犬に噛まれたら病院を受診すべき?応急処置の方法もご紹介!

犬に噛まれたら病院を受診すべき?応急処置の方法もご紹介!

噛まない犬だと思ったら・・・ガブリ!犬に噛まれたらどう対処すればよいのでしょうか?治療方法は?擦り傷だけど病院に行った方がいい?犬に噛まれたら通報した方がいいの?こんな状況でパニックになってしまわないようにあらかじめどうしたらよいのか学んでおきましょう。

にし
ライター

にし

幼少期からとにかく動物が大好きでたまらない。 特にゴールデンレトリーバーと琉金には目がない。 最近はオオハシとイグアナを飼ってみたいと密かに願っている。

記事の目次

  1. 1.犬に噛まれたら病院を受診すべき?
  2. 2.犬に噛まれたときの怪我
  3. 3.犬に噛まれてかかる可能性のある病気
  4. 4.病院では何科を受診すべき?
  5. 5.他の家の飼い犬に噛まれた場合

犬に噛まれてかかる可能性のある病気には、「狂犬病」「破傷風菌感染症
「パスツレラ菌感染症」が代表です。それぞれについて解説します。

狂犬病

狂犬病はラブドウイルスの感染症です。

狂犬病にかかった犬に噛まれることで感染します。狂犬病は犬だけの病気ではなく、哺乳類はすべてかかる可能性があります。

発熱、食欲不振、嘔吐、筋肉の痛みなどが初期症状で、進行すると錯乱、震えなどの神経症状が起こります。
一度発症すると治療方法がなく、致死率100%です。

日本国内で狂犬病の犬に噛まれて人が発症した例は近年ありませんが、周辺の国では発生がありますので、油断できません。

破傷風

破傷風菌は主に土壌中に存在する菌ですが、犬に噛まれたときに傷口から侵入することがあります。

破傷風菌は神経毒を出し、初期症状では「顎がつかれる」「口が開かなくなる」などの特徴的な症状が起こります。
症状が進行すると、「歩行障害」「全身の筋肉の硬直」などが起こります。

最悪の場合は亡くなることもあります。

パスツレラ症

パスツレラ菌は犬の口の中にいる常在菌で、犬の約75%が持っています。

爪にもこの菌を持っていますので、ひっかき傷も気を付けてください。噛まれた部分が化膿する、呼吸器症状が出るなどが特徴です。

症状がひどくなると病院に入院して治療が必要になることもあります。

子供、高齢の方、病気の方、免疫低下の方は要注意

子供さん、高齢の方は免疫が弱い場合があり、感染しやすく症状が悪化する傾向があります。子供さんは急に犬に手を出すことがありますので注意してください。

また、病気治療中の方も同様です。特に「抗がん剤治療」「免疫抑制剤を投与中」「糖尿病」の方は、少しの細菌感染でも悪化してしまう場合があります。

飼い犬であっても何かの拍子に噛まれてしまう、歯が当たってしまう場合があります。十分に注意してください。

病院では何科を受診すべき?

病院では「外科」か「皮膚科」を受診してください。

保険適応については以下によって変わります。

  • 飼い犬なのか、他の家の飼い犬なのか
  • 保険証の種類

詳細は、通院した病院で詳しく聞くほうが良いでしょう。

他の家の飼い犬に噛まれた場合

Photo bymoshehar

他人の飼い犬に噛まれた場合は、どのような対応をしたらいいのでしょうか。手順を追って解説します。

1:必ず連絡先の交換を行う

先述したとおり、何より先決なのは治療です。小さな傷でも病院で治療を受けましょう。

その際、可能であれば噛まれた犬の飼い主にも付き添っていただきましょう。付き添いが難しい場合は、必ず連絡先を交換し、治療結果を共有する旨を伝えましょう。

  • お名前
  • 電話番号
  • ご住所
以上の連絡先は、聞き間違いなどある場合があるため、必ずその場で電話が繋がることを確認しましょう。

2:保健所への報告

犬が人間を噛んだ場合は、保健所への報告義務が発生します。届けが必要なのは、

  • 飼い主
  • 被害者
  • 治療した医師
の3者です。この場合3者全員に報告義務があるのですが、飼い主側が保健所に報告することに協力してくれない場合があります。その場合は被害者から保健所に状況を相談しましょう。

保健所側から飼い主に電話や訪問で確認してくれることがあります。

3:被害届を出すかどうかは被害者判断

飼い犬が人間に怪我を負わせた場合、被害者が訴えれば飼い主は過失傷害罪に問われる可能性があります。傷害罪は被害者側から親告しない限りは何もおきることはありません。通報するべきかどうかは、被害者の一存で決まります。

しかし親告したからといって、怪我の程度や状況によっては捜査が見送られることもあります。どのような場合に通報するべきか、例をいくつか記載します。

  • 故意的に犬に噛ませてきた
  • 飼い主側が協力的でない、無視される
  • 飼い主の飼い犬の管理能力が低い、あまりに危険である
  • 同一のトラブルを何度もしている
以上のような場合は、飼い主が傷害罪として問われる、捜査が入るなどのことがありますので、被害届を出しましょう。

4:飼い主との話し合い、状況共有

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