猫が帰ってこない原因・理由は?戻ってこない猫の探し方を紹介

猫が帰ってこない原因・理由は?戻ってこない猫の探し方を紹介

家から出て行ったまま飼い猫が帰ってこない!という時には、飼い主さんとしてとても焦ります。猫は犬と違って行動範囲が上下にも及ぶためなかなか見つからないことも多いもの。今回は猫が帰ってこない非常事態の原因と、再会するための対処方法をお話します。

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ライター

orion

動物病院で看護師として7年半勤務し、現在は動物の訪問介護・ペットシッター・飼い主さん向けセミナー講師を行っています。甘えん坊な猫1匹と同居中。

記事の目次

  1. 1.猫が帰ってこない理由
  2. 2.戻ってこない猫の探し方
  3. 3.無事に猫が見つかった後には、きちんと対策しよう

自宅周辺を探す&猫に帰宅を促す

猫の後ろ姿

飼い猫がもしもいなくなってしまったら、まずは自宅周囲を探すことが鉄則です。

猫の縄張り意識による脱走も、ふいをついての興味本位での脱走も、最初は比較的近くに猫がいることが多いものです。
特に自宅への方向感覚を失っていない場合は、自宅周囲を中心にうろうろしていることも。

お家に戻れない原因として、

  • 自宅が他の野良猫の縄張りでこれ以上近寄れない
  • 自宅周囲に猫にとって怖いものがあって近寄れない(工事音、近所の犬など)
といったことが考えられるため、こっそりどこかに隠れていることを想定して探してみましょう!

猫は隠れることができる場所で体を休めていることが多い動物です。
「車の下」「家の軒下」「倉庫の隙間」などを含め、高い所にいるかもしれないということも考えておいてください。

猫は夜に活動することが多いこと、周囲の物音が減って猫が怖がるものが減ることから、昼間よりも暗くなってから歩いてみるのも良いでしょう。

猫の行動範囲や移動距離については下記を参照してみてください。

猫の行動範囲や移動距離を解説!脱走した猫が帰ってくる確率はどのくらい?のイメージ
猫の行動範囲や移動距離を解説!脱走した猫が帰ってくる確率はどのくらい?
「猫を探しています!」一度は目にした事があるチラシではないでしょうか。飼っている猫ちゃんが家から脱走してしまった場合、帰って来る事はできるのでしょうか。帰ってくるとしたら、その確率はどれくらいなのでしょうか。

猫が帰ってこない時にはまずはここへ連絡を

スマートフォンを操作する手

飼い猫が家出・もしくは脱走してすぐに見つからない時には、まずは自分が住んでいる自治体の保健所・もしくは動物愛護センターに連絡して「探している」ということを伝えておきましょう。

数日の期間を空けないと情報が入ってこない場合もあるため、根気よく数日おきに連絡を入れてみる方が良いでしょう。

また、日本の法律では猫は「物」として扱われるため、誰かが明らかに飼い猫とみられる子を保護した場合、「拾得物」として警察署に届け出られることがあります。

そのため、最寄りの警察署や少し離れた複数の警察署に情報を寄せておくことを忘れずに行っておきましょう!

自分の飼い猫が帰ってこないという事実を周知

診察を受ける猫

数日経って保健所や警察署にも情報が寄せられていない時には、周囲の人・施設にも探していることをアピールしておきましょう。

  • 動物病院(かかりつけ以外も)
  • SNS(Twitter、Instagram、Facebookなど)
  • 近所のお店
貼り紙だけでなく、インターネットの手段も使っておくと情報はより拡散されやすくなります。

また、動物病院では負傷した飼い猫が運び込まれることもあります。

「もしかしたらケガをしたうちの子の情報があるかも…」
という気持ちをもって、かかりつけだけではなく、遠くに行っていた可能性を考えて周囲にある複数の動物病院にあたってみてください。

特に動物病院では同じ飼い主さんとしての気持ちから、犬の飼い主さんが「散歩の途中で見かけたあの子かも!」と情報を寄せてくれることがあります。

長期間見つからない時にはプロの手も借りる

港を歩く猫

猫が帰ってこない場合に自分たちだけで探すには、時間や方法にもどうしても制限があります。

そんな時には周囲に信頼できそうなペット捜索業者があれば依頼してみるのも1つの方法です。
いわゆる「ペット探偵」と呼ばれたり、迷子犬・猫のレスキュー活動を専門にしている人たちですね。

今までの捜索方法のノウハウや、飼い主さんでは交渉しにくい場所の捜索を行ってくれるなど、プラスアルファの再会するための手段となります。

業者によって料金・捜索可能期間なども異なってくるため、飼い主さん自身の業者選定が必要なのはややネックですが、1週間以上帰ってこない猫を探すためには時には検討してみましょう。

無事に猫が見つかった後には、きちんと対策しよう

飼い主になでられて幸せそうな猫

猫の脱走を経験した人にとっては、生きた心地がしなかった日々のはず。無事に再会できたら、何よりも再度同じことが起こらないよう対策を行わなければいけません!

特に、「1度戻ってこれたから次も戻ってこれるだろう」という油断は厳禁です!もしかしたら、次やその次に、自分たちがいない外で愛猫が事故に遭いなくなってしまうリスクだってあるのです。

脱走歴がある子もない子も、

  • そもそも脱走を防ぐためのお家の作り方
  • もしもいなくなってしまった時の捜索をわかりやすくするための方法
をあらかじめ対策しておいてください。

そのためにはぜひ以下の記事を参考にしてみてくださいね。

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