狼(オオカミ)の大きさ・特徴・生態を紹介!最大最強の狼の種類とは?
日本からは姿を消してしまった野生の狼。その生態系はどういうものでしょうか。狼って人間を襲うの? 狼から犬が誕生したってホント?どんな種類がいるの? 大きさはどれくらい?素朴な疑問に答えていくとともに、最強の狼の大きさなど、いろいろ述べていきたいと思います。
最終更新日2020.05.06
狼(オオカミ)について
狼は食肉目のイヌ科イヌ属の動物で、通常は「タイリクオオカミ(ハイイロオオカミ)」を指しますが、亜種の存在も認められています。
狼は「寒い地域の生き物」というイメージがありますが、アラビアオオカミ、インドオオカミなど、暑い地域に生息している個体もいます。
人間を襲うことはほとんどありません。むしろ北半球の大半という広大な面積に生息していたのを、人間によって住処を失っていったという歴史があります。
大きさ
狼の成体の大きさは、
- オス 体長100~160センチ 体重30~50キロ
- メス 体長 87 ~140センチ 体重23~40キロ
中には80キロを超える大きな個体もいますが、オスでも50キロを超えることは珍しいとされています。
子狼は450グラムほどで生まれてきます。
これはラブラドールレトリバーの赤ちゃんとほぼ同じ大きさです。
ホッキョクオオカミなどの大型種だと、生後6ヶ月で30キロと、とても速いスピードで成長します。
特徴
狼は「パック」と呼ばれる群れをつくる動物で、群れの意識が非常に強いと言われています。群れごとに縄張りを持ち、よそ者の狼がやってきたら追い返します。狼は狩りも集団で行います。
コミュニケーションをとるため、様々なシグナルを出しますが、吠えるのもそのひとつです。
遠吠えは目的に応じて吠え方を変えると言われています。
集団社会には当然、序列が存在します。
犬を飼っていらっしゃる方はアルファ、オメガという言葉を聞いたことがあるかもしれません。
それは狼だったころの名残です。
狼の序列社会というものはほんとうに過酷です。
群れを抜け一匹で生活する狼(一匹狼)も存在しますが、それも楽な生き方ではありません。
後述の「生態」にて述べていきたいと思います。
画像
狼の外見が一目でわかるよう、いくつか写真を紹介いたします。
生態
群れはつがいのオスメスを中心に構成されています。2頭から多い時には36頭(大体は平均8頭)。縄張りは半径100~1000キロ平方メートルです。その土地の餌の取れる量で、縄張りの広さや群れの頭数が決まります。
オスメスごとにアルファ、ベータ(ベータ不在のケースも)、オメガと序列をつくります。アルファのオスとアルファのメスがつがいとなり、繁殖を行います。それ以外の個体は繁殖をしません。
子育て
子狼が生まれると、群れの全員で子育てをする性質があります。子狼が無事に大きくなって狩りに参加し、群れを守り存続していくことが種の繁栄につながるとインプットされているからです。
自分の子供でなくても育てます。
同じ群れをつくる動物にチンパンジーがいますが、子育て中は母親は群れを離れます。群れの他のメンバーが食べようとするからです。狼は社会的であるだけではなく、チンパンジーに比べて利他的な存在であることがわかります。
ホッキョクオオカミの赤ちゃん