なぜ蝶(チョウ)の数え方は1頭、2頭なのか?数え方の由来を紹介!
ヒラヒラと美しく舞う蝶(チョウ)。その蝶(チョウ)の数え方が「頭」ということをご存知ですか?なぜ、見た目で感じる「枚」や「羽」ではなく、まるで哺乳類のような「頭」という数え方なのでしょう?今回は、その「頭」になった由来や理由についてお伝えします。
最終更新日2020.05.06
蝶(チョウ)の数え方
蝶(チョウ)の見た目から言うと、どうしても「羽」や「枚」というイメージを持ちますが、蝶の数え方は、牛や馬などの大型動物と同じ「頭」になります。蝶は昆虫なので、ほかの昆虫と同じように「匹」と数える人も多いようですが、なぜ、蝶は「頭」という数え方になったのでしょうか。
以下で、その最も有力とされている理由・由来をご紹介します。
蝶(チョウ)の数え方の由来
蝶を「頭」と数えるようになった正確な理由はわかっていないようですが、よく知られているものとして「西洋の動物園での数え方が定着した」という理由・由来があります。
動物園には、大きな動物以外にも、小動物や珍しい昆虫なども飼育されています。もちろん蝶もです。そんななか、西洋の動物園では、飼育している動物や昆虫を特に区別せず、すべて「head」とという単位で数えていました。昆虫の「head」という数え方が、当時の昆虫学者たちにも広がり、論文などでも「蝶を数える単位=head」が使われるようになった、ということです。
その「head」をそのまま日本語に直すと、ずばり「頭」です。これが日本でも「head=頭」として広まり、その後定着していった、というのが理由であり由来となっています。
ちなみに、どうしても「羽」とも言いたくなりますが、「羽」は鳥が持つ羽を表す漢字であり、「羽」は鳥を表す単位です。昆虫の場合、正確には「羽」ではなく「翅」と書きます。しかし、蝶は昆虫なので、「羽」でも「匹」でも大きな間違いではないとのことです。
数え方以外にも、蝶(ちょう)、蝶々(ちょうちょう、ちょうちょ)と呼び方の違いもありますね。美しい羽根を持つ可憐な昆虫である蝶は、見た目の美しさ以外にも、実は奥深くて興味深い秘密がまだまだありそうです。