ベンガル猫の毛色・柄の種類と相場の値段についてご紹介!
ヒョウのような美しい斑紋、筋肉質で流線形の体を持つ猫、ベンガル猫をご存知でしょうか?ヤマネコを祖先に持つ野性味あふれる見た目のベンガル猫ですが実は数種類の色柄があります。そのベンガル猫の毛色・柄の種類と価格の相場についてご紹介したいと思います。
最終更新日2020.05.06
野性味あふれるヒョウ柄のような毛色柄のベンガル猫ですが、50年程前にアメリカで作られた、まだ比較的新しい品種の猫です。そのベンガル猫の誕生、生態や毛色・柄の種類についてご紹介します。
ベンガル猫とは?
ベンガル猫が誕生したのは1963年、アメリカ人の遺伝学者、ジーン・サグデン・ミルズが1匹のメスのアジアンレパードキャットを黒のオスのイエネコと交配させたことが始まりでした。
ミルズ氏は毛皮の為に密漁されるヤマネコに心を痛めていました「ヤマネコのような被毛を持つペットがいれば毛皮の為の密漁が減るかもしれない。」と考え、ヤマネコとイエネコを交配させました。
交配は成功し、子猫が誕生しました。
最初に生まれた子猫(F1世代)は仔猫の時は母猫と同じ毛柄でしたが、成猫になると父猫と同じ黒い被毛に変化していきました。この黒猫の子供たち(F2世代)はヤマネコのようなスポットを持っていたと言います。
しかし、ミルズ氏はF3世代を見ることなく中断しました。
1970年代アメリカのカリフォルニア州で猫の白血病の研究が行われていました。
ヤマネコなどの一部の種は猫白血病の抗体を持っているのではないのか、との仮説をもとにロマ・リンダ大学のウィラード・センターウォール医師はワクチンを作るため野生のヤマネコとイエネコの交配を行っていました。
この時生まれた仔猫は育種を再開したミルズ氏と共に、このF1世代から改めて繁殖の途につくことになり、さらに純血種としての改良を加え種として固定しました。
1983年にミルズ氏はTICAにベンガルの登録を申請し予備登録が認められました。
その後1985年のキャットショーにベンガルたちは出品され、多くのブリーダーや猫好きに絶賛され、ベンガルの美しさに影響されたブリーダーが、アビシニアン、シャム、エジプシャンマウ、アメリカンショートヘアなどの短毛の土着猫との育種を始めました。この時の様々な交雑によって、ベンガルは十分な遺伝子プールを持つことができ、純血の猫種として確立することができるようになりました。
ベンガルヤマネコについて
ベンガル猫の祖先で、アジアンレパードキャットと呼ばれるヤマネコです。性格は非常に凶暴で「人に懐くことはない」と言われています。東アジアや南アジアの広い森林地域に生息する比較的小型のヤマネコですが、熱帯地方で4kg程度、北に住むものは7kgを超えるものもいます。
木登りが得意で、猫にしては珍しく水辺を好み、泳いだり水遊びが大好きです。完全肉食性で小動物のリスやウサギや小鳥、爬虫類や両生類、魚類、昆虫なども捕食します。
現在はアジアンレパードキャットの輸出入や飼育は、法律によって厳しく規制されています。
サイズ
ベンガル猫は猫の種類ではやや大きめでオスの体重は5~8kg、メスの体重は3~5kg程度です。体長は55~80cm、体高は23cm~30cm程あります。
特徴
ベンガル猫の最大の特徴はロゼットと呼ばれるヒョウ柄のような美しい斑紋模様で、ヤマネコの血統を受け継いでワイルドで野性的な見た目でしょう。小さなヒョウのようにも見えます。
被毛は短毛種ですがしっとりとしたベルベットのような手触りはベンガルの特徴でもあり、過去に毛皮目的で狩りをされていたのも頷けるような気がします。がっしりとした筋肉質な体で木登りも得意です。体の大きさに比較して頭は小さくやや幅の広いくさび形の精悍な顔、耳は大きく、胴や尾は長めです。
性格は見た目とは違い、甘えん坊で従順でかしこく、社交的で好奇心旺盛で飼い主さんとも鳴き声でコミュニケーションをとるおちゃめな一方、やんちゃで活発で運動量も多く、人にもよく懐きますので、しつけやすく、飼いやすいでしょう。
ですが、寂しがりやなところもあり飼い主さんが出掛けると大きな声で鳴いて、離れるのを嫌がるようなこともあったり、遊びが大好きでいたずらっ子ですので、相手をするのも大変で手が掛かるとも言えます。
運動量が多いので、広いスペースと高さのあるキャットタワーやキャットウオークなどがあると良いでしょう。
見た目とは違って、ツンデレではなくデレデレなところはギャップが激しすぎて、さらに愛しくなります。
運動量が多いという事は、それなりに運動に付き合ってあげられる体力も必要ということですね。
高いところからジャンプしてきたりもしますので、爪は時々切ってあげましょう。
オス、メスの違いですがオスはメスよりも体が大きめで筋肉質です。甘えん坊でよく懐きます。メスはオスに比べて少し小さく、筋肉量も少し控えめ、子育てするメスの気の強さもあって、気分によって甘え度合が違ってくるでしょう。
寿命は14年程度と言われています。
ベンガル猫は猫白血病の免疫を持ち、ワクチンを作るために交配された猫ですので白血病になりにくい猫種と言われています。
ベンガルファミリーのほっこりな日常の動画です。可愛くて癒されます。
毛色の種類
ベンガルの毛色は大まかに分けて3種類あります。
ブラウンの毛色
ブラウンはベンガルによく見られる毛色です。フォーンと呼ばれる少し明るい小麦色から濃い茶色の混ざったオレンジまで色の幅は広く、濃淡の幅が広いものはトリカラーと呼ばれ、希少価値があります。