シャム猫とのミックス「シャムミックス」の種類と特徴まとめ!全部で種類?
細身な体形と独特な色合いの被毛や瞳が特徴的なシャム猫。昔から日本でも大人気の猫種ですが、そんなシャム猫と他の純血種とを交配させた「シャムミックス」と呼ばれる猫たちの存在をご存知ですか? 今回は、そのシャムミックスの種類・特徴などについてご紹介します。
最終更新日2020.05.06
シャムミックスとは?
本記事の主役・シャムミックスとは、シャム猫と他の純血種を交配させたミックス猫のことで、要するにシャム猫と他の猫の雑種です。ミックス猫(MIX猫)は、2種類以上の猫をかけ合わせた猫のことであり、様々な猫の血が混じっているために、性格や特徴に個性が出ます。
シャムミックスの場合も同じで、シャム猫に似た猫が多く存在しています。たまに野良猫の中でも、シャムっぽい子を見かけることがありますね。人為的・自然的な交配によって、シャムの血を受け継ぐ猫がいかに多いかがわかります。
シャム猫ってどんな猫?
そもそもシャム猫とは、タイ王国を原産とする短毛種の猫のことで、日本では「シャム猫」でお馴染みですが、海外では「サイアミーズ(Siamese)」と呼ばれています。1300年代のタイ王国では、貴族や王室などの地位の高い人のみが飼うことができたため、現在でも気品があって優雅でセレブな印象の強い猫でもあります。
日本でも昔から人気が高く、クールな印象とは裏腹に、甘えん坊で可愛らしい性格をしていることから、老若男女問わず愛されている猫です。
シャム猫の特徴
シャム猫の被毛はクリームに近い白色で、尻尾や足先、顔の周りに茶色や黒、ライラックやブルーなどのポイント柄(シャム柄)が入ります。生後間もない子猫の場合は全体的にまだ真っ白ですが、生後1か月を過ぎるころには、徐々に柄がはっきりしてきます。
シャム猫の寿命は10~13歳といわれています。これは一般的な猫の平均寿命の15年よりは若干短めです。そしてスラっと細身であるシャムの体重は、平均で2.5~5kgとされていますが、いずれも当然個体差はあります。
シャム系の猫に多いのが、生まれつきの寄り目(内斜視)です。これは眼から脳に伝達する視覚経路の一部に異常があるからです。シャム系以外にも、被毛の色がクリーム色のダイリュートの猫は生まれつきに寄り目が多いそうです。
シャムミックスの種類と特徴まとめ
ここからは、シャムミックスの種類と、それぞれの特徴についてまとめていきます。なお、本記事では、猫の登録団体で認定・確立されている品種のシャムミックスのみをご紹介します。
シャム猫ミックス① オリエンタル
「オリエンタル」は、シャム猫とアメリカンショートヘア、ロシアンブルー、アビシニアンとの交配を重ねて生まれたシャムミックスです。ショートヘアとロングヘアの両方が存在していますが、もともとはショートヘアのみだったそうです。ロングヘアの場合は、シャム猫に長毛の遺伝子が入った突然変異で、もともとは白いシャム猫を作り出そうとして誕生したのが「オリエンタル」です。
長い三角形の顔と、平たく開いた大きな耳、そしてスラリとした細身の体が特徴です。