【獣医師監修】猫ニキビができる原因は?治療法・予防方法を紹介!

【獣医師監修】猫ニキビができる原因は?治療法・予防方法を紹介!

飼い猫の顎下にできる黒いブツブツを見つけたことはありますか?もしかしたらそれはただの汚れではなく「猫ニキビ」かもしれません。愛猫の体にできる猫ニキビに対して、飼い主さんがどう対処してあげればいいのかぜひ知っておきましょう。

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ライター

orion

動物病院で看護師として7年半勤務し、現在は動物の訪問介護・ペットシッター・飼い主さん向けセミナー講師を行っています。甘えん坊な猫1匹と同居中。

記事の目次

  1. 1.猫ニキビとは?
  2. 2.猫ニキビの原因
  3. 3.猫ニキビの治療法
  4. 4.猫ニキビの予防方法
  5. 5.まとめ

猫ニキビの治療法

もしも猫ニキビを見つけて治りが悪いと感じたら、状態に合わせた治し方を動物病院で相談してみましょう。

初期の猫ニキビが治らない

猫の口元

猫ニキビができる原因ははっきりしないことも多く、初期の症状が長く続いたり、良くなったり治ったりを繰り返すことも多いです。

こういった時には、顎の下を清潔に保つため、猫の皮膚に刺激を与えず、舐めても問題のない拭き取り用消毒液を獣医師に処方してもらい試してみましょう。
ガーゼやコットンなどにしみ込ませて、1日に複数回拭き取ることで余分な汚れを除去します。

症状がごく軽度であれば温めたタオルでの拭き取りもありです。

黒いブツブツがこびりついて取れにくい時には、猫の皮膚に合わせた薬用シャンプーを処方してもらっても良いでしょう。
シャンプーを使用する時には、シャンプー剤の残りがないようきちんと洗い流し、水が苦手な猫ちゃんは無理に洗わないように注意してください。

シャンプー後や拭き取った後は顎の下が湿るので、乾いたタオルなどでしっかり水分を取ってあげてくださいね。

拭き取りでは1~2日では治らないので、1週間程度続けてみて、まずは改善が見られるかどうか確認してみましょう。

猫ニキビの症状が悪化している

治療

細菌などによる二次感染を起こして皮膚に炎症が出ている時には、消毒だけでは治まらないことがほとんどです。
その場合、猫が掻きむしってしまう前にできるだけ素早く症状を抑えるため、抗生剤や抗炎症薬といった内服薬や塗り薬を併用します。

毛があることで菌の繁殖場所になってしまうため、患部の毛刈りを行うこともあります。
 

  • ブツブツが気になって不用意に潰す
  • 人用の軟膏や刺激の強い消毒液を使う
といった誤った対処法を行うと、症状が悪化することがあるのできちんと診察を受けてくださいね。

猫ニキビの予防方法

ガーゼ

猫ニキビの再発を予防するためには、

  • 食事内容を見直す
  • 清潔な住環境・食事環境を用意する
  • 口元の湿気残りを防ぐ
  • 急な環境変化や寂しさによるストレスをかけない
  • 食器を陶器のものに変えてみる
といったいつもの暮らしの変更を必要とすることがあります。

原因の部分でお話したことに飼い猫が当てはまるのであれば、その部分を改善してあげましょう。

もしも自分で顔周りをキレイにすることができないなら、食後は温めた清潔な布やガーゼで口周りを拭き、その後きちんと乾かして菌の繁殖を防いであげてくださいね。

まとめ

上を見上げる猫

猫ニキビはどんな猫でもふとした時にできやすい皮膚病変で、初期であれば飼い主さんのケアがなくても治ってしまうことがあります。

1度きりで終われば問題ないのですが、繰り返す場合は皮膚の状態がどんどん悪化する可能性も考えておかなければいけません。

猫ニキビ自体、その発生原因などが詳しくわかっていないことも多いのですが、少なくとも環境の変更や衛生管理を行ってあげることで改善した例もたくさんあります。

愛猫が皮膚の痒みや不快感で苦しむ前に、改善する方法や治療法をぜひ探ってみてくださいね。

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