【画像あり】カモノハシとはどんな動物?哺乳類なのか?カモノハシの謎に迫る
皆さんはカモノハシをご存知ですか?なんとなく名前は聞いたことはあっても、その実物や生態について詳しくは知らないという方も多いのではないでしょうか。今回は、そんなカモノハシについてご紹介し、カモノハシのさまざまな謎に迫ります。
最終更新日2020.05.06
カモノハシとは?
カモノハシは、くちばしがあるため鳥類と思われがちですが、生物上は「哺乳綱単孔目カモノハシ科カモノハシ属」に分類される哺乳類です。
現生種では本種のみで、「カモノハシ科カモノハシ属」を形成しています。
カモノハシを英語で書くと「Ornithorhynchus anatinus」となりますが、漢字で書くと「鴨嘴」、つまり「鴨の嘴(クチバシ)」で「カモノハシ」ということになります。
実はこのカモノハシは、自然界で最も奇妙な動物とされています。くちばしがあるのに哺乳類、という点でもそうですが、哺乳類なのに卵を産んだり、足の部分に毒を持っていたりと、その見た目もさることながら存在自体も「奇跡」「生きている化石」「珍獣」と称されています。
このように、色々と謎の多いカモノハシについて、本記事で詳しくご紹介していきます。
画像
まずは、実際のカモノハシの画像をご覧ください。
赤ちゃん
こちらはカモノハシの赤ちゃんです。かわいいんですけど、皮膚の感じがすごいですね。くちばしもちゃんと存在していますが、なんだかちょっと「ブサカワ」ちゃんです。
大人
赤ちゃんのころよりもペタンコですね。なんともいえない見た目をしています。実物だとなんとなくわかりづらいので、カモノハシを表現したこちらの作品もご紹介します。
メチャクチャお上手ですが、こちらのカモノハシは羊毛フェルトで作られています。全体像がつかみやすいですね。それにしても、やはりカモノハシはくちばしに目がいきます。なぜ、カモノハシのくちばしはこんなにも特徴的なのでしょうか。
次項では、カモノハシの歴史についてお伝えします。
歴史
カモノハシは、1798年にヨーロッパ人によって発見されました。カモノハシのスケッチや標本があり、そのあまりにも珍しい姿・形に、当時の学者たちは誰かが作り出した加工品では?と疑うほどでした。
地球上に哺乳類が出現したのは、恐竜が絶滅したあとの、今からおよそ6500万年ほど前です。しかし、カモノハシは、恐竜が生きていた時代にはすでに存在しており、哺乳類の中で最も歴史の長い動物といわれています。カモノハシの姿と酷似した「オブデュロドン」という生物がいたことも判明しています。
しかし、最近の研究結果から、哺乳類よりも鳥類や爬虫類の遺伝子にも近いこともわかっています。そのことから、カモノハシは哺乳類から分岐した動物の末裔で、独自の進化をしたと考えられています。
大きさ
カモノハシの大きさは、体長が40~60㎝程度、体重は1~3kg程度です。比較的小さい動物ですが、基本的にメスよりもオスの方が大きく、オスの最大は63cm、メスの最大は55cmです。
肩や頭の骨格などは、哺乳類よりも爬虫類に近いつくりです。