キジ白(キジトラ白)はどんな猫?性格・寿命・英語で何と言うかご紹介!
キジ白(キジトラ白)の猫を、ご存知でしょうか。キジトラの毛柄と白色の毛色が混ざった毛柄の猫です。野性的なキジトラと自然界には似つかわしくない白。それが何故か合わさってしまったのがキジ白なんです。そのキジ白の性格、寿命、英語の呼び方についてご紹介します。
最終更新日2020.05.06
キジ白(キジトラ白)とはどんな猫?
猫の毛色の種類の一つ、キジ白(キジトラ白)はキジトラ(鳥のキジのメス羽根の濃い茶色と黒の縞模様が由来です)の柄に白色の毛色の部分がある猫のことです。
キジトラ(キジ猫)は口元以外は白いところがありませんが、キジ白は口元以外にも白色が見られます。白の割合に関係なくキジ白と呼びます。キジトラ模様の中に白色の出るところはいろいろなのですが、足先に白色が入ると「白ソックス」「白足袋」などと呼ばれる白い靴下をはいているような柄のキジ白もいます。
一足だけだったり四足履いていたり、個性があって、かわいいですね。キジ白の肉球がなんですが白猫由来のピンク、キジトラ由来の濃い茶がありそこもまた、かわいいです。
キジトラと白猫
キジトラ模様の猫
トラ柄の猫は多く、猫の中でも50%以上を占めています。キジトラ、サバトラ、茶トラと3種類のトラ柄が存在します。さらにキジトラはトラ柄の中で50%以上を占めています。
キジトラ(キジ猫)は猫の祖先のリビアヤマネコの遺伝子を強く受け継ぎ自然界によくなじむ毛色をしています。
額にM字の黒いライン、目の際にはクレオパトララインと呼ばれる黒いライン、体全体に縞模様があるのが特徴です。縞模様は頭から尾の付け根までの濃い線。脚としっぽも濃い黒い線でしっぽの先に向かって黒の線が太くなっていきます。よく見ますと毛の一本一本にアグーティ遺伝子によって縞模様があらわれます。
日本で一番飼育されている猫の柄です。
性格はリビアヤマネコから受け継いだ野性的なワイルドさと身体能力の高さに警戒心の強さ、その反面慣れてくるとべったりの甘えん坊の傾向が強いです。
白色の猫
紀元前、もともとは、キジトラしかなかった猫の毛色柄ですが、遺伝子の突然変異によって、キジトラ以外のサバトラや茶トラができ、キジトラの縞模様を作っているアグーティ遺伝子の突然変異によって黒、茶、オレンジ、白など単色の毛色ができるようになりました。
ですがその中でも突然変異で誕生した白色は自然環境では目立ってしまい、うまく生き残れなかったのではないでしょうか。古代のエジプトのミイラにはキジトラの猫しか発見されていません。
紀元後、自然界で生き残るのが難しい、キジトラ以外の毛柄の猫も人に飼育されるようになりいろいろな毛柄の猫を繁殖させるようになりました。
全身白色の優性遺伝子は「W」で両親から受け継いだ場合、「WW」または片親からの場合の「Ww」の場合は全身白い毛の猫が産まれます。一方両親から優性遺伝子である「W」を受け継がず「ww」になったときだけ白色以外の色の猫が産まれます。
被毛が白色で青い目の猫は、高確率で聴力障害を発症します。
白猫の中に「アルビノ」と呼ばれる先天性の色素欠乏症の劣性遺伝子を持った個体もあります。
W遺伝子とは別の遺伝子を持ち、色素を全く持たず、皮膚は白く、目は虹彩に色素が無いので血管が透けて赤色をしています。いろいろな動物にアルビノは存在します。
画像
子猫
ハチワレのキジ白の子猫です。まだ生まれて1~2か月くらいでしょうか、目がキトゥンブルーです。幼い表情が可愛いです。キジトラ特有の額のMとクレオパトララインがはっきり見えます。
まだ小さくて香箱座りができないのでしょうか。スフィンクス座りをしていますね。
鼻の色がピンクに少しの濃い茶色ですので、肉球もピンクに少しの濃い茶色なのが想像できます。