犬にはちみつを与えても大丈夫?
「はちみつを食べること自体は大丈夫。だけど、あげない方がいい。」というのが答えになります。
必ず守って欲しいことは幼犬や体調を崩している犬には与えないことです。ではなぜあげない方がいいのか理由を見ていきましょう。
なぜあげない方がいいの?
はちみつをあげない方がいい理由は次の3つです。
- ボツリヌス菌による食中毒になる可能性
- 食物アレルギーの危険性
- 糖分が多くて肥満につながる
ボツリヌス菌の食中毒とは?
それでは、先ほど出てきたボツリヌス菌について見ていきましょう。
はちみつはボツリヌス菌が中に含まれた状態で販売されることがあります。ボツリヌス菌は芽胞という丈夫な殻をかぶっているので、はちみつの殺菌作用では死なずに生きています。芽胞は熱にも強いので加熱処理しても死なないこともあります。「菌が入らないように作られないの?」と思う方もいるかもしれませんが、この菌は川や土などありとあらゆる場所に存在するため、入らないようにするのはまず不可能なのです。
赤ちゃんがはちみつを食べると、ボツリヌス菌は芽胞を破っておなかの中で増殖し毒素を作り出します。1歳以上であれば腸内細菌が発達しているため、ボツリヌス菌がおなかに入ってきても増殖することはありません。しかし1歳未満であるとこの腸内細菌が未熟なため中毒のリスクがあるのです。言い換えてみると、大人であっても体調を崩して、この腸内細菌が働いていないような状況であれば中毒のリスクがあるということになります。
少し説明が難しくなってしまいましたが、犬の場合でも幼犬や体調を崩している成犬にはちみつを与えると食中毒になる可能性があります。
食物アレルギーの危険性
どんな食べ物にもアレルギーのリスクがあります。これは体質にもよるので初めて食べるものがある場合は一度ににたくさん食べさせないようにして、食事中や食後にも細心の注意が必要です。
糖分が多くて肥満につながる
はちみつはビタミンが豊富で、殺菌作用を持つなど色々な効能がありますが、あま〜い味からも想像できるようにはちみつは糖分が高いという面も。健康のためにあげたのに逆に太って不健康に…、なんてことのないように注意しましょう。
はちみつヨーグルトやはちみつ入りのパンは大丈夫?
はちみつを使った料理も与えない方がいいでしょう。加工品に関しては、はちみつに限らずどんな食材が使われているかチェックする必要があります。
マヌカハニーは与えても大丈夫?
マヌカハニーとはニュージーランドに自生している植物「マヌカ」の花が材料となるはちみつです。栄養価が高いだけでなく殺菌作用が強ことから、医療にも役立つという研究成果も報告があり近年注目されています。
こちらのはちみつについても残念ですが愛犬にはあげない方がいいと思います。
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回は犬にははちみつをあげない方がいいという結論になりました。
ただ大人の健康なワンちゃんが少し食べてしまったとしても問題はないので焦らなくても大丈夫です。幼犬や体調の崩したワンちゃんが食べてしまった場合は、かかりつけの病院で急いで相談をしましょう。
はちみつはビタミンが豊富で、風邪の予防や美容のために食べている人もたくさんいますよね。
その一方で人の場合、1歳未満の赤ちゃんには食べさせてはいけないことも有名です。
そんなはちみつを愛犬に食べさても大丈夫なのか一緒に見ていきましょう。