ハムスターの噛み癖を直そう!ケージを噛むのを止めさせる対策を紹介
可愛らしさでずっと人気のあるハムスターは、噛むことで歯を削る習性があります。しかし、その噛む以外の「噛み癖」について、お悩みの飼い主さんも多いのではないでしょうか?今回は、そんなハムスターの噛み癖の原因と対処法、そしておススメの商品をご紹介します。
最終更新日2020.05.06
ハムスターが噛むのを止めさせる対策方法
では、噛み癖の原因ごとの対策方法をお伝えします。
ケージから出たい場合の対策法
「外に出たい」「パトロールしたい」という要求ですので、ケージから出してあげましょう。縄張り意識が芽生えているのならば、以前歩いたところへ出してあげる=パトロールさせてあげると満足するのではないでしょうか。その際、一日の時間や回数を決めてからにしましょう。
なお、ケージの外に出すときは、電化製品などのコード類は床の上に置かないように注意しましょう。
なにせかじる性質なので、ケージじゃないものをかじる危険性があります。
かまってほしい場合の対策法
警戒心が強いハムスターですが、信頼関係が築けている飼い主の場合は、その声と匂いを覚えてくれます。
犬や猫のような戯れ方は難しいですが、飼い主であることを覚えると、思った以上になついてくれます。
なので、信頼関係を築き、飼い主の手や肩に乗って遊んでくれるように、以下のことを心がけましょう。
【声をかけてから触る】
ハムスターを触るときは優しく声をかけ、こちらを向いてから触るようにしましょう。そして、ゆっくりと手を近づけます。
くれぐれも、後ろからギュッとつかんだり、驚かせないようにご注意を。
【オヤツを手であげる】
オヤツをあげるときは、飼い主の手から渡しましょう。
飼い主の匂いを覚えてもらうためです。
もし、手にひらに乗せている状態で手を噛む場合、「早く降ろして」というハムスターからのサインです。
だからといって焦ったりパニックにならず、あくまでも冷静に対処してください。
だからといって、かまいすぎも禁物!
人に慣れさせたり、手乗りさせたりするには、生後一ヶ月ぐらいからが理想だそうです。あまり大きくなると難しいようですね。
しかし、手乗りさせすぎたり、かまいすぎたりする行為も、ハムスターにとってはストレスです。そのせいで命を落とした、なんていうこともよく耳にします。
「こうしたい」「ああしたい」という人の欲求の前に、ハムスターの健康面を一番に考えてあげてください。
フードが足りない場合の対策法
意外にあるのが、フードを与える時間がバラバラだったり、与える量が適当だったりします。適正じゃない量ならば、お腹が空いたり、ストレスでカジカジと噛んでしまうのも無理はありません。なので、フードの時間と量を一度見直し、決まった時間や適正な量の給与を行ってください。
なお、噛まれたあとで与えてしまうと、噛んだらもらえるということを覚え、同じことをするようになります。なので噛まれた場合は一度無視してください。
また、「動物性たんぱく質」が足りていない場合は、ミルワーム(昆虫の幼虫)を与えてみましょう。
他にも、ゆで卵の白身や小動物用のニボシ、茹でたささみもおすすめです。
その他
その他の対策法は以下の通りです。
【床材を変えたり、こまめに掃除する】
床材が合わなかったり、おしっこやフンが多い=不衛生だとストレスを感じてしまいます。
なので、床材の掃除を定期的に行い、清潔に保つなどして様子をみましょう。
【プラスチック製品を取り除く】
ケージや回し車がプラスチック製の場合、それは「噛むもの」と認識してしまっている可能性もあります。万が一体内に入った場合は大変ですから、なるべくプラスチック製品は取り除くようにしましょう。
【かじり木を入れる】
常に歯を削る習性のハムスターなので、単純に歯を削りたいがためにケージを噛む場合もあります。
そのため、ケージ内に専用のかじり木を入れて、好きなだけガリガリさせてあげましょう。
【ケージを広くする】
ハムスターの縄張りスペースは決まっています。種類にもよりますが、例えばジャンガリアンハムスターなどの小型の場合でも60cmは欲しいです。ゴールデンハムスターだと1.5mは必要になります。満足な大きさのケージにして、好きなだけパトロールをさせてあげましょう。
ちなみに、ケージの素材についてですが、最も危険の多いのが金網式の段式タイプだと言われています。
水槽ケージのおすすめ
本来ハムスターは地上や地下で生活することと、極度の近視のため、ある程度の距離や高さが認識できません。そんな状態でよじ登って高い所から落ちたり、金網に足を引っ掛けたり、捻挫や骨折などを起こす危険があります。また、金網をかじることで、傷ができたり、歯の破折や不正交合を引き起こしたりという多くの危険を伴います。
そのため、ハムスターのケージでおすすめなのは、シンプルなプラスチック製の水槽ケージです。
金網式ケージに比べて湿気がこもりやすいというデメリットがありますが、食事や水の管理をキチンとし、季節に見合った清掃や手入れをしてあげれば大丈夫です。