犬が舐める理由は鼻・口・手足で異なる!犬が舐める理由を部位別でご紹介
犬がペロペロと舐める行動は、飼い主のどこを舐めるかで理由が異なっている。また、犬自身が自分の体をなめることもあるが、それにはあまりよくない兆候がある。舐めることは犬のコミュニケーションのとり方の一つであるが、過剰にならないようにしつけをすることが必要である。
最終更新日2020.05.06
犬が自らの体を舐める理由
飼い主さんとのコミュニケーションとして舐める以外に、愛犬が自分自身を舐めているのもよく見ることです。
それには、重要な意味があるようなのでご紹介していきます。
自分の鼻をなめるのはカーミング・シグナル
犬は、これから活動を始めようとしているときや、ストレスがたまっているときに自分を落ち着かせるために自分の鼻を舐めるようです。これをカーミング・シグナルといいます。
これも犬の本能の一つですね。カーミングシグナルについては下記の記事でまとめていますので、ぜひ参考にしてみて下さい。
グルーミング
犬は、食事の後などに、口の周りや鼻を舐める行動をします。それは、グルーミングをしているんですね。現在、家庭でペットとして愛されている犬の祖先は狼だと言われています。
群れで行動し、狩りをして餌を手に入れていました。そのときに、口の周りについたものを舐め取っていたことの名残りだと言われています。
これは犬の本能的な行動です。
ストレスがたまっている
犬が自分の手足を、毛が抜けて皮膚が炎症を起こすほど舐めていることがあります。
なぜ、そこまで舐めてしまうのでしょうか。
この犬の行動は、かなりストレスが溜まっているときだと言えます。
例えば、飼い主さんが長期間不在で、会えないときなど、よくある行動のようです。
ストレスがなくなってからも、それが癖になってしまったり、エスカレートして、舐める代わりに血が滲むほど噛んだりすることまであるようです。
犬のストレスサインについては下記の記事でまとめていますので、ぜひ参考にしてみて下さい。
構ってほしい
犬は、とにかく飼い主さんに構ってほしくて仕方がないのです。
自分の手や足を舐めることで、飼い主さんの気を引こうとしているのかもしれません。
これも犬の可愛い行動ではありますが、それが癖になってしまっては大変なので、こんなときは少し声をかけて撫でてあげましょう。
退屈している
誰も遊んでくれないし、お散歩の時間までまだ少しあるし…。
そんなときは、犬も暇だなぁと思うようです。
それで、手や足を舐めることで気を紛らわせていることもあります。飼い主さんの顔を見ながら、舐めているとしたら退屈だよというサインだと思ってあげてください。
痛みがある
ただ、構ってほしい、退屈だなぁと思っているだけなら、それは愛犬の可愛い行動の一つとして、対処してあげるといいことですが、そうではない場合は要注意です。
同じところをずっと舐めているときは、その部位に何かデキモノができていたり、皮膚に炎症が起きていたりするものことも多いんです。
舐めているところに触れたら、怒るような場合は、かなり痛みを感じているサインなので、すぐに獣医師に相談してください。
犬の舐める癖をやめさせるには?
愛犬が飼い主さんに対して愛情を示して舐めてくれるのは、うれしいことではありますが、あまりにも舐めるという犬の行動が過ぎるとやっかいですね。
来客の顔を舐めるなどの行動は、よっぽど犬好きな人や親しい人ではない限り、止めさせる方がよいでしょう。
犬はいろんな理由から舐めるという行動をとるので、舐めるのを止めさせるには、舐めたくなる理由を取り除いてあげることが大切です。
ストレスを解消してあげる
犬にとって、ストレスとなっているものを取り除いてあげることです。
- ご飯の量は充分足りているか?
- 構ってあげられているか?
- お散歩の時間が短くないか?
そうそうれば、舐めるクセも少しづつ改善されていくでしょう。
遊ぶ時間を多めにする
何でも、犬の思い通りにするのはよくないですが、手足を舐める行動が目に付きだしたら、時々は犬を思いっきり遊ばせてあげることも大切です。
好きなだけ走らせてあげられるドッグランに連れて行ったり、ボールで遊んであげたり。
思いっきり一緒に遊ぶことで、さらに愛犬との関係が深まり、手足を舐めることもなくなるでしょう。
舐めるのを止めたら褒める
犬は飼い主さんに褒められるのが何よりも嬉しいことです。
しつけするときのように号令をかけ、舐めるのを止めたら、しっかり褒めてあげます。
そうすれば、舐めるのを止めると褒められるんだと理解し、舐めるのを止めるようになるでしょう。
いかがでしたでしょうか?犬が飼い主への愛情表現として舐めてくれるのは嬉しいことではありますが、犬が人の顔をなめることで、感染する病気もあります。
特に、口を過剰に舐めさせるのは止めた方がいいのかもしれません。
ただ、予防接種をきちんと受けさせていればそれほど神経質になる必要はありませんし、犬のコミュニケーションである舐めるという行動を止めさせるのも可愛そうですよね。
このあたりをうまく考えて、犬とのコミュニケーションをとりながら、止めさせるときは止めさせるしつけをして、愛犬ともっとよい関係を築けるといいですね。
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