マヌルネコとはどんな猫?子猫の写真や鳴き声・会える動物園を紹介!
コミカルキュートなルックスで人気爆上げ中のマヌルネコ。他の猫にはない魅力満載のルックス、モフっとした丸いボディーがチャームポイントです。そんなマヌルネコ、実は絶滅危惧種に分類される希少な猫です。今回は、そんなマヌルネコについて詳しくご紹介します!
最終更新日2020.05.06
マヌルネコとはどんな猫?
古代最古のヤマネコ、マヌルネコ。
マヌルネコは世界でも限られた地域にのみ生息するネコ種です。
マヌルはモンゴル語で『小さい野生ネコ』という意味です。英語表記のPallas's catはマヌルネコを発見したPeter Simon Pallasに由来しています。
生息場所は、インド、カザフスタン、中国、ネパール、モンゴル、ロシア南部などアジアを中心に計12ヶ国。残念ながら日本に生息していませんが、動物園でなら会うことができます。(会える動物園は記事の後半でご紹介!)
そんなマヌルネコの魅力はなんといっても可愛いルックス!
コロンと丸いボディーがなんともかわいいマヌルネコの写真を見ていきましょう。
写真
子猫
子猫時代ののマヌルネコです。
マヌルネコのもうひとつの特徴、顔の横についた耳。これは、岩陰に身を潜める際に耳がピョコンと出て敵にバレないためにこうなったと言われています。曲線を描く丸みを帯びた形も特徴的。
成猫
成猫になると、マヌルネコの特徴である丸いもふもふのボディーへと成長!シマシマの尻尾はまるでたぬきを連想させますね。
マヌルの密集したこの毛、これはどれだけ寒い地域でも生きられるようにとこのような毛量をしています。夏になるとイエネコと同じく換毛期に入るため、ややもふもふ具合は控えめに。しかし冬になると、もふもふ感はアップデート!毛の色にも変化が生じ、夏に比べ冬の毛色は灰色がさらに強くなります。ずんぐりとした体がよりむっくりと大きく見え、愛らしさまでアップデートされたかのように。
マヌルの特徴であるこの毛を毛皮として商取引するため、中国やモンゴル、アフガニスタンなどの地域ではマヌルが捕獲対象になっていました。しかし、絶滅危惧種に指定された現在はモンゴルだけでのみ捕獲が行われ、毛皮は中国へと密輸されています。
しかし、生活保護のためでしか狩りは認められず、毛皮の商取引にも厳しい規制がかけられています。
マヌルネコの特徴のひとつ、瞳です。
通常、猫は明るい場所では瞳孔が縦長になりますが、マヌルネコは丸いまま、小さくなったり大きくなったりします。これはイエネコでは見られない特徴です。
目の位置もやや上あたりについているように見えます。これは、野生の世界で生きていくために必要な特徴のひとつです。狩りなどを目的に岩陰に身を隠している際、ヒョイと目を出して獲物を探すマヌル。そんな時、上めについている目が役に立ちます。極力自分の存在を相手に知らせず、上手に狩りができるのです。
鳴き声
気になるマヌルネコの鳴き声を動画でご紹介!
マヌルの鳴き声は「うわぉ〜ん」タイプ。猫の中にも様々な鳴き声をするタイプがいますが、マヌルは「にゃーん」とは鳴かず、まるで話すかのように喉の奥から声を出します。怒っているようにも感じますがこれがマヌルの基本の鳴き声です。
歴史
マヌルネコは最初イランで発見されました。別名『モウコヤマネコ』とも呼ばれ、ネコ科の中でも最古のネコと言われます。
マヌルネコを見ていると、どこか少し「ペルシャに似ているな」と感じます。ふさっとした長毛と丸いボディとフェイスがそう思わせます。
マヌルネコの原種、実はペルシャだった説があります。しかし後にベンガルヤマネコ属なのではないかという説も浮上。見た目的には完全にペルシャに近いと感じますが、その真相はまだ解明中といったところ。謎の残る希少な猫、マヌル。ますます目が離せませんね。