ドッグトレーナー直伝!犬のしつけ方【お座り/伏せ/待て/お手】
愛犬が自分の思い通りに行動しなくて困っていることはありませんか?犬は何もせずとも飼い主の思い通りになるわけではありません。かならず、しつけをする必要があります。犬のしつけの方法やコツについてご説明します!
最終更新日2020.05.06
ご褒美は飼い主と遊んでから!
ご褒美を与えるタイミングを誤ると、犬は「飼い主に褒められるため」ではなく、「ボール・おやつをもらうため」に行動をするようになってしまいます。
それではしつけの意味がありません。
そうなると、飼い主と犬との信頼関係がなくなってしまい、ボールやおやつがないと言うことを聞かないようになります。そのため、しつけが成功したときのご褒美は、「命令(コマンド)」して、犬が行動をし終わったらすぐに思い切り褒めてあげます。
犬を褒める際には、犬の名前を何度も叫んだり、大げさに甲高い声を出して「えらい!すごい!」等と声をかけてあげましょう。そして、その後にご褒美を与えます。
ご褒美の意味は、しつけをする上でとても大きいです。
つまり犬のしつけは、「命令(コマンド)して、「(犬の)行動」をしたら、思い切り褒め、一緒に走り回り、「ご褒美」でまた一緒に遊ぶということになります。
「お座り」からの「よし!」とおやつを与えるのは良くない?
よく見るのが、「お座り」と命令して、犬が座ったら、「よし!」とおやつを与えているものです。
これを続けていると、おやつがないと「お座り」の命令を聞かない犬になってしまいます。しつけとして意味がなく、しつけが成り立たなくなってしまいます。犬はなぜおすわりをしておやつがもらえているのか理解していません。ご褒美を与える前に、一緒に走り回ったり遊んであげることで、「褒められている」と意味を理解するようになります。
またポケット等でご褒美を隠すことも効果的です。飼い主に褒められたあと、どこからご褒美が出てくるか、犬は楽しくなってしまうでしょう。
犬のしつけ方【お座り】
命令(コマンド)
まずは犬の正面に立ちます。そして、ハッキリとした声で「お座り」と命令(コマンド)します。子犬であったり、はじめてお座りのしつけをするのであれば、犬は何を言っているのかわからず、キョトンとするでしょう。
誘導
そこで、一呼吸置いてからボール等で犬の正面から頭の後ろ側までボールを移動させ、犬を誘導します。
誘導により犬がお座りの姿勢になったら思い切り褒め、ボール等で一緒に遊んであげましょう。
強制
犬が頑なにお座りの姿勢にならない場合は、強制的にお座りの姿勢にさせます。正面から犬の首輪をつかみ、軽く上に引き、犬のおしりをポンと軽く押してあげましょう。そうすることで、犬は強制的にお座りの姿勢になります。
そこで思い切り褒めてあげます。
お座りは犬のしつけ方法の基本です。犬にとっては数あるしつけ方法の中でも簡単なほうですので、犬に自信をつけさせるためにも、何度もお座りの教え方を練習し、思い切り褒めてあげましょう。
ここでしつけは楽しいものだと理解してくれればなお良いです。
ただし子犬の場合には強制をせずに、ボール遊びの中で「お座り」の姿勢を誘導してあげる方法が良いでしょう。
犬のしつけ方【ふせ】
命令(コマンド)
ふせの教え方もそこまで難しいものではありません。まずは犬の正面でハッキリと大きな声で「ふせ」と言いましょう。ふせは、犬にとっては姿勢を低くし、身を守るような姿勢になるため、大きな声で言うと覚えが早くなることがあります。
ただし、臆病な性格の犬に正面から圧をかけるような教え方をすると、怖がって何もしなくなってしまうため、犬によってしつけ方法は使い分けましょう。「ふせ」と命令(コマンド)をしたら、まずは犬の出方を伺います。
誘導
何もしつけがされていないのであれば何も姿勢を変えないと思います。
そこではじめて「誘導」を使用します。犬の正面から鼻元にボールやおやつを当て、徐々に地面に移動させていきます。犬はその動きにつられて「ふせ」の姿勢になったら、思い切り褒めてあげます。
犬にご褒美を与えるタイミングはしつけをする上でとても重要です。