猫のスタッドテイルとは?治療法は?

猫のスタッドテイルとは?治療法は?

「尻尾の付け根がベタつく・汚れている」「尻尾付近が臭う」こんな症状があれば『スタッドテイル』を疑いましょう。未去勢のオスに多く見られるスタッドテイルですが、全ての猫共通して注意が必要です。今回はこのスタッドテイルについてお話します。

ごま
ライター

ごま

猫3匹と暮らすフリーランス/ラガマフィン(♀5歳)ラグドール(♂4歳)保護猫(♀推定6歳)

記事の目次

  1. 1.スタッドテイルとは?
  2. 2.スタッドテイルの治療法は?
  3. 3.まとめ

スタッドテイルとは?

Photo by Atsushi Boulder

猫の尻尾の背面にはアポクリ腺・皮脂腺の2があります。そこから分泌される分泌物はマーキングの際のニオイつけとして利用されています。その分泌物が過剰になる病気を、スタッドテイルと呼びます。

かかりやすい個体の特徴として、去勢をしていないオス猫があげられます。しかしその他の猫であってもかかる可能性がないとは言えません。また、ペルシャやシャムといった長毛種がかかりやすい、とも言われています。

《主な症状》

  • 尻尾付近から嫌な臭いがする
  • 背中から尻尾にかけてベタベタした黄色や黒の液体がついている
  • 尻尾付近を異常にグルーミングしている(気にかけている)
  • 尻尾の付け根が膨らんでいる

など、見た目からして気づきやすい病気とも言えます。放っておくと二次感染を起こし、限局性蜂巣織炎や細菌性毛包炎、痒みなどといった症状を起こす可能性もあります

スタッドテイルの治療法は?

スタッドテイルの治療法は、症状の段階によって異なります。

皮膚異常が見られない場合(毛がベタつく・フケが出ている)

  • 水洗い、もしくはシャンプーで綺麗に洗い流す
  • クレンジングオイルで洗う
  • 濡れタオルで拭く
  • ブラッシングをマメに行う
など、自宅でできる簡単なケアで様子を見ても良いでしょう。

皮膚異常が見られる可能性がある場合
(黄色や黒色のベタついた液がついている・しきりに猫が舐めている)
  • 症状箇所を除毛する
  • 薬用シャンプーで洗う
といった方法もありますが、皮膚が炎症を起こしている場合は内服治療(抗生物質)が必要になりますので、病院での診察をおすすめします。

症状を悪化させないためにも、早い段階で症状を抑えてあげることが最適です。

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まとめ

フリー写真素材ぱくたそ

スタッドテイルは命に関わる病気ではありません。しかし、一度かかると完治させるのが難しく、改善しても再び再発しやすいのが特徴です。未去勢の猫の場合、去勢してあげるのも1つの改善方法です。しかし、だからといって必ず再発しない、とも言い切れません。

たとえ命に関わらない病気であるとは言え、愛する猫が辛い思いをするのは飼い主にとっても心苦しいですよね…。

スタッドテイルは、自宅ケアで予防することもできます。例えばマメなブラッシングはもちろん、定期的なシャンプーをし体を清潔に保ってあげると良いでしょう。シャンプーが苦手な猫ならば、お湯で湿らせたタオルや、市販の猫用シャンプータオルを利用するのも良いですね。

日々のケアは、愛猫と飼い主のコミュニケーションの1つでもあり、些細な猫の変化に気づけるきっかけにもなります。ぜひ試して下さいね。

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