狼(オオカミ)の大きさ・特徴・生態を紹介!最大最強の狼の種類とは?
日本からは姿を消してしまった野生の狼。その生態系はどういうものでしょうか。狼って人間を襲うの? 狼から犬が誕生したってホント?どんな種類がいるの? 大きさはどれくらい?素朴な疑問に答えていくとともに、最強の狼の大きさなど、いろいろ述べていきたいと思います。
最終更新日2020.05.06
ニホンオオカミ
日本古来の狼です。剥製でしか見ることができませんが、タイリクオオカミにくらべ、体毛が短く痩せています。
伝染病や駆除、開発に基づく資源減少により餌が減ったこと、生息地が分断されたことなどが原因で、二十世紀初頭に絶滅してしまいました。
狼(オオカミ)と犬の違い
今から1万5千年ほど前、残飯にありつこうと人里に降りてきた狼が、やがて人間と暮らすようになり、家畜化されて犬になったと言われています。
狼から生まれた犬。狼の亜種というほど近い存在。それでも同種たり得ない狼と犬。
両者の違いはなんでしょうか?
狼は犬に比べ、
- 顎の力が強い
- 狩りの本能が強い
- 自主的に考え、行動する
- 独占欲、損得の感情に忠実
- 人に慣れにくい
- 一度育ててもらった人のことは一生忘れない
狼に一番近い犬は「柴犬」
上記の特徴は柴犬にも当てはまります。それもそのはず。柴犬は最もオオカミに近いイヌ。
DNAのほとんどがオオカミと一致しています。
「生存したい」「繁殖したい」
生物学的には利己的であった方が、進化的な目から見ると競争に勝ち残りやすいといいます。
しかし、社会を築く動物の間では別です。
秩序を守り、群れによって守られ恩恵を享受することの方が、目先の欲望よりも優先されるのです。
自分勝手にふるまうと群れから疎外されてしまう狼社会。
利他的でないと生き残れなかったのでしょう。
一般的に悪役のイメージの強い狼ですが、マーシャル=ペシーニ教授の実験により、狼は犬より協調的で利他的であることが確認されました。
「悪いオオカミ」が「良いイヌ」に進化したわけではないのです。
ほかにも食性や習性などの生物学的な違いがあります。
下記の記事に詳しく載っていますので、ぜひ参考にしてください。
最強・最大のオオカミは?
最大種といえば、ダイアウルフが挙げられるでしょう。
北アメリカ大陸南部と南アメリカ大陸北部に生息していたダイアウルフは、全長185センチ。
ツンドラオオカミやホッキョクオオカミも近い大きさを誇りますが、ダイアウルフは体長が高いだけではなく、体がとてもがっしりとしており、まさに最強といった趣です。
残念ながら、一万年前に絶滅してしまいました。
まとめ
多摩動物公園にはたくさんの狼が飼育され、群れをつくって生活をしています。
そうです。群れをつくるのです。
もう命がけの狩りをしなくたって構わないというのに。
本能なんだなあ、と思いました。
生き物なんだなあと。
アルファ以外は繁殖しないのでしょうか?
いじめはないでしょうか?
オメガにも自由はあるのでしょうか?
それでも狼は群れをつくるのです。
なんのために、ではなく、狼は狼だから群れをつくるのです。
本能。決して逆らえないもの。
こうして生き物は命をつないでいくのです。
最も狼に近い犬はなんと柴犬