キリンを襲う?世界で一番小さな猫「クロアシネコ」のはどんな猫?
国際自然保護連合が定める絶滅危惧種の動物に指定されるクロアシネコ。通常サイズの猫よりかなり小さくまるでお人形のような可愛さが魅力です。しかしそんな姿とは裏腹に大きなキリンをも襲ってしまうほどかなり怖い猫なのです。今回はそんなクロアシネコの実態に迫ります!
最終更新日2020.05.06
クロアシネコはどんな猫?
クロアシネコは南アフリカ、ボツワナ、ナミビア、ジンバブエ南部、アンゴラ最南端の砂漠地帯に生息している、世界最小の猫です。
写真
クロアシネコはとても珍しい猫で、日本に生息していません。そのため、あまり多く写真が出回ってもいません。
それでも、可愛いクロアシネコの姿をぜひとも見ていただきたい…!
そこで、インスタグラムにアップされていり可愛いクロアシネコの画像をいくつかご紹介させて頂けたら、と思います。
みなさんアップされているお写真、どれも本当に可愛いです✳︎ぜひご覧になって下さいね。
大きさ・特徴
クロアシネコは成猫になったとしても、それほど大きく成長しません。
- ♂オス猫の平均サイズは、体長40〜50cm、体重1.75〜2.45kg。
- ♀メス猫の平均サイズは、体長35〜40cm、体重1.10〜1.65kg。
見た目としては、広い頭部に大きな耳を持つことが特徴として挙げられます。
特徴的な黒い足裏にはフサフサの毛がたっぷり生えています。これは暑い砂漠地帯を歩くために体を適応されている、と推測されています。
寿命
クロアシネコの平均寿命は10年ほどと言われています。
しかし、厳しい野生の世界で生活するクロアシネコは、その平均寿命よりもやはり短い命なのだそうです。
猫は環境や種類によって寿命に差が出ます。それでみても、クロアシネコは少し短めだと言えます。
少し余談ではありますが、猫寿命のギネス記録はなんと、38歳と3日!人間の年齢で示すと170歳とかなりのご長寿です。人間でもこの年齢まで生きるのは、いくら医療が進歩しているとはいえ、難しいですね…。
生態
クロアシネコは夜型の動物です。そのため、野生のクロアシネコを一目見ようと思ってもなかなか出会えないのだそう。
日中、クロアシアネコはどこにいるのかというと、トビウサギやツチブタが掘った穴の中や、木の陰、シロアリの塚などに身を潜めています。
その反面、地上では機敏なすばしっこさを発揮します。迫る敵から素早く逃げ切り、さっと茂みなどに身を潜めてその身を守ります。
そして何より、クロアシアネコは豊富なスタミナをもっています。
厳しい野生の世界はその日を生き抜くために必要な餌を自ら確保しなければなりません。
クロアシネコは大食いでもあることから、食に対してとっても貪欲。主な活動時間である日暮れから朝方にかけ、10km以上も移動して餌を探し回るそうです。
短い手足のクロアシネコは歩幅も狭く、それでも餌を取るため根気よく小さな体で移動を続けます。
そんなクロアシネコの主食はネズミ、小鳥、昆虫、爬虫類、小動物です。基本的には小動物を獲物にしますが、時にはケープノウサギやハジロクロエリショウノガンといった、自分よりも大きな動物を捕まることもあるのだそう。
1日になんと250kgもの肉を平らげてもしまうこともあるのだとか。だからこそ、野生の世界を力強く生きられるスタミナを確保できるのでしょう。
クロアシネコの性格は?キリンを襲うほど凶暴?
クロアシネコは、人間が近くと怖がって逃げてしまうほど、とっても臆病でシャイな性格です。
しかし、執拗に詰め寄るとその性格は一変!なんと、反撃してくるほど凶暴な姿に変わります。なんと、自分より何倍も大きいキリンを襲ってしまうのだとか!対等に戦っては負けるの確実なクロアシネコは、キリンの頸静脈を狙って倒すという伝承があります。
可愛い見た目にダマされて、その後の反撃を食らわないように注意したいところです…。