猫がニャンモナイトする理由3選!猫が丸くなって寝る意味は?
変幻自在な猫の姿で人気が高いのが、丸くなって寝る「ニャンモナイト」です。このあまりにも可愛い寝姿は、ある季節や温度環境によって見ることができる現象です。今回は、猫がニャンモナイトをする理由や、その時の猫の気持ちについてお伝えしていきます。
最終更新日2020.05.06
柄をよく見てみると、ニャンモナイトをしている白い猫がいます。淡い色と相まって、とっても可愛らしいスマホカバーです。
このように、ニャンモナイトに関連したグッズが続々と販売されています。猫好きや猫と暮らす人の心をグッとつかむような商品です。
では、なぜ猫がニャンモナイトをするのか、その理由について次項でお伝えします。理由を知ると、さらにグッと鷲掴みにされてしまいますよ。
猫がニャンモナイトする理由3選
ニャンモナイト理由① 寒い
ニャンモナイトがよく見られるのは、気温が低くなる冬の時期です。夏からの急激の変化や、まだまだ朝晩の冷え込みがある春先でも見られます。そのほか、エアコンを使うことによって、室内が寒いと感じる場合は、夏でも目にすることはあります。
猫の祖先である「リビアヤマネコ」は、元々砂漠地帯で生息してきました。そのため、冬の寒さはとても苦手であり、自らの体温で暖を取るために丸くなっていることが理由の1つです。丸くなって眠ることで、心臓などの内臓部分を寒さから守ることにも繋がります。
猫が気持ちよく過ごせる適温は、夏場の温度で26℃~28℃程度といわれています。その適温よりも暑いと感じるときには、むしろお腹を出して寝ていることが多くなりますが、お腹を包むようにして丸く眠るニャンモナイトは、室温が20℃を前後すると発生します。
なので、冬の到来や、夏のエアコン温度が猫にとって寒いかどうかを知る目安として、このニャンモナイトを基準にしている飼い主さんも多いようです。実際私もそうですが、ニャンモナイトを見る機会が増えると、冬支度をしたり、夏場はエアコン温度の設定を気にしたりするようになりました。天気予報よりも正確かつ正直な、季節の変化と訪れを猫に教えてもらっています。
逆に暑いと感じるときは、こういう感じでお腹を見せて横になっています。この状態でよくフローリングに転がっています。
ニャンモナイト理由② 丸くなるのが好き
冒頭でもお伝えしたように、猫の体はとても柔らかいため、あらゆる体勢に変幻自在です。体を小さく丸めることも大好きなので、サークル状の爪とぎやベッドなど、猫の習性をうまく活用した商品も多く販売されています。
猫は狭くて囲われている場所が好きということもあり、元々の習性に好きな場所、そして防寒、という様々な要素が見事にあわさり、丸くなって眠る、つまりニャンモナイトの発生に繋がる、という訳です。
猫の習性や好みの集合体とはいえ、とっても可愛いですよね。猫だけじゃなく、猫と暮らす人間にとっても、メリットしかない寝姿です。
ニャンモナイト理由③ 安心している証拠
猫本来の姿はハンターです。肉食動物ではあるものの、猫自身も小さいために、狙われる対象になります。そのため、とても警戒心が強く、なかなか他の生き物にお腹を見せて眠る行為はしませんし、熟睡もあまりしないと言われています。何かがあればすぐに動けるように、必要最低限の体勢でしか眠ることもありません。それぐらい、猫は常に緊張して生きています。
そんな猫が、体を丸めてぐるぐるになって眠る行為は、安心以外の何物でもありません。夏場に暑くてお腹を見せてゴロゴロする姿も、警戒心はゼロ状態です。これは、ハンターである猫が、イエネコになった賜物でもあります。イエネコ、つまりペットとして飼われている猫には、ハンターをする必要もなければ、襲われる心配もありません。
理由①の「寒い」でお伝えしたように、防寒や心臓を守るためにお腹を包んで眠る行為は、緊張感もなく、安心している証拠です。寒さが緩和され、暖かいと感じ、少しずつニャンモナイトの形が崩れ始めるのも、安心している証拠です。
現に、今私の後ろで寝ているオス猫も、お腹を全開にして警戒心は皆無です。なんとも言えない姿ですが、それだけ安心してくれているんだと思うと、心の底からうれしいと感じます。居心地が良い空間を提供することができているというのは、飼い主冥利にも尽きますよね。
猫がニャンモナイトする時の気持ち
では最後に、ニャンモナイトになっているときの猫の気持ちをお伝えします。
これまで述べてきているように、猫にとってのニャンモナイトは、「安心」や「警戒心ゼロ」の状態です。つまり、非常にリラックスをしていて、大変良い気持ちであるといえます。熟睡をあまりしない猫にとって、安眠は心を許し、緊張感から解放されている状態です。近くに飼い主さんがいる場合は、信用している大好きな飼い主さんの側で、思うままに眠ることができ、この上ない幸せを感じているのではないでしょうか。
ちなみに、猫の具合が悪い場合は、体を丸めたり、うつ伏せになる体勢をしないといいます。身は縮めるのに、ニャンモナイトをしなかったり、いつもとは違う体勢になることがあります。症状が悪化した場合は横になって寝ている場合があるそうですので、万が一そんな様子を見かけたときは、体の不調を疑ってあげてください。