猫の去勢のメリットは?去勢の手順と術後の変化についてご紹介!
オスの猫を家族として迎え入れたら、去勢手術に関する話を必ずどこかで聞くことがありますよね。けれども去勢手術をするメリットや手術の前後で気をつけることが何かわからないままでは検討することもできないと悩むはず。今回はオス猫の去勢手術にまつわるあれこれを解説します。
最終更新日2020.05.06
去勢後には良い変化もあれば、デメリットにあげたような生活の変化が必要になることもあります。
愛猫の健康管理を行うためにも、去勢後に起こりうる変化を知っておきましょう。
体重の変化
去勢後は性的衝動に関わる行動が減り、体の中でカロリー消費が減る傾向にあります。
また、生後6~7か月を過ぎると、その後は体が急激に大きくなることも少ないため、これまでと同じカロリーを摂取すると太ってしまいがち。
まずはこれまでのごはんの量を1割程度減らして、体重の移り変わりを見てみましょう。
それでも体重が増えて脂肪がつくようなら、早めに去勢手術後用のごはんに切り替えて肥満を防止してあげてくださいね。
性格の変化
メス猫を求めて他のオスと争ったり、性的欲求に関わるストレスが減ることで、「穏やか」な性格に変化したように見える子が多くなります。
基本的には性格は元の部分を引き継ぐので、性的行動に関わらなければ「まるで別の猫みたい」とまでは変わらないかもしれません。
しかし、「女の子の所に行きたいのに行けない!」といったイライラからは解放され、噛む・パンチするといった攻撃性や、暴れることが減る場合もあります。
行動の変化
発情したメス猫のフェロモンを感じて脱走しようとする行動は減る傾向にあります。
また、「僕の場所だぞ!」という強い縄張り意識が減ることから、スプレー行動も減るか、もしくは完全になくなります。
ただし、元々が外猫だったり、オス猫としての性的行動をすでに見せていた場合には、「外へ出たい!」という欲求は治まらないことも。
そして、多頭飼育で距離感を保ちたい性格のオスであれば、スプレー行動が残ることもあります。
猫の去勢の時期
去勢手術をいつ行うかは、生後6か月程度を目安にすると良いでしょう。
あまりに体が小さいと、手術を安全に行うためのリスク管理が難しくなるからです。
また、オス猫は性成熟を迎える6~10か月頃になると、近くのメス猫の発情に敏感になります。
メス猫の中には、日照時間に左右されることで生後6か月よりも前に発情を迎える子も!
そのため、大きな声で鳴き始めたり、発情兆候が見られれば、メス猫の場合生後6か月になる前に手術を行うこともあります。
- 同居猫に避妊していないメスがいる
- 将来子猫をもうける予定はない
- スプレー尿を防止したい
体格・家庭環境・健康状態によって、いつ行うのがベストか、その子に合わせたタイミングを教えてくれますよ。
猫の去勢にかかる費用
去勢手術を受けるなら、その費用も気になるところですよね。
大まかに分けると、
- 手術前の事前検査費用
- 手術自体の費用
事前の検査費用は身体検査と血液検査になることが多いため、5,000~6,000円前後を見積もっておきましょう。
手術自体の費用は、一部を除いてお腹を開ける手術ではないため、メス猫の避妊手術の値段に比べれば安く、1万円~1万5000円程度で済むことが多いです。
ただし、動物病院によって値段の設定はさまざまなこと、検査内容・手術方法・お預かりにあたってのノミ予防など、追加で必要になる項目が時にはあるため、手術日より前に確認しておく方が安心です。
猫の去勢にかかる費用には助成金も
猫の去勢手術・避妊手術には、自治体によって補助金を出している地域もあります。
その目的は、やはり望まれない妊娠を少しでも減らすため。
自治体によって、飼い主さんがいない猫限定だったり、補助金の金額や申請方法もさまざまです。
例えば、東京都渋谷区の例をあげると、オス猫の去勢手術に関わる補助金額は5000円です。
東京都渋谷区「飼い猫の去勢・不妊手術費助成」
- 飼い猫でもOK
- 対象の動物病院で直接申し込める
- 当日の支払金額は補助金を差し引いた金額でOK
1万円(手術などの費用)-5000円(渋谷区補助金)=5000円(飼い主さん負担額)
という合計費用で済みますね。
もしもお家の猫の去勢手術を考えているのであれば、ぜひお住まいの自治体の補助金制度を調べてみることをおすすめします。