【獣医師監修】猫・子猫に牛乳は大丈夫?牛乳の適切な飲ませ方も紹介!
猫に牛乳を与えるシーンって、よく見ますよね。子猫といえば牛乳を飲んでいる、とイメージする方も多いのではないでしょうか?でも、猫に人間が飲む牛乳を与えて大丈夫なのでしょうか?与え方や注意点などはあるのでしょうか?疑問を解き明かしていきましょう。
最終更新日2020.05.06
生まれたばかりの子猫の頃は母猫の母乳を飲んで育つのでキャットミルクを飲んでも大丈夫なように思いますが、離乳後の子猫や成猫は牛乳を飲んで大丈夫なんでしょうか?また、人間用の牛乳を飲ませるのは大丈夫なんでしょうか?
ここでは、猫に牛乳を飲ませることについて、疑問を解決していきます。
猫に牛乳を与えても大丈夫?
結論から言えば、猫に牛乳を与えることは大丈夫です。
ただ、牛乳に対してアレルギーがある猫は痒みが起きたり下痢をする可能性があります。人でも同様ですが、乳糖を分解できない乳糖不耐性の場合は嘔吐や下痢が起こります。
キャットフードのみで栄養は充分取れますので、どうしても牛乳をあげる場合はわずかな量にしましょう。
子猫に与えても大丈夫?
子猫に牛乳を与えるのも下痢をしなければ短期間だけなら大丈夫です。
しかし牛乳には、牛の赤ちゃんが育つのに必要な栄養素は含まれていても、猫の赤ちゃんが育つのに必要な栄養素が充分含まれている、とはいえません。牛乳はあくまでも、牛の赤ちゃんのために作られた母乳だからです。子猫が健康に育つためにはやはり、猫の母乳を与えることが最適といえます。
成猫に与えるのと同じように、補助的なものとして考えておくとよいでしょう。
適量の目安はあるのか?
猫にキャットミルクを与える際の適量は、猫の体重によって異なります。また、猫に必要な栄養素をキャットフードで十分摂取できているかどうかによっても変わります。後ほど紹介するような、猫に与えるように開発されている猫用牛乳であれば、体重に対する適量が記載してあるはずです。
補助的なものとして与えるのであれば、少ないかな?と思うくらいの量で大丈夫でしょう。
猫に牛乳を与える際の注意点
猫に牛乳を与える際には、いくつか注意点があります。
体調面などにも影響してきますので、よく覚えておきましょう。
乳糖に注意して。
人間用の牛乳には「乳糖」という成分が含まれています。猫によっては牛乳に含まれる乳糖を分解することができず、下痢になりやすい子がいます。人間でも、牛乳を飲むとお腹を壊しやすい人がいますよね。
そのような子は、乳糖の含まれていない猫用の牛乳も発売されているので、それを与えるようにしてください。後ほど紹介します。
与えすぎには注意して
猫が必要な栄養素は、キャットフードを食べていれば、基本的には摂取できています。そこに追加で牛乳を与えてしまうと、栄養のバランスが崩れたり、栄養の摂りすぎになってしまいます。
キャットフードを食べてくれないとか、嫌いな猫の栄養補給、体調を崩しているときにはいいかもしれませんが、しっかり栄養が摂れている猫には、与えすぎに注意してください。特に猫が好きだからと牛乳を与えすぎるのに注意しましょう。
猫への牛乳の飲ませ方
猫に牛乳を与えるときの量や温度などはどれくらいなのでしょうか?
猫に負担のない飲ませ方、猫用の牛乳もあるので、紹介します。