【動画あり】猫なで声とはどんな声?出し方・出す時の心理を紹介!
猫だけじゃなく、人でも使ったり使われたりする「猫なで声」ですが、実際はどんな声なのか、あらためて考えると疑問を感じますよね。今回は、そんな「猫なで声」がどういうものなのか、また猫なで声を出し方や出す時の心理についてご紹介します。
最終更新日2020.05.06
記事の目次
猫なで声とは?
みなさん「猫なで声」という言葉をご存知でしょうか?
「猫」が入っていますので、猫に関連する言葉のようですが、一体、「猫なで声」とはどんな声なのでしょうか?
その言葉にはどんな意味があるのでしょうか?
この記事では猫なで声がどんな声なのか?出し方、意味についてご紹介していきます。
どんな声?
こちらの猫は、サバトラの「すし」ちゃんです。かわいい声で何度も鳴いていますね。
次の「きなこちゃん」もかわいい声で鳴いています。
猫なで声の出し方
猫も色々な鳴き方をしますが、猫なで声を出すときは、猫は飼い主の目をじっと見つめながら、いつもよりも高い声で「ニャ~!ニャ~!」と鳴きます。
さきほどご紹介した動画の猫ちゃんたちも、飼い主さん=カメラ目線で鳴いているのがわかります。
実際、今これを書いている横で、我が家の猫も私の方を見て、目をまんまるにさせて猫なで声を出しています。
ずっと一緒に暮らしているとわかるようになってきますが、一度猫なで声モードに入ると、これが結構長いです。
そして、理由もわかっています。その理由についてはまた後でご紹介します。
語源や類語
「猫なで声」の語源・意味は、以下の通りです。
【猫なで声】
- 優しげで媚(こび)を含んだ声の様子を指す表現。一般的には、撫でられている猫の様子に例えた表現とされる。
- 猫を撫でる人に例えているとする見解もある。
実は、この「猫なで声」には、撫でられる猫を意味するものと、逆に猫を撫でてなつかせようとする人を意味する2つのパターンがあります。
さらに国語辞典などでは、そのどちらともを意味する、と紹介されている場合もあるようです。
2つの見解は昔からあった?
例として、昔の書物をご紹介します。
1つは、文明3~5年(1471~73)にかけて曹洞宗の僧・川僧慧済(せんそうえさい)が行った講述の記録「人天眼目抄(史料編纂所本)」からです。
ここには、「をそろげに嗔(いか)る時もあり、又猫撫声(ねこなでごえ)になる時もあり」という書記があります。
正直あまりよくわかりませんが、文面からすると、これは「なでる側」のことを書いていると推測されます。
もう1つは、江戸時代(1644年頃)に書かれた、仮名草子小説「祇園物語」の中にある、「猫なで声をし、人に敬(うやまわ)れんとするものあり」という記述です。これは「なでられる側」のことを書いています。
このように、昔から「猫なで声」については、「なでる側」「なでられる側」両方の見解があったことがわかります。
国語辞典で「どちらともを意味する」と紹介されるのも納得ですね。
猫なで声の類義語
「優しげで媚を含んだ」という意味から、甘えたり、機嫌を取ったりする際に使う声が「猫なで声」です。
なので、その類義語は「鼻にかかった声」や「甘ったるい声」という風に、「甘い」感じを含む言葉になります。
「猫かぶり」も近いかもしれません。
猫を示す言葉としては可愛いですが、よく人でも使われる言葉なので、「猫なで声」や「猫かぶり」「甘ったるい声」というのは耳慣れしていても、実際この言葉を人に当てはめると、あまり良い印象ではありませんね。たまに男性でも使う人がいますが、女性がこれらを屈指すると、やがて「ぶりっこ」「媚売ってる」という風に思われて、同性からは反感を買う対象になりかねません。
それだけ、この「猫なで声」というのは、かわいさの象徴なのかもしれませんね。
猫なで声をする心理
猫が「猫なで声」を出す心理として、「甘えたい」「かまってほしい」という気持ちがあり、普段はツンデレな猫でも、このときばかりは甘えたい気分いっぱいなので、猫が「猫なで声」を出しているときは、猫と飼い主との絶好のスキンシップチャンスです。
先ほど、我が家の猫がまさに今、猫なで声を出している、と書きました。一度モードに入ると長い、とも書きましたが、そのモードを終わりにするには、私が手を止め、足を止めて、猫をかまったり甘えさせてあげることが絶対条件です。それが叶うまでずっと鳴き続け、要望が満たされないと作業の邪魔をしてきます。その邪魔もあれこれと手法を変えてきて、正直とっても大変です(可愛くてたまらないのですが)。
ご飯の催促や、トイレが済んだあと、その他の要求とはまた違う鳴き方なのがこの「猫なで声」です。
飼い主の顔を見上げ、クリクリの目をして一生懸命鳴いているときは、甘えたい猫の気持ちを満たせるように、少し手を止めてかまってあげてください。猫と飼い主の信頼関係構築にも繋がりますよ。
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