猫は何mジャンプ出来る?猫のジャンプ力と出来ない場合の原因を紹介!

猫は何mジャンプ出来る?猫のジャンプ力と出来ない場合の原因を紹介!

猫と一緒に暮らしていて人がびっくりするほどの身体能力を見せつけられるのがジャンプする時です。登れないだろう…と高をくくっていても、いつのまにか自分の何倍もある高さの上にいたりすることもあるので驚きますよね。今回は猫のジャンプにまつわる能力を知ってみましょう!

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ライター

orion

動物病院で看護師として7年半勤務し、現在は動物の訪問介護・ペットシッター・飼い主さん向けセミナー講師を行っています。甘えん坊な猫1匹と同居中。

記事の目次

  1. 1.猫のジャンプ力は凄い!
  2. 2.なぜ猫は高くジャンプ出来るのか?
  3. 3.飼い猫がジャンプするときは注意
  4. 4.猫がジャンプできなくなった場合
  5. 5.まとめ

猫のジャンプ力は凄い!

猫のジャンプ

猫が遊んでいる時、移動する時などにふとした場面で見せつけられるそのジャンプ力は驚異的ですよね。
机や棚、人のベッドの上など、助走もなしで自分の何倍もの高さがある場所への跳躍力は、目を見張るものがあります。

また、野良猫で見かけたことがあるかもしれませんが、塀と塀の間といった距離がある場所を飛び越える跳躍力もすごいものです。

そもそもなぜ猫がそんなにジャンプを得意としているのか、気になっている人も多いことでしょう。

その体の仕組みを知った上で、猫がジャンプできる距離の限界を知り、お家の中で暮らしている愛猫のケアにぜひつなげてあげましょう!

どのくらいの高さまでジャンプ出来るのか?

猫じゃらしにつられてジャンプ

猫がジャンプできる高さは、自分の体長の約5倍と言われています。

つまり体長が30㎝なら、1m50㎝ほどの高さまでピョン!と跳躍する力を持っているというわけです。

自分の5倍ほどの高さにジャンプできることを人に当てはめてみると、そのすごさがよくわかりますよね。
果たして自分が助走ありだったとしても、ビルの複数階分の高さまで到達できるかと考えると、「絶対に無理!」と断言できてしまいます。

猫の場合は助走なしでのいわゆる「垂直跳び」でこの能力なので、もはや人では持ちえない能力と言えます。

ジャンプが苦手な猫

ゴロゴロしている猫

猫はジャンプが得意と言っても、中にはその身体能力を生かしにくいタイプの猫もいます。

その多くは

  • 寸胴・短足(マンチカンなど)
  • 肥満(ぽっちゃり猫)
の子で、この後紹介する猫のジャンプ力を生み出す仕組みが生かされないことが多いのです。

また、体格や骨格に問題がなくても、踏み込み地点と着地点がツルツルと滑る素材だった時には、力がうまく伝わらないため失敗してしまうケースも多くなります。

なぜ猫は高くジャンプ出来るのか?

先ほど紹介した動画のように、猫の中にはジャンプが不得意な子たちもいます。
個体差と言ってしまってはそれまでですが、ジャンプが上手な子は跳躍能力を生かす体の仕組みが発達しています。

猫はなぜ自分の体の何倍もの高さに跳躍することができるのか、その仕組みをひも解いてみましょう!

離陸速度を決める足の長さ

猫の後ろ足

猫の驚異的な垂直跳びを生み出すポイントは、後ろ足の長さに由来します。

猫がジャンプするシーンで注目するべき部分は、

  1. ぐっと深く沈みこんで
  2. 前足を持ち上げ
  3. 後ろ足のバネで爆発的にジャンプしている
というところです。

このジャンプのための驚異のバネを生み出すには、ある程度の足の長さがないと深く沈みこめず、また勢いの良いバネも生まれません。

そのため、短足の猫として有名なマンチカンなどは、通常の猫よりもジャンプ力に欠けると言われています。

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筋肉の質

ジャンプ直前の猫

足の長さはもちろんのこと、骨や関節を支えて瞬発力を生み出す筋肉もしっかりなければ、高い所へのジャンプ力は生み出せません。

一瞬で生み出されるバネは、

  • お尻
  • 足首
などの後ろ足の筋肉の伸び縮みによる瞬発力に支えられている部分が大きいからです。

また、沈み込んでからぐっと体を伸ばす時には、背筋の力も重要になります。

そのため、筋力がまだ足りない子猫や、筋肉よりも脂肪が多くついている肥満猫は、高所だけでなく平面から平面へのジャンプも失敗しがちです。
また、体自体が脂肪によって重くなっていれば、筋肉があったとしても重い体を持ち上げるのに平均以上の力を必要としてしまいます。

人でも現役バリバリのスポーツ選手と、まったく運動することのない人や幼い子どもで比べてみるとよくわかりますね。

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飼い猫がジャンプするときは注意

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