猫が帰ってこない原因・理由は?戻ってこない猫の探し方を紹介
家から出て行ったまま飼い猫が帰ってこない!という時には、飼い主さんとしてとても焦ります。猫は犬と違って行動範囲が上下にも及ぶためなかなか見つからないことも多いもの。今回は猫が帰ってこない非常事態の原因と、再会するための対処方法をお話します。
最終更新日2020.05.06
飼い猫が思いもがけず家から出て行ってしまい帰ってこないとなると、飼い主さんはとても心配になりますよね。
特に、ずっと家の中だけで暮らしてきた室内飼いの猫なら、
「どこかで怖がって震えていないか」
「ごはんが食べられず弱ってしまっているのでは?」
とかなり心配になるはず!
また
- 気づいたら窓やベランダが開いていて猫の姿が見えない
- ドアを開けた瞬間に横をすり抜けて出て行ってしまった
- ふとした拍子に恐怖に襲われパニックになり飛び出していった
そんな時には、猫が帰ってこない理由を探りながら、それに合わせた探し方を実行したいところです。
また、飼い主さんがパニックになって時間をかけるほど、すぐに見つけられないことも!
今回は、猫が自宅からいなくなってしまった時に少しでも冷静に対処できるよう原因を探り、どうやって再会することを目指せばいいのかをお話します!
猫が帰ってこない理由
猫が自宅からいなくなる時、その原因はいくつかにわけることができます。
なぜ自分の大切な飼い猫が家に戻ってこないのか、まずは理由を探ってみましょう!
ケガや事故が原因で帰ることができない
猫は通常なら方向感覚にも優れ、自分の縄張りの範囲内なら自力で家に戻ってくることも多い動物です。
ところが、体が弱ってしまった時などは自分だけでは動けず、ひっそりと体を休めるために物影に隠れていることも。
また、交通事故など大ケガを負ってしまった時には、善意の人によって動物病院に運び込まれていたり、保健所に収容されている可能性もゼロではありません。
平成30年12月の発表された環境省の統計資料では、平成29年度に収容された負傷猫の数は「11,884頭」。
犬・猫の引取り及び負傷動物の収容状況
ケガや病気をして引き取られる猫の数が、成猫も子猫も多くいるのがよくわかりますね。
野良猫の頃の習慣が抜けていない
元々が野良猫としてのスタイルを確立している子であれば、自分なりの「やることリスト」を作り上げてしまっている子もいます。
- 縄張りのパトロール
- 自分の好きな場所・人・猫への立ち寄り
もしも飼い猫が野良猫としておとなになるまで生きてきたのなら、
「自宅にいるよりやるべきことがある」
「他に定住先を見つけてしまった」
という野良猫特有の習性から帰ってこない場合があります。
オスの本能によって猫が帰ってこない
若いオス猫の習性で、「エクスカーション」と呼ばれる行動があります。
飼い猫ならいわゆる「家出」と認識されるもので、数日から数週間かけて未知の場所へと探索に出かけていってしまう行動のことを言います。
室内飼いの子でも性成熟した頃からこの行動をする子が現れ、この本能的な行動からいなくなってしまうことも。
近親交配を避けるための本能とも言われているため、オス猫には特に家出が多いと言われています。
災害などでパニックになったまま帰ってくることができない
猫が帰ってこない理由の1つで深刻なのは、地震や水害などの災害によって猫がパニックになってしまった時です。
特に怖がりな子では、地震が起きた時に網戸を破って飛び出してしまったり、飼い主さんが避難のための脱出路を確保しようとした時に出て行ってしまうことがあります。
心が落ち着けば自宅へ帰ってくることができる場合もありますが、被災状況によっては飼い主さんが避難所へ移動していたり、帰るべき家が壊れている場合もあり、その場合はなかなか再会が難しくなることも。
戻ってこない猫の探し方
飼い猫が帰ってこない時には、飼い主さんは状況に応じて探し方を変えていかなくてはいけません。
特にいなくなってしまった最初の頃に素早く対策してあげないと、外に慣れていない室内猫の場合、体力面や食事の問題から体が弱っていってしまうことも考えられます。