あなたの猫は何歳?猫の年齢の見分け方をご紹介!
保護猫を飼い始めた時、譲渡された時には、「いったいうちの子は今何歳なんだろう?」と年齢の見分け方が気になる所ですよね。年齢によってはごはんや暮らし方も大きく変わってきます。今回は誕生日がわからない猫の年齢の見分け方をアドバイスします!
最終更新日2020.05.06
記事の目次
猫は年齢を見分けにくい動物だとよく言われています。年を重ねても若々しい顔つきの子は多く、獣医さんでも年齢を見分けるのは難しいと感じてしまうほどです。
ペットショップやブリーダー・自宅で生まれた猫以外の、主に野良猫では誕生日がわからず、これからお家で一緒に暮らす時に、注意するべきことがわからず戸惑うこともあります。
誕生日がわからない猫と一緒に暮らすと、
- ライフステージ別のごはんが選びにくい
- シニア期に現れやすい病気が出そうな時期がわかりにくい
- ペット保険などの誕生日の登録で戸惑う
そういった悩みを少しでも解消するために、「子猫」と「成猫」それぞれに注目して、年齢の見分け方の目安をお話します。
猫の年齢の見分け方
それでは早速あなたの愛猫の年齢が何歳なのか、見分け方を順番に見ていきましょう。
ここからは体の各部分を見ながら、おおよその成猫の年齢や、子猫の月齢を探っていきます。
体格・体重からみる年齢の見分け方
猫の年齢をパッと見てわかりやすいのは「体格・体重」による見分け方です。
生まれてすぐの子猫は約90~110g程度で誕生し、順調であれば毎日10~15gずつ増えていきます。
- 生後1~2週齢 150~250g
- 生後2~3週齢 200~350g
- 生後3~4週齢 300~450g
- 生後4~5週齢 400~550g
生後半年ほどまでに骨格はぐんぐん成長を遂げ、1歳を迎える頃には成猫としての大きさになります。
それ以上の年齢で体格が大きくなることはほとんどの猫でありません。
もしもおとなの猫に見えるのに体重がどんどん増えるのであれば、それは肥満を疑った方が良いかもしれません。
歯からみる年齢の見分け方
子猫の乳歯は生後2~3週齢ほどで切歯と呼ばれる前歯と、人で言う八重歯にあたる犬歯から生え始めます。
- 切歯と犬歯が同じくらいの長さ=生後2~3週齢
- 犬歯の方が切歯よりも長い=生後3~4週齢
やがて4~5週齢(生後1か月齢前後)で奥歯にあたる臼歯も生え始めるため、子猫の微妙な週齢を見極めるには、こういった歯の生え方をチェックしてみましょう。
永久歯への生え変わりは、3か月~6か月頃が目安になります。
そのため、永久歯への生え替わりがまだ途中であれば、「この月齢の子猫なんだな」と判断することができます。
年齢を重ねるほど、歯に歯石が付着したり、黄色っぽい色に変化していくことがほとんどです。
また、7歳以上の猫のほぼ100%で歯周病があるとも言われています。
そのため、歯肉炎が出てきたり、歯石の付着度合いが高まってくれば、シニア猫と見ても良いでしょう。
10歳以上のシニア猫では、犬歯が突出して、歯が伸びたように見える子も多いのが特徴です。
目や耳の能力からみる年齢の見分け方
生後すぐの子猫は目が開かず閉じた状態で生まれてきます。まぶた自体は生後7~10日ほどで開きますが、「物を見る」能力はまだまだ未発達です。
耳も同じく生後10日ほどで耳道が形成されますが、「物音を聞く」聴力は未発達です。
この頃の目は瞳孔も小さく、目の色はすべての子猫で「青色」に見えるのが特徴です。
やがて成長して生後3~4週齢になると物を見る力が増して、ボールで遊んだりする行動も増えてきます。
4~5週齢になれば、黄色や緑色などの成猫の目の色に変化していき、成猫と同じ視覚を持つことが可能になります。
こういった変化から、小さな子猫を保護した時に目の色が青ければ、生後1か月以内の子猫だと判断することができますね。
そして、12歳以上のシニア猫では、水晶体と呼ばれる目のレンズ部分が白濁してくる白内障になる子もいます。
目の濁りを感じたら、飼い猫は超高齢期と呼ばれる年代に突入し始めたころかもしれません。
顔つきからみる年齢の見分け方
顔つきという部分も、パッと見て何となくの月齢や年齢の見分け方に活用しやすい部分です。
子猫は産道を通ってきた名残で、生後1週齢頃までは「キツネ顔」とも呼べるような、ややとがった顔の形をしています。その後の1週間で顔は丸みを帯びていき、生後2週齢にはいわゆる「かわいい!」と人がときめいてしまうような顔つきになります。
10歳以上のシニア猫では「穏やかな顔つき」に見える子が増え、超高齢猫では、瞳孔が開いたままのその真ん丸な目から、「幼い顔つき」に見える子が増えていくのが特徴です。
被毛からみる年齢の見分け方
数年の野良猫生活をしていた子を除き、5歳頃まではツヤツヤとした毛に覆われ、毛並みも良い子がほとんどです。
徐々に体の酸化(=老化)や、毛づくろいの頻度が減ることで、
- ひげや顔周りに白髪が増える(毛の色が濃い猫に目立つ)
- 被毛の色が薄くなって見える
- 毛並みがボソボソしている
老猫の約8割に訪れると言われる関節炎によって体を曲げるのが辛くなり、毛づくろいする頻度が減ったり、運動量が減るといった変化が現れやすいのも特徴です。
毛づやと一緒に行動の変化も見てみると、猫の年齢の見分け方を考えるのにも良いかもしれませんね。