猫のしゃっくりの原因は?止め方や予防法をご紹介!
猫は、ときどきしゃっくりをすることがあります。一緒に暮らしている中で、この猫のしゃっくりはなかなかな驚きがあり、また心配にもなります。なぜ、猫はしゃっくりをするのでしょうか?今回は、その原因と止め方や予防法についてご説明します。
最終更新日2020.05.06
猫のしゃっくりの見分け方
猫のしゃっくりについて、まずはこちらの動画をご覧ください。
しゃっくりというと、人間のような「ヒクッ!ヒクッ!」と声に出すものを想像しますが、猫のしゃっくりは声には出ず、動画のようにお腹が波打つようになります。そして小刻みな振動をさせるので、声に出さずともそれがしゃっくりだとわかり、成猫よりも子猫に多く見られます。
猫のお腹が波を打つといえば、猫が吐くときも同じような状況になります。そのため、途中まではどちらかわからないこともあります。ちなみに、下の動画は嘔吐の場合です。
そして、咳やくしゃみとも似ています。見分け方として、以下のようになります。
- しゃっくり ⇒ 「お腹を中心としたピクッという振動」「無音もしくはごく小さなクッというような音」
- 咳 ⇒ 「全身を使って吐きそうな様子」「苦しそうな音」
- くしゃみ ⇒ 「鼻から勢いよく息を吐き出す」「クシュンッという音」
- 嘔吐 ⇒ 吐瀉物の排出
似てると思っていましたが、こうやってみると、しゃっくりと嘔吐、くしゃみは全然違いますね。
猫はどういう時にしゃっくりしやすいのか?
しゃっくりは、何らかの刺激によって、横隔膜がけいれんした状態です。横隔膜とは、呼吸運動に関連した筋肉で、哺乳類にしか存在しません。そのため、魚類や爬虫類、両生類、鳥類などはしゃっくりをしません。
横隔膜は、胸腔と腹腔の境にある筋板で、呼吸する際に横隔膜を収縮させることによって、胸腔を広げる役割があります。延髄や頚神経から伸びて胸腔を通り、横隔膜に達する横隔膜神経が、なんらかの刺激を受けたことによって、しゃっくりという現象が起こる仕組みです。
このことから、猫の体内でなんらかの刺激があった、ということになります。そのなんらかの刺激については、後ほど詳しくご説明します。
猫のしゃっくりの止め方
無理に止める必要はない
しゃっくりは一時的な生理現象ですので、無理に止める必要はありません。
人間のしゃっくりも気がづけば止まっているように、猫のしゃっくりも自然と止まります。それでも、気になってしまって「止めてあげたい」と思う人は、以下の方法を試してみましょう。
- 水を飲ませる
- 胃と肋骨の間にある「みぞおち」を手のひら全体で優しく押す
- 喉や胸を優しく撫でる
- 猫の体を温める
- 舌を触り、唾液を飲み込ませる
病院を受診する
自分ではどうしようもないときは、動物病院を受診するのも方法です。
みぞおちや舌を触る行為は、いくら飼い主とはいえなかなかハードルが高いです。長時間止まらずに心配になる場合は、病院で診てもらう方が最善かもしれません。