狼(オオカミ)の大きさ・特徴・生態を紹介!最大最強の狼の種類とは?

狼(オオカミ)の大きさ・特徴・生態を紹介!最大最強の狼の種類とは?

日本からは姿を消してしまった野生の狼。その生態系はどういうものでしょうか。狼って人間を襲うの? 狼から犬が誕生したってホント?どんな種類がいるの? 大きさはどれくらい?素朴な疑問に答えていくとともに、最強の狼の大きさなど、いろいろ述べていきたいと思います。

狼(オオカミ)について

Photo byAlexas_Fotos

は食肉目のイヌ科イヌ属の動物で、通常は「タイリクオオカミ(ハイイロオオカミ)」を指しますが、亜種の存在も認められています。

狼は「寒い地域の生き物」というイメージがありますが、アラビアオオカミ、インドオオカミなど、暑い地域に生息している個体もいます。

人間を襲うことはほとんどありません。むしろ北半球の大半という広大な面積に生息していたのを、人間によって住処を失っていったという歴史があります。

大きさ

狼の成体の大きさは、

  • オス 体長100~160センチ 体重30~50キロ
  • メス 体長 87 ~140センチ 体重23~40キロ
と言われています。
中には80キロを超える大きな個体もいますが、オスでも50キロを超えることは珍しいとされています。

Photo byPexels

ホッキョクオオカミの赤ちゃん

子狼は450グラムほどで生まれてきます。

これはラブラドールレトリバーの赤ちゃんとほぼ同じ大きさです。
ホッキョクオオカミなどの大型種だと、生後6ヶ月で30キロと、とても速いスピードで成長します。

特徴

狼は「パック」と呼ばれる群れをつくる動物で、群れの意識が非常に強いと言われています。群れごとに縄張りを持ち、よそ者の狼がやってきたら追い返します。狼は狩りも集団で行います。

コミュニケーションをとるため、様々なシグナルを出しますが、吠えるのもそのひとつです。
遠吠えは目的に応じて吠え方を変えると言われています。

Photo bycolfelly

遠吠えはよく見られる習性のひとつ

集団社会には当然、序列が存在します。
犬を飼っていらっしゃる方はアルファ、オメガという言葉を聞いたことがあるかもしれません。
それは狼だったころの名残です。

狼の序列社会というものはほんとうに過酷です。
群れを抜け一匹で生活する狼(一匹狼)も存在しますが、それも楽な生き方ではありません。

後述の「生態」にて述べていきたいと思います。

画像

狼の外見が一目でわかるよう、いくつか写真を紹介いたします。

Photo byWikiImages

正面から見た狼の顔。
寒さに適応するため、ふかふかの毛皮に覆われています。
こうして見ると柴犬やシベリアンハスキーにも似ていますね。

Photo by12019

狼の全身像。
凛々しくてかっこいいですね。
柴犬やシベリアンハスキーと違い、尾は巻いてはなく、垂れ下がっています。

Photo bychristels

白い狼。
色も種類や住んでいる地域によって様々です。
北の方に行くにつれ、体毛が白くなります。

生態

群れはつがいのオスメスを中心に構成されています。2頭から多い時には36頭(大体は平均8頭)。縄張りは半径100~1000キロ平方メートルです。その土地の餌の取れる量で、縄張りの広さや群れの頭数が決まります。

オスメスごとにアルファ、ベータ(ベータ不在のケースも)、オメガと序列をつくります。アルファのオスとアルファのメスがつがいとなり、繁殖を行います。それ以外の個体は繁殖をしません。

子育て

子狼が生まれると、群れの全員で子育てをする性質があります。子狼が無事に大きくなって狩りに参加し、群れを守り存続していくことが種の繁栄につながるとインプットされているからです。
自分の子供でなくても育てます。

同じ群れをつくる動物にチンパンジーがいますが、子育て中は母親は群れを離れます。群れの他のメンバーが食べようとするからです。狼は社会的であるだけではなく、チンパンジーに比べて利他的な存在であることがわかります。

Photo bychristels

群れで暮らす狼

子狼から成体へ

子狼は羽や骨などを玩具にし、獲物に見立てて解体の練習をします。
生後6ヶ月で狩りに参加し、一人前になったときに群れを去るか留まるかの選択をします。

アルファでない自分はここにいたら繁殖はできない。
オスの大半は一匹狼になるリスクを冒してまでも群れを離れます。
メスは、自分の子供でなくても子育てしようと残ります。

一匹狼はどこの群れの縄張りでもない「狼のいないエリア」をさ迷い歩き、細々と生活をしていかなければなりません。
それでも仲間を見つけ、伴侶を見つけ、アルファとなり自由を得るという期待をかけて、新天地を目指す彼らのことを考えると、胸が熱くなりますね。

自由。
それがアルファにあたえられた特権です。
彼らには繁殖の自由があり、どこに行くか何をするか、いつ狩りに行くのか、すべてを選択し決定する力を持ちます。
繁殖し子育てができるというのも、その選択権や決定権の故なのです。

一生を終える

飼育下の狼は15年間生きますが、野生の狼は早く死んでしまいます。
子狼はたくさん命を落とし、成体になれたとしても10歳を超えることはまれです。
5~6年で、その生を全うします。

種類

Photo byskeeze

では狼にはどのような種類があるのか。
紹介していきたいと思います。

アラスカオオカミ

アメリカ北西部やカナダ北西部など、北アメリカ大陸に生息する狼です。
大きな体躯、灰色の体毛。

日本人がイメージする狼といえば、このアラスカオオカミなのではないでしょうか。

ヨーロッパオオカミ

「ヨーロッパオオカミ」という名前ですが、ユーラシア大陸全般に広く分布しております。
茶色っぽい体毛をしています。
迫害されてきた歴史のため、現在では東欧の僻地とフランスの一部を除き、ヨーロッパではほとんど見られません。

ホッキョクオオカミ

カナダ北部、グリーンランド北東部などの北極圏に生息するとても大きな狼です。
白い体毛が神秘的ですね。

シンリンオオカミ

アメリカ北東部とカナダ南東部に生息している狼の亜種です。縞があるため、英語では「Timber Wolf」といいます。
タイリクオオカミ(ハイイロオオカミ)とコヨーテの混血により誕生したと言われています。

ニホンオオカミ

日本古来の狼です。剥製でしか見ることができませんが、タイリクオオカミにくらべ、体毛が短く痩せています。
伝染病や駆除、開発に基づく資源減少により餌が減ったこと、生息地が分断されたことなどが原因で、二十世紀初頭に絶滅してしまいました。

狼(オオカミ)と犬の違い

今から1万5千年ほど前、残飯にありつこうと人里に降りてきた狼が、やがて人間と暮らすようになり、家畜化されて犬になったと言われています。

狼から生まれた犬。狼の亜種というほど近い存在。それでも同種たり得ない狼と犬。
両者の違いはなんでしょうか?

狼は犬に比べ、

  • 顎の力が強い
  • 狩りの本能が強い
  • 自主的に考え、行動する
  • 独占欲、損得の感情に忠実
  • 人に慣れにくい
  • 一度育ててもらった人のことは一生忘れない
と言われています。

狼に一番近い犬は「柴犬」

上記の特徴は柴犬にも当てはまります。それもそのはず。柴犬は最もオオカミに近いイヌ。
DNAのほとんどがオオカミと一致しています。

最も狼に近い犬はなんと柴犬

「生存したい」「繁殖したい」
生物学的には利己的であった方が、進化的な目から見ると競争に勝ち残りやすいといいます。
しかし、社会を築く動物の間では別です。
秩序を守り、群れによって守られ恩恵を享受することの方が、目先の欲望よりも優先されるのです。

自分勝手にふるまうと群れから疎外されてしまう狼社会。
利他的でないと生き残れなかったのでしょう。

一般的に悪役のイメージの強い狼ですが、マーシャル=ペシーニ教授の実験により、狼は犬より協調的で利他的であることが確認されました。
「悪いオオカミ」が「良いイヌ」に進化したわけではないのです。

ほかにも食性や習性などの生物学的な違いがあります。
下記の記事に詳しく載っていますので、ぜひ参考にしてください。

最強・最大のオオカミは?

Photo byComfreak

最大種といえば、ダイアウルフが挙げられるでしょう。

北アメリカ大陸南部と南アメリカ大陸北部に生息していたダイアウルフは、全長185センチ。
ツンドラオオカミやホッキョクオオカミも近い大きさを誇りますが、ダイアウルフは体長が高いだけではなく、体がとてもがっしりとしており、まさに最強といった趣です。

残念ながら、一万年前に絶滅してしまいました。

まとめ

多摩動物公園にはたくさんの狼が飼育され、群れをつくって生活をしています。

そうです。群れをつくるのです。
もう命がけの狩りをしなくたって構わないというのに。

本能なんだなあ、と思いました。
生き物なんだなあと。

アルファ以外は繁殖しないのでしょうか?
いじめはないでしょうか?
オメガにも自由はあるのでしょうか?

それでも狼は群れをつくるのです。
なんのために、ではなく、狼は狼だから群れをつくるのです。

本能。決して逆らえないもの。

こうして生き物は命をつないでいくのです。

関連記事

記事を評価する

記事を評価しよう

Article Ranking