猫のストレスサインを紹介!原因・対策・解消法をご紹介
「自由気ままで悩みなんてない」と思われがちな猫ですが、一緒に暮らしてみると、むしろ猫はストレスを抱える動物だということがわかります。どんなことにストレスを感じるのか、今回は改めて猫のストレスについてご紹介するとともに、原因や対策、解消法についてもお伝えします。
最終更新日2020.05.06
ツンデレだったり、自由気ままだったり。世間が「猫」に抱くイメージは、すごくクールで物怖じしないような、孤高なイメージが多いです。でも、猫と暮らしたり接したりしていると、全然そんなことはないことがわかります。皆さんも、世間のイメージとは掛け離れた愛猫の姿を見ていると思います。
一番それを強く感じるのが、猫はとてもビビりで、思っていた以上に小心者だということです。外で暮らす猫に比べると違うかもしれませんが、飼い猫は飼い猫で、人との暮らしの中で様々なことを受け入れる反面、相当なストレスを感じることもあります。
本記事では、そんな猫のストレスについて解説し、猫にとって何がストレスで何が原因なのかを追究し、その対策法や解消法についてご説明していきます。猫にとってストレスは天敵ですので、ご参考いただければ幸いです。
猫のストレスサイン
猫がストレスを感じている場合、人間と同じように「生理学的なストレス反応」や「行動的なストレス反応」を示します。
飼い主が自分の目で確かめることができる初期的なストレスのサインは「疾病行動」と呼ばれ、主に以下のような行動をします。
下痢・嘔吐などの体の不調
神経質な猫の場合、ストレスを感じることで胃腸が弱り、下痢や嘔吐をしてしまったり、便秘や血便などの症状が見られたりすることがあります。脱毛なんかも見られます。
一過性の場合はともかく、症状が長引くようであれば、早めに動物病院を受診しましょう。
過剰に鳴く
一般的な猫は、意味もなく頻繁に鳴くようなことはしません。
それが、長く鳴いていたり、ずっと鳴き続けているような場合は異常が見られます。ストレスを感じ、何かを飼い主に求め・訴えている行動です。
過剰な睡眠
猫は「寝る子」が語源なぐらい、よく眠る動物です。
しかし、いつもよりも睡眠時間が長かったり、全く起きてこなかったりした場合は、ストレスを感じている可能性があります。判断はとても難しいですが、過剰すぎる睡眠はストレスのサインかもしれません。
過剰なグルーミング
睡眠と同じように、猫は暇さえあればグルーミング(毛づくろい)をします。
しかし、グルーミングも正常の範囲ではない、異常なまでのグルーミングはストレスを感じている証拠です。猫は失敗したりドキドキすることがあると、グルーミングをして自らを落ち着かせることをします。時々ならまだしも、1日のうちで頻繁な回数だったり、長い時間のグルーミングは明らかに異常であり、何らかのストレスを感じているといっても過言ではないです。
体毛に舐めハゲがある場合は、過剰グルーミングを疑っても良いです。
ご飯を食べない
猫はたまに偏食傾向があり、これまで食べていたフードを急に食べなくなることもあります。
猫が「ご飯を食べない」ということは珍しいことではありませんが、偏食や好き嫌いの範疇を超え、1日以上食べなかったり、引きこもってしまってご飯の場所まで来ないときなどは、ストレスで食欲不振になっている可能性があります。
攻撃性が増す
不満やストレスを抱えると、急に攻撃性が増してしまうことがあります。我が家でも時々ありますが、片方の猫がストレスを感じているときに、もう片方の猫が近寄っただけでも「シャーシャー」と威嚇をしてしまいます。
ケンカのようなじゃれあいとはまた違う猫パンチが出ることもあります。
粗相が多くなる
粗相、つまりトイレの失敗が多くなるのもストレスのサインです。病気やケガ、子猫・老猫以外の猫で、いつもはちゃんとトイレでできている子が粗相をした場合、また粗相が多くなってきた場合は、「猫の最大の抗議」であることが多いです。つまり、粗相をすることで何かを訴えている訳です。
飼い主にとって一番わかりやすいストレスサインです。
隠れてしまう
隠れてしまって姿を見せなくなるのも、飼い主にわかりやすいサインの1つです。
自宅に来客などが来ると、押し入れやどこかに隠れてしまうことはないでしょうか?引っ越しや病院の行き来も同じことがいえます。結構身近で一番多く目にするサインかもしれませんね。
次のページでは猫のストレスの原因についてご紹介していきます!