猫のおしっこの回数や頻度が少なかったり出ないときの原因と対処法をご紹介!
あなたの猫ちゃんのおしっこの回数は減ってしまっていませんか?猫のおしっこの回数が少ないと病気やストレスなどが疑われます。最悪の場合、重症化すると命に関わる可能性があります。たかがおしっこと侮らず、猫のおしっこに対して正しい知識と対処法を学びましょう。
最終更新日2020.05.06
どんな病気の可能性があるの?
おしっこは血液が腎臓で濾過されることによって作られますよね。
そのため、病気の場所によって大きく3つのタイプに分けられます。
- 腎前性(腎臓にくる血液が少ないため、材料がなくてつくられない)
- 腎性(腎臓自体の病気でつくられない)
- 腎後性(おしっこ自体は作られるけど、通り道が詰まってしまって出せない)
ではこの3つについて、それぞれ詳しく見てみましょう。
腎前性
腎臓にくる血液が少ないため、おしっこの材料が少なくて作られないパターンです。
具体的には
- 心臓病
- 脱水
- ショック
これらによる循環不全が考えられます。
腎性
腎不全など腎臓自体の病気でおしっこができないパターンです。
腎臓では体の中の毒素をろ過して、その毒素はおしっことして排出されます。毒素の排出ができないと、いずれ尿毒症という命に関わる状態になります。
腎不全は時期によっては尿崩症という多尿状態になります。おしっこが少ない場合、多い場合のいずれにしても、早期に獣医師に診てもらいましょう。
加齢による腎不全の他には中毒による腎不全もあります。例えば、ユリ(植物)は猫が食べてしまうと腎臓の損傷・壊死が起こると言われています。損傷・壊死すると腎不全の状態になり、おしっこを作ることができなくなります。観葉植物のほとんどが食用ではなく毒性を持つとも言われているので、猫のいるおうちでは誤食に細心の注意をしましょう。
腎後性
おしっこ自体は作られるけれど通り道が詰まってしまって出せないパターンです。
猫の下部尿路疾患(FLUTD)と総称される病気によって、おしっこの通り道が塞がれてしまいます。
- 尿石症(おしっこの通り道に石が詰まる。メスよりもオスの方が詰まりやすい。)
- 膀胱炎(出血が起こって、その血の塊が尿道に詰まってしまう。)
- 尿道の炎症によって通り道がせばまってしまう
その他にも、膀胱や尿道の腫瘍によって通り道が塞がれてしまうこともあります。
猫のおしっこの回数や頻度が少ないときの対処法
トイレを掃除する・トイレの数を増やす
猫はとても綺麗好きですよね。
トイレも同じです。
不潔だったり、気に入らないことがあるとおしっこを我慢してしまうこともあります。
トイレは定期的に掃除し、清潔に保っておけるようにしましょう。
多頭飼育のおうちは、猫の数+1個以上のトイレを置くようにしましょう。
フードを変えてみる
いつもカリカリなどのドライフードのみでご飯を済ませている猫ちゃんには、一時的にでもフードの種類を変えるなどして水分摂取を試みてみましょう。
缶詰やパウチに入っているウェットタイプや半生タイプだとフードに含まれている水分を摂取しやすいです。
また、ドライフードをお湯や水でふやかしてもいいでしょう。
水分を取らせる
1日で猫が摂取するべき水分量は体重1kgあたり30ml~40ml程度です。
容器に水を入れるときに分量をはかっておくと減り具合でどの程度飲んだのかある程度把握する事が出来ます。
もしも飲んでいる水分量が適切な分量よりも少ないようであれば、
- 常温~ぬるま湯(35℃前後)の水に変える
- 飲み水用の容器を増やす
- 1
- 2
出来るだけ早く動物病院に連れていきたいところですが、やむをえずすぐに連れて行けない事情がある場合、おうちで何か対処できることはないのでしょうか。