犬に噛まれたら病院を受診すべき?応急処置の方法もご紹介!
噛まない犬だと思ったら・・・ガブリ!犬に噛まれたらどう対処すればよいのでしょうか?治療方法は?擦り傷だけど病院に行った方がいい?犬に噛まれたら通報した方がいいの?こんな状況でパニックになってしまわないようにあらかじめどうしたらよいのか学んでおきましょう。
最終更新日2020.05.06
犬に噛まれたら病院を受診すべき?
犬に噛まれたら病院へ
犬に噛まれたら、小さな傷でも病院へ行き処置を受け治療しましょう。
犬の口の中には様々な菌がいます。飼い犬ならば、狂犬病ワクチンや混合ワクチン接種の有無がわかりますが、飼い犬でない場合はわかりません。野良の場合はなおさらです。
たとえかすり傷でも体調や噛まれた方の年齢によって感染し入院が必要になる場合があります。必ず病院で診察を受け、適切な治療を受けましょう。
応急処置
流水でしっかり洗い流します
犬に手などを噛まれたときに、まず傷口を流水で洗い流し対処してください。
噛まれてから6~8時間以内はゴールデンタイム(黄金時間)といわれ、病原菌が傷口に付着しているだけでまだ感染していない状態です。流水で洗い流すことで、傷口に付着した病原菌や汚れや異物を除去することが可能です。
精製水のような何か特別な水でなくても、水道水で十分です。しっかり洗い流しましょう。
消毒液は何が一番良いのでしょうか
消毒液には「オキシドール」「ヨードチンキ」「ポピドンヨード」「クロルヘキシジン」などがあります。
それぞれの特徴についてお話しします。
①オキシドール
オキシドールは傷に流し込むと泡が出て、汚れやごみを押し流します。しかし、殺菌や消毒する力はほぼありません。汚れを流すのであれば、流水で十分です。
②ヨードチンキ
ヨードチンキは茶色の液体で、傷につけるとしみて痛みを感じることもあります。ヨードチンキが乾いていくときに消毒の効果を発揮します。血が出ているような傷の消毒には向きません。
③ポピドンヨード
茶色の消毒液ですが、傷口についた消毒液の色がすぐ取れるので傷口の確認がしやすく殺菌効果も高い消毒液です。
④クロルヘキシジン
透明と濃いピンク色があります。効果はどちらもほぼ変わりませんが無色の方が使いやすく傷口の確認もしやすいです。
消毒薬にもさまざまありますが、使いやすいのは③ポピドンヨードと④クロルヘキシジンです。
消毒の仕方
消毒の仕方を間違えるとかえって傷が治りにくくなります。
ここでは正しい消毒の仕方を紹介します。
消毒薬は傷口に入るように塗るのはNGです。
①傷口を流水でよく洗い流す
②消毒薬が傷の中に入らないように気を付けて、傷の淵ぎりぎりを消毒していく
③よく乾かす
傷の中に消毒薬が入ると、組織が痛み傷の治りが悪くなります。
ゴールデンタイムに傷に対処し、流水でよく洗えば、病原菌は洗い流されて感染をできるだけ防ぐことができます。
しっかり洗ってください。
犬に噛まれたときの怪我
浅い傷
犬歯が当たったり、かすった場合に浅い傷ができます。
浅い傷の場合は噛まれた部位が腫れることも少なく、擦り傷のように見える場合もあります。しっかり流水で洗い流し消毒薬で消毒してください。
次第に腫れてくる、内出血が起こる、ズキズキする場合はたとえ浅い傷でも必ず病院にかかり適切な治療を受けてください。
深い傷
犬の歯には犬歯があり、ほかの歯に比べても非常に長く噛まれたときに歯が刺さり深い傷ができることがあります。
穴が開いてしまうこともあり、かなりの痛みを伴います。
犬は噛んだ時に振り回すようにするため、傷の見た目より内部の被害が大きくなることもあります。
傷が深くなると犬の口の中の細菌が傷の奥に侵入してしまい、洗い流すことが難しくなります。
痛みが激しい、大きく腫れている、皮膚の色がおかしいなどの症状がある場合は様子を見ないで、必ず病院を受診し治療してください。
突然犬に噛まれた!
そうなったとしたら気が動転しますし、どのように対処すればよいのか迷います。犬に手などを噛まれた時の救急処置や、病院で治療を受けるかどうかの判断についてお話しします。