カエルの冬眠の時期は?飼育しているペットのカエルも冬眠するの?

カエルの冬眠の時期は?飼育しているペットのカエルも冬眠するの?

カエルの冬眠について解説していきます。カエルが冬眠する時期や目覚める時期についての紹介やではペットのカエルも冬眠させるべきなのかメリット・デメリットと冬眠の箚せ方をご紹介していきます。

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ライター

gekco

犬猫アレルギーだけど生き物が好き、という悲しい性からか、フワフワでもモフモフでもない生き物に惹かれ続ける35歳。結婚して一児の父となったものの、カメやヘビ、トカゲなど多数飼育中。自然科学教室の講師なども引き受け、分かりやすさとアイデアの豊富さで好評を博している。

記事の目次

  1. 1.カエルの冬眠
  2. 2.飼育しているペットのカエルも冬眠する?
  3. 3.カエルの冬眠のさせ方

カエルの冬眠

季節のある地域に生息するカエルは基本的にすべて冬眠します。

冬「眠」という文字を見ると眠っているような印象を受けますが、どちらかと言えば、仮死状態に近いものです。

心拍は限りなくゼロに近くなり、皮膚を介した皮膚呼吸で生命を維持します。

もちろん、冬眠時は動くことも餌をとることもありません。

冬眠を始める時期と目覚める時期は?

冬眠を始める時期については、日数や季節というよりも温度で決まります。特に夜の冷え込みが厳しくなってくると、ほとんどのカエルが冬眠します。

ヒキガエルやアマガエルなど、種類や生息環境によって多少の違いはあるものの、冬眠の季節になると、後ろ足を使ってグルグルと回りながら土を掘り、地面に潜ります。そしてそのまま、地中で冬眠に入ります。

冬眠から目覚める時期は種類によってバラバラで、1月ごろに産卵のために起きてくるカエルもいれば、3月まで動かないカエルもいます。

飼育しているペットのカエルも冬眠する?

アズマヒキガエルやニホンアマガエルなど国産種であれば冬眠させることができますが、冬眠させると仮死状態になるため死亡するリスクがあがりますのであまりおすすめできません。

繁殖させる場合、冬眠を経ないと発情しないのですが、飼育していてカエルを繁殖させることはないと思いますので冬眠させなくてもよいケースが多いです。

冬眠させる場合のメリットとデメリット

冬眠させた場合、目覚めてくるまでほとんど世話をしなくてよくなります。乾燥にさえ気を付ければ、お正月に長期間の海外旅行に行くこともできますし、何より餌代の節約になります。

特に、捕まえてきた虫でカエルを飼育している場合、冬は虫を捕まえることができないので、カエルが冬眠していてくれれば安心です。

ただし、秋までに十分な体力をつけていない個体は冬眠中に死んでしまいます。温度や日照など、適した環境で冬眠させなければ、これも死亡するリスクにつながります。凍結や乾燥も死に繋がります。そのため、飼育下での冬眠は危険と言わざるを得ません。

冬眠させた方が寿命が長いと言われていますが、一方で失敗して死んでしまうリスクもあることを把握しておきましょう。逆に、寿命の近い老齢のカエルの場合、冬眠がトドメになってしまうこともあり得ます。

冬眠させない場合のメリットとデメリット

冬眠させない場合、暖かい時期と同じように、生き生きと活動する姿を観察することができます。小さなカエルや、寿命の近い老齢のカエルなど、体力に自信がない場合も安心です。

特にアマガエルやヒキガエルなど国産種の場合、そこまで高温にする必要はないので、条件によっては保温器具もいりません。

ただし、冬眠しない分、餌を食べて活動しますので、コオロギなど餌昆虫を購入して用意する必要があります。冬眠させた場合に比べて寿命が短いと聞いたことがありますが、私の経験上ではほとんど違いはありません。

カエルの冬眠のさせ方

冬眠のさせ方は、アマガエルでもヒキガエルでも共通です。カエルが余裕をもって潜れるよう、ケージ内に腐葉土を分厚く敷きます。

腐葉土は十分に湿らせておきます。ぎゅっと握って水が染み出さない程度の湿り気が理想です。このケージを、暗くて寒い場所に置きます。水が凍る場所に置くとカエルも凍死しますし、日が当たれば中途半端に目覚めてしまいます。

「玄関に置くといい」と言われてきましたが、マンションなど気密性の高い家では玄関でも暖かすぎます。ベランダの端っこなど、ちょうどいい場所を探しておきましょう。

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