亀は本当に長生きなのか?亀の平均寿命や寿命が長い理由について

亀は本当に長生きなのか?亀の平均寿命や寿命が長い理由について

「鶴は千年、亀は万年」と昔から言わていますが、実際に亀は本当に長生きなのでしょうか?亀の種類とその平均寿命についてご紹介していきます。またなぜ亀は寿命が長いのかご紹介していきます。

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ライター

gekco

犬猫アレルギーだけど生き物が好き、という悲しい性からか、フワフワでもモフモフでもない生き物に惹かれ続ける35歳。結婚して一児の父となったものの、カメやヘビ、トカゲなど多数飼育中。自然科学教室の講師なども引き受け、分かりやすさとアイデアの豊富さで好評を博している。

記事の目次

  1. 1.亀の寿命
  2. 2.やっぱり亀は長生き!亀の平均寿命について
  3. 3.亀の寿命はなぜ長いのか?
  4. 4.最後に

亀の寿命

『亀』と言えば、真っ先に思いつくのは「長生き」だということですよね。

動物や生き物のことで筆者が質問を受けるときも、「亀は何年生きるんですか?」と聞かれることはよくあります。「鶴は千年、亀は万年」と昔から言われるように、亀は長生きの象徴になってきました。

ちなみに、ツルとして姿の有名なタンチョウの寿命は20~30年程度。大きさの割には長いような気もしますが、思ったより短いですよね。

それでは亀は何年生きるのでしょうか。本当に「亀は万年」なのでしょうか?気になりますよね。そこで今回の記事では亀の種類と寿命について詳しくご紹介します!

やっぱり亀は長生き!亀の平均寿命について

実は、亀と一口に言っても300種近くが知られています。その生態や大きさもバラバラです。代表的なものとその寿命を見ていきましょう。

最長記録はやはり『リクガメ』

リクガメの仲間は日本には分布していませんが、世界中で約50種近くが生息しています。

寿命の最長記録が残っているのはこのリクガメの仲間です。

リクガメと言えば、巨大なゾウガメの姿を思い浮かべる人も多いと思いますが、リクガメでの最長記録はゾウガメではありません。

ホウシャガメという、マダガスカル島に固有の希少種です。非常に美しい亀で、その名の通り放射状の模様が特徴です。この亀の最長記録は、なんと189年。ギネスの「動物最高齢」に認定されています。

ヨーロッパの王族に献上された個体が大切に飼育され、この記録となりました。

次に長生きだったのはゾウガメで、アルダブラゾウガメで186年生きている「ジョナサン」という個体がいます。

ジョナサンは視力を失っているもののまだまだ元気に生きているので、もしかしたらギネスを更新するかもしれません。

ちなみに、同じアルダブラゾウガメの「アドワイチャ」という個体が255年生きたという説がありますが、正式な記録ではなく、真偽が議論されています。

謎が多い『ウミガメ』の寿命

ウミガメの仲間もなんとなく寿命が長そうなイメージがありますが、実は寿命を含めて、生態があまりわかっていません。

他のカメよりも追跡調査が難しい上に、飼育も容易ではないので、あまり研究が進んでいないのです。そのため、何年生きるのか定かでない種もいます。わかっている範囲での情報として、アカウミガメやアオウミガメの平均寿命が70~80年とされています。

これもよく誤解されることですが、世界最大の亀はゾウガメではありません。ウミガメの仲間に「オサガメ」という種がおり、この亀が世界最大の亀です。その大きさ、なんと2メートル。アルダブラゾウガメが1メートル前後ですから、ゾウガメの2倍ほどの亀ということになります。

こんなに大きいんだから寿命もさぞかし長いだろうと思いきや、50年弱と推定されています。ウミガメの中でも特に生態のわからない種ですが、非常に深い深海から海面すれすれまで移動することが知られており、こうしたハードな生活が寿命を縮めているのかもしれません。

主食はクラゲ、ふ化直後の30~50グラム程度の子ガメが10年足らずで600キロに成長するなど、いまだにその生態は謎のベールに包まれています。

身近な池や川にもいる『その他の亀』の寿命

リクガメ、ウミガメを除いた亀は「淡水生カメ類」と呼ばれ、いくつかのグループがごっちゃになっています。

私たちの身近なところにいるものとしては、クサガメ、ニホンイシガメ、スッポンが挙げられます。

これらの身近な亀は何年生きるのか気になるところですが、種類ごとにそう大差はありません。例が多いのはクサガメで、こちらは平均寿命が30年程度とされています。ただ、最高齢はこの倍の60年以上とされており、博物学者の南方熊楠(1941年没)が飼育していたとされるクサガメが平成14年まで生きていたようです。

「鶴は千年、亀は万年」ということわざは中国の故事に由来するもので、中国にはクサガメが生息しています。昔の人は川や池にいるクサガメを見て、亀は長寿だと思ったのかもしれませんね。

亀の寿命はなぜ長いのか?

「亀は万年」というものの、さすがに一万年も生きる亀はいませんが、それでも脊椎動物最高齢の動物です。なぜ長い寿命をもつようになったのでしょうか。

そこには、亀ならではの秘密があります。

体が丈夫

亀は非常にタフな動物で、数か月の絶食にも耐え、死に至るような病気にかかることもあまりありません。

大航海時代、長期間の船旅で食糧不足に陥った船乗りたちは、船倉にゾウガメを放り込み、それを食料にしたとされています。

ちょっとかわいそうな話ですが、何もない船倉に閉じ込められても数か月生きているほど丈夫な動物なのです。

甲羅がある

亀は例外なく、体を固い甲羅で守っています。

そのため、ある程度の大きさになれば、肉食動物に食べられてしまうことがないのです。

著者は以前、アメリカのフロリダで亀を捕まえたことがありますが、その甲羅には明らかにワニだと思われる歯型がついていました。

つまり、私が捕まえた亀はおそらくワニの襲撃から生き残ったことになります。

のんびりと生きている

基本的に、動物は心拍数が早いほど、専門的な表現をすれば「代謝が高い」ほど、細胞寿命が縮み、結果的に短命になります。

亀は総じて代謝が低く、ゆったりとした動物です。

そのため、亀より代謝の高い人間からみれば、亀は寿命の長い動物に見える、ということになります。ちなみに、脊椎動物の最高齢は亀ですが、貝の仲間では500年以上生きるものが知られています。彼らの寿命がなぜ長いのかといえば、脊椎動物よりも圧倒的に代謝が低いからです。

最後に

亀は本当に長寿なのか、その寿命はなぜ長いのか、理由を含めて解説してきました。
ペットとして飼われることの多い種類でも、大事に飼えば60年くらい生きる可能性を秘めています。

もし亀をペットにしようと思っているのなら、ちゃんと飼いきれるかどうかよりも、自分の後にきちんと飼ってくれる人を見つけられるかを考えたほうがいいかもしれませんね。

ちなみに、この記事を書いている筆者は35歳ですので、今からふ化したばかりの亀を飼いだすと、筆者が95歳になってもまだその亀が生きている可能性があります。

自分が飼おうと思っている亀は何年生きるのか、よく確認しましょう。

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