世界一長生きした猫の年齢と種類は?ギネスに載った長寿猫を紹介!
同じペットでも、猫は犬よりも長生きをする傾向ですが、その平均寿命をご存知でしょうか?また、あのギネスに認定されたご長寿猫をご存知ですか?今回は、世界で一番長生きした猫や、ギネスに載った長寿猫、そして平均寿命についてお伝えします。
最終更新日2020.05.06
猫の平均寿命
2017年に一般社団法人ペットフード協会が発表した「全国犬猫飼育実績調査」によると、猫全体の平均寿命は15.33歳でした。
その前年の2016年に発表された、東京農工大と日本小動物獣医師会が実施した大規模調査の結果でも、日本でペットとして飼育されている犬と猫の平均寿命について過去最高だったことがわかっています。人間の寿命が延びているのと同じように、犬や猫の寿命の延びてきています。
その背景の裏には、動物医療の発達や、猫の飼い方の変化、そしてフード品質の向上といった理由があります。現に、今から30年ほど前の猫の平均寿命5.1歳という若さでした。猫は7歳でシニア期に入ることから、この5.1歳というのがいかに若いかがわかります。
それだけ、医療もフードも未発達で、しかも当時は猫は家と外を自由に行き来する飼い猫も多かったため、事故にあったり、感染症や中毒といった病気のために命を落とすことも少なくありませんでした。
近年は動物医療も進歩し、フードの選択や品質が向上したこと、また、室内での完全飼養が徹底されてきているため、猫の「衣食住」における環境の変化により、猫の寿命が延びています。
逆に、ペットではない、野良猫の場合の寿命は、およそ3~5年程度だといわれています。1990年当時の平均寿命と変わっていないのは、それだけ厳しい環境の中を生きているということです。最近は「地域猫」という形で、フードや健康面でのお世話をする人間が近くにいるケースもあるため、長く生きる野良猫も存在しています。
なお、同じネコ科のほかの動物の寿命は、
- ジャガー 寿命15~20年
- チーター 寿命(飼育下)11.7年、(野生)6.9年
- トラ 寿命15~20年
- ライオン 寿命(飼育下)20年
このように、猫の寿命は年々延びてきていますが、では、実際に一番長く生きた最長猫は何歳だったのでしょうか?
次項で、世界一長生きし、ギネスに認定された最高齢猫と、世界のご長寿猫をご紹介していきます!
世界が驚いた長寿猫!長生きした猫たちを紹介
上記のように、猫の平均寿命は年々延びていますが、まだその寿命が5歳ぐらいだったころに、実は世界にはその寿命をはるかに超えたお驚きの長寿猫が多数存在しています。ギネスに載った猫もいます。果たして、その年齢はいかに?!要必見です!
ギネス認定されたシャム猫「スクーター」
こちらのシャム猫・スクーターは、存命している猫の中での最高齢ということで、2016年にギネス認定されました。
1986年生まれのスクーターは、アメリカのテキサス州のゲイルさん宅で暮らしていました。2016年4月8日にギネス認定されましたが、実はその少し前、スクーターが30歳の誕生日を迎えた3月26日から数日後に亡くなりました。
ギネスに認定され、世界中から注目されるご長寿猫になりましたが、実はその時にはすでに亡くなっており、当時は話題になりました。
しかし、人間でいえば136歳という大ご長寿です。あっぱれですね。
世界が驚愕した最長寿ギネス猫「クレームパフ」
クレームパフは、2010年発行の「ギネス世界記録」において、史上最も長生きした猫として記録されているメス猫です。記録によると、年齢は38歳と3日(1967~2005)ということで、現在もギネス最高齢の猫として君臨しつづけています。
1967年にアメリカで生まれたクレームパフは、ジェイク・ペリーさん宅で暮らしていました。種類は雑種で、「クレームパフ」という可愛い名前は、シュークリームを意味しているとのことです。人間でいうと約170歳まで生きたことになります。
ちなみに、このクレームパフは、「グランパ」という名前の猫と暮らしていましたが、実はこのグランパも相当なご長寿でした。
クレームパフの同居猫「グランパ」
クレームパフよりも3年早い、1964年生まれグランパ、正式名「グランパ・レックス・アレン」は、無毛が特徴のスフィンクス種です。
実はこのグランパもとても長生きし、なんと34歳まで生きました(1998年没)。
一般的なスフィンクス猫