飛行機に犬を乗せても大丈夫?犬の飛行機利用のリスクを紹介
犬を連れて遠出する時には、飛行機が1つの選択肢になります。特に、海外を含めて飛行機以外の交通手段がない行先では、飛行機を利用しないと愛犬と離れ離れになってしまいます。犬と一緒に飛行機を利用する時にはどんなことに注意した方が良いのかをご紹介します。
最終更新日2020.05.06
国内線移動時に役立つページ紹介
ここでは国内線を利用する時に役立つ各航空会社のホームページをご紹介しておきます。
路線により¥3,000~¥6,000と料金が異なるため、必ず自分が乗る便に照らし合わせて確認してください。
また、同意書や確認書の提出が必須になるため、事前に自宅で印刷し、記入したものを持参しましょう。
- JAL(日本航空)
- ANA(全日空)
- SKYMARK(スカイマーク)
また、peach(ピーチ)・Jetstar(ジェットスター)・Vanilla Air(バニラエア)といった大手のLCC航空会社ではペットの預け入れができません。
※バニラエアでは盲導犬・聴導犬・介助犬の搭乗は可能と明記あり
国際線の利用
海外への移動時にはさらに準備が必要になります。
乗り継ぎの手続きを始め、何よりも移動する相手国によって必要な書類は異なり、検疫にまつわる手続きもややこしくなります。
特に狂犬病予防注射に関わる接種証明や健康診断書など、引っ越しなどで愛犬も連れて行く場合には数か月前から準備が必要になることもあるため、早めに相手国の大使館に確認しておきましょう。
また、国内線では一部を除いてペットの機内持ち込みはできませんが、ユナイテッド航空などの海外航空会社によっては、小型犬に限り自分の隣の座席スペースを利用する機内持ち込みが可能になる場合もあります。
海外へのフライトは長時間にわたるため、「愛犬をそばで見守りたい」「検疫手続きを簡単にしたい」という人は、一括で業者に依頼してみるのも1つの方法ですよ。
コンチネンタル ペットサービス株式会社 ペットインキャビン
飛行機に犬を乗せる事のリスク
飛行機に犬を乗せる時には、自分の車で移動する時などに比べ、飼い主さん自身が愛犬に目を配ることが難しくなります。
飛行機移動にまつわるリスクも必ず知った上で犬を乗せましょう。
熱中症・低体温症リスク
飛行機での犬の死亡事故の多くは熱中症です。
移動中がケージの中に入っていなければいけないため、愛犬たちが自分の体温に合わせて快適なスペースに移動することはできません。
また、ペットの輸送に関しては、貨物室をできるだけ快適な温度に保てるよう航空会社も配慮してくれますが、ケージの中は湿気や熱がこもりやすく、パンティングによる体温調節がうまくいかない危険性があります。
そのため、犬を預け入れる場合には、暑い季節(初夏~初秋)や昼間の気温が上がりやすい時期・時間帯は避ける方が安心です。
ANAでは保冷剤サービスなどを行ってくれますが、愛犬のケージの中には季節に合わせて冷感素材のマットなどを入れて対策してあげましょう。
また、冬になると極端に寒くなることも考えられます。
子犬や老犬、寒さに弱い犬種などは特に、蓄熱素材の毛布を入れるといった工夫をしてあげてくださいね。
音や気圧の変化・環境ストレスによる体調不良
ペットが入る貨物室は、フライト中は暗くなる場合がほとんどです。
また、客室でも飛行機が運航するにあたってさまざまな音が聞こえてきますよね。愛犬は飼い主さんと離れた場所で、聞き慣れない音や他のペットの声・物音を聞き続けなければいけません。
そのため、性格的に繊細な子だと、真っ暗で騒音が響く環境ストレスによって、嘔吐・下痢・元気低下などの体調不良を示すことがあります。フライト中だけでなく、移動後数日経ってから症状が出ることもあるため、愛犬の様子をしっかり見守ってあげましょう。
また、気圧の変化で人でも耳に違和感を感じることがあるように、犬でも同じ症状が出る可能性も考えられます。
フライト後に耳・聴覚機能に異常が出る可能性もゼロではないため要注意です。
実際に飛行機移動で事故は起こったの?
実際に2013年8月には、国内航空会社の貨物室でチワワが亡くなるという事故が起きています。
その際の体温は47℃以上に上昇していたようで、それ以降その航空会社では熱中症にまつわる対策・注意事項を記載しています。
また、アメリカの海外航空会社での事故も報告されています。
- 2018年3月
- 2018年5月
飛行機内ではいつもと違う環境・物音などによって、愛犬が興奮したり緊張することも多くあります。
パニックになってしまったのかケージ内で爪が折れたり、負傷する事故も報告されているため、必ずしも安全とは言えません。