ホウネンエビってどういう生き物?飼育や繁殖方法をご紹介!
ホウネンエビについてどういう生き物なのか飼育や繁殖の方法をご紹介していきます。ホウネンエビの大きさ・生息地・生態や飼育や繁殖方法を知りホウネンエビへの理解を深めましょう。
最終更新日2020.05.06
飼育キットを買ったら、まずは500ml~1Lくらいの水道水を汲み、一晩放置しましょう。
ホウネンエビは薬品に弱いので、水道水に含まれる消毒用の塩素でダメになることがあります。金魚やメダカ用にカルキ抜きが売られていますが、このカルキ抜きも強い薬です。ホウネンエビには使わないようにしましょう。
容器がついていないタイプの飼育キットを購入したなら、飼育容器も必要です。飼育容器は一度、きれいに水洗いしてから乾燥させておきましょう。
休眠卵を水に浸そう
飼育容器に汲み置きの水を入れ、ホウネンエビの卵が入った泥を入れます。入れたら、そのまま数日放置しましょう。
容器は室内の明るい場所に置きましょう。ただし、日当たりのよすぎる場所、特に西日の差し込むような場所は避けます。
寒い時期はなるべく暖かくしたほうが、ふ化率が高いようです。
ホウネンエビを育てよう
休眠卵を水に入れて数日後には、小さなホウネンエビがふ化しています。思ったよりも数が多くてびっくりするはずです。特に世話をすることはないので、そのまま観察しましょう。
とても小さな生き物なので、市販の魚の餌などは食べられません。ゆで卵の黄身を水に溶いて与えると食べる、と書いてある本もありますが、水が汚れやすいのでお勧めしません。
飼育キットによっては餌が付いているものもあるので、そういう場合はその餌を使いましょう。
大きくなったら
数ミリ以上の大きさになったら、水替えをしてみましょう。最初と同じく汲み置きの水を用意します。飼育容器の水を、灯油用のスポイトなどで底の方から吸い出します。吸い出した水と同じ量の汲み置き水を、スポイトでゆっくり足しましょう。替える量は多くても全量の1/3くらいにしておきます。
また、このくらいの大きさになれば、市販の「稚魚の餌」などは食べられます。無理に与える必要はありませんが、機会があればあげてみてもいいかもしれません。ただ、このときもあげすぎに注意しましょう。
野生のホウネンエビを捕ってくる場合
ホウネンエビを捕まえてくる場合、田んぼから捕ってくることになります。当然ながら田んぼには持ち主がいるので、迷惑にならないようご挨拶をして許可を頂きましょう。
生きたホウネンエビを捕ってくる場合
泳いでいるホウネンエビを網ですくい、持ち帰って飼育することができます。良く水洗いして乾燥させた飼育容器に汲み置きの水を入れ、ホウネンエビを入れましょう。
できれば、ホウネンエビがいた場所の水を入れてやりたいところです。持ち帰る際はなるべく大きな入れ物を使い、ホウネンエビがいた場所の水を汲んで持ち帰りましょう。
持ち帰った後の飼育容器の置き場所や飼い方は、飼育キットを使う場合と同じです。
休眠卵を捕ってくる場合
「飼育する」というより、「ミニ田んぼを作る」ようなイメージがわかりやすいでしょう。発砲スチロールのトロ箱などに水道水を入れ、一晩以上放置して汲み置き水にします。入れ物が大きいので、置き場所は日向でも大丈夫です。そこへ、ホウネンエビがいる場所の土を入れます。なるべく水際の土を多く入れたほうがいいのですが、田んぼのあぜを崩すと大変迷惑です。
田んぼの持ち主にお断りしたうえで、ほどほどにしておきましょう。そのまま放置し、ときどき蒸発した水を足すようにします。すると、ホウネンエビがふ化し、自然と育っていきます。
田んぼの土には大小さまざまな生き物や栄養素が含まれているので、特にお世話をしなくても、ホウネンエビはすくすくと育ちます。
ホウネンエビの繁殖方法
ホウネンエビを繁殖させる場合、飼育容器の中に泥を少し入れておきましょう。理想的には田んぼの泥ですが、園芸品店で売られている「荒木田土」等でも代用できます。砂利は適さないようです。
順調に飼育できていれば、ホウネンエビがこの泥の中で産卵します。卵は休眠卵ですが、特に休眠させなくてもふ化するので、そのままにしておけば数日~一週間で幼生が生まれます。
メダカと混泳は可能?
メダカは口に入らない大きさのものを食べることはないので、成熟したホウネンエビであればメダカと一緒に飼えないこともありません。
しかし、メダカのほうが動きが早く力も強いので、ホウネンエビが餌を食べ損ねたりぶつかれたりすることがあります。ホウネンエビの幼体はメダカの大好物なので食べられてしまいます。
ホウネンエビを大切に飼育したいなら、メダカとの混泳は避けたほうがいいでしょう。
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