェレンゲルシュターデン現象の理由②【音が聞こえる】
猫の聴力は人間の約2〜3倍と言われます。その聴力は犬よりも優れ、遠くの音(20m先の音であっても猫には聞こえるようです)や、人間には聞き取れないような小さな音まで敏感に察知。
この特性と関連付け、1点を見つめている理由の1つとして、何か音が聞こえているのではないか?と言われています。
例えばお隣のお家の生活音や外を通行する人の足音、虫の存在を音で聞き分けることもあります。
フェレンゲルシュターデン現象の理由③【ボーっとしている】
人間と同じく、猫も時にはボーっと電池切れするもの。そんな時、わけもなく1点を見つめる時があります。
飼い主はつい理由を知りたくなってしまいますが、全てにちゃんとした理由がある、というわけでもないようですね。