猫の去勢のメリットは?去勢の手順と術後の変化についてご紹介!

猫の去勢のメリットは?去勢の手順と術後の変化についてご紹介!

オスの猫を家族として迎え入れたら、去勢手術に関する話を必ずどこかで聞くことがありますよね。けれども去勢手術をするメリットや手術の前後で気をつけることが何かわからないままでは検討することもできないと悩むはず。今回はオス猫の去勢手術にまつわるあれこれを解説します。

orion
ライター

orion

動物病院で看護師として7年半勤務し、現在は動物の訪問介護・ペットシッター・飼い主さん向けセミナー講師を行っています。甘えん坊な猫1匹と同居中。

記事の目次

  1. 1.猫の去勢のメリット・デメリット
  2. 2.猫の去勢の手順・方法
  3. 3.術後の変化
  4. 4.猫の去勢の時期
  5. 5.猫の去勢にかかる費用
  6. 6.猫の去勢にかかる費用には助成金も

子どもを作ることができなくなる

当たり前のことかもしれませんが、去勢手術は精巣を取る手術です。

そのため、もしも今後子猫が欲しいと思うことがあっても、精子を作る機能は失われているので交尾をして子孫を残すことはできません。

もちろん、猫の繁殖は安易に行うことはできません。
けれども、万が一子猫を欲しいと思う可能性があるのであれば、去勢手術をするかどうかは慎重になる必要があります。

太りやすくなる可能性がある

ごはんを食べる猫

一般的に、去勢手術後は基礎代謝やホルモンバランスの変化によって体重が増加しやすいと言われています。

特に生後6~7か月前後に行った場合、まだ子猫用のごはんを食べていることが多いですよね。
子猫用のごはんは体の成長期に合わせてしっかりと栄養を確保できるよう、タンパク質が豊富でカロリーが高めに作られています。

去勢手術後も同じごはんを同じ量あげていると、予想以上に脂肪がついてしまい、1歳になる頃には太ってしまった!ということも。
手術後は体のバランスを見ながら、去勢手術後用のごはんに切り替えるか、子猫用のごはんの1回量を見直す必要があります。

猫の去勢の手順・方法

メリットとデメリットを比較して、いざ去勢手術をする!と決めたなら、まずは手術をしてくれる動物病院の獣医さんへ相談しに行く必要がありますよね。

ここからは、去勢手術の前後の流れをご紹介していきます。

手術の前の事前検査

チェックポイント

去勢手術の前には、手術自体のリスクを限りなく減らすために、きちんと体の状態を把握する必要があります。

  • 今その子の体の中で何か病気が起こっていないか
  • 麻酔薬が手術後きちんと排泄されるかどうか
  • 精巣が2つとも降りてきているかどうか
そういった部分を見極めることで、全身麻酔に関わる危険度が高いか低いかをはっきりさせることができます。
また、精巣がお腹の中に残っていれば開腹手術が必要になることもあるため、2つとも陰嚢におさまっているかを確認します。

事前に行う検査では、触ったり聴診したり外から全身の様子を確認する身体検査や、一般的な肝臓や腎臓の数値を見る血液検査を行うことがほとんどです。

猫の体の状態によって、もしくはより安全性を高めるために、レントゲンなどの画像検査も含めて行うこともあります。

手術当日

手術器具

手術前の検査が特に問題なければ、予約した手術日に来院します。

基本的に動物病院は午前と午後の診療時間の間である昼間に手術時間を設けています。
そのため、当日に体調不良がなければ、身体検査の上そのまま手術時間に向けて動物病院でお預かりします。

手術当日の預かり時には、麻酔の同意書を記入したり、内金の預かりがあることも。
事前の検査時に、当日の預かりまでの流れについて動物病院に確認しておくと、慌てなくて済みますよ。

去勢手術の進め方

手術を始める時には、まずは麻酔薬によって猫に眠ってもらいます。

その後、陰嚢にメスを入れて小さな傷から精巣を2つとも切除する手術がスタート。
この去勢方法にかかる時間は早ければ10分程度で終了します!

また、この時の傷は小さいため、縫わずに終了する病院も。
縫ったとしても時間が経てば溶ける糸を使っていることが多いため、基本的に抜糸も必要がないことがほとんどです。

手術後は麻酔から覚めるのをしっかりと確認して終了します。

当日夕方にお迎え

キャリーに入った猫

手術が終わってもまだ麻酔が効いていてぼーっとしている子が多いため、手術終了後2~3時間は病院内で様子を観察します。

そのため、「夕方の時間でお迎えに来てください」と言われることが多いでしょう。
お迎えの時には、術後の感染予防として抗生剤のお薬を数日分もらったり、残りのお会計をして終了です。

開腹手術が必要だった場合など、去勢方法によってはお迎えのタイミングが日帰りにならないこともあるため、獣医さんに確認してみてくださいね。

術後の変化

窓辺の猫

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猫の去勢の時期

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