あなたの柴犬は肥満?成長過程の体重の推移・平均体重を紹介!
根強い人気を誇る日本の柴犬。サイズ的には「中小型犬」と分類されていますが、普通の柴犬ってどのくらいの体重? うちの子、肥満じゃない?飼っている方なら誰でも疑問に思いますよね。平均的な柴犬の体重や、注意すべき肥満についてまとめていきたいと思います。
最終更新日2020.05.06
柴犬の子犬の成長過程の体重推移
柴犬は、平均すると約250グラムの大きさで生まれてきます。ペットショップやブリーダーでは、生後56日以降であることを条件に犬を販売することを許可されます。
生後2ヶ月以降の柴犬の成長に伴う体重の推移を表にし、まとめました。
月齢 | 体重 |
2ヶ月 | 1.9キロ |
3ヶ月 | 2.8キロ |
4ヶ月 | 4.2キロ |
5ヶ月 | 5.5キロ |
6ヶ月 | 6.5キロ |
7ヶ月 | 7.0キロ |
8ヶ月 | 7.4キロ |
9ヶ月 | 7.9キロ |
10ヶ月 | 8.3キロ |
11ヶ月 | 8.6キロ |
12ヶ月 | 8.8キロ |
上の表のデータは、様々な個体や平均のデータを集め、その中での平均値を割り出したものです。
柴犬は生後12ヶ月で成犬とほぼ同じ大きさになります。
表の生後6ヶ月のところに注目してください。6.5キロとなっていますね。6ヶ月だからといって3ヶ月の体重の倍ではなく、12ヶ月の半分というわけでもありません。
どういうことなのでしょうか。
表だけだとわかりづらいので、下の曲線グラフで説明していきます。
曲線グラフを見ると、はじめはめざましく、やがてゆるやかに成長していくことがわかります。
生後3ヶ月から6ヶ月の間は、特に成長が著しいです。
肥満を恐れず、子犬の間はしっかりと栄養をつけさせましょう。
また、子犬時代にたくさん食べ、たくさん運動をした個体は大きくなると言われています。場合によっては平均値をはるかに上回るかもしれません。
この後解説していきますが、体重が重いからと言って「イコール肥満」とは限らないので、見極めが必要です。
柴犬の成犬の標準体重
それでは柴犬の成犬の標準体重はどうでしょうか?
一般的には、
- オス 9~11キロ
- メス 7~9キロ
これはジャパンケネルクラブ(犬籍登録、イヌの品種の認定、血統書の発行などを行っている畜犬団体)の定めた標準体重ではなく、日本犬保存会の定めた「日本犬標準」のものです。
しかし「日本犬標準」は「平均」の柴犬ではなく、コンテストに出るような「理想」の柴犬の体重や体格を表していることを考えなければいけません。
実際に飼われている柴犬の平均体重は、これとは違っているかもしれません。
ただこの数値に近ければ理想的というのには違いはありませんから、目安にはなるかとは思われます。
ただ犬の大きさには個体差があり、骨格の太い子・細い子がいるので、あくまで目安です。
我が家の愛犬ねねは、体が大きいので、獣医さんに「理想体重は11キロ」と言われています。
日本犬標準のメスの規格からは離れていますね。一匹一匹の理想体重というものは違っているので、個体差を考慮する必要があります。
豆柴の標準体重
豆助の登場で人気の豆柴。実は「豆柴」という犬種は存在しません。
ジャパンケネルクラブからも日本犬保存会からも認定されていません。
成犬になっても体重が7キロを超えないだろうと思われる、小さく育つように交配・飼育された柴犬がそう呼ばれ、店頭に出されているだけなのです。
それでも「豆柴」として店頭に並ぶ小さな柴犬。
彼らの標準体重は、
- オス 5~6キロ
- メス 4~5キロ
だからといってこの基準を超えてしまった豆柴は肥満なのかどうか、一概には言えません。
先ほどにも述べましたが、子犬時代にあまり餌をあたえられず小さく育った犬が「豆柴」として出荷されたケースもあります。
そんな子が飼い主の元にやってきて、きちんとした食事をあたえられることで大きく成長することもあるのです。
豆柴の規格を超えてしまっても「豆柴じゃなくなってしまった」と嘆かずに最期まで育ててあげてください。
あなたの柴犬は肥満?
標準体重を超えてしまっていても、だからといって一概に肥満とは言い切れない事実。
それなら体重や数値などといったものは、あまり気にしなくてもよいのでしょうか?
「うちの子は太っているんじゃなくて、たまたま大きな個体なだけだから……」ということなのでしょうか?
そんなことはありません。
実際に犬の肥満というものは存在します。散歩中にたくさんの柴犬に会いますが、引き締まった体型の子がいる一方、明らかに太った子も見ます。我が家のねねも13キロを超え、獣医さんからたぷつきを指摘されてしまいました。
肥満は心臓病などの生活習慣病のリスクにつながるとされています。
「うちの子は大きいだけ」「個性だから」と肥満を見過ごし、結果愛犬が病気になってしまうのは悲しいことです。
標準値や平均値にこだわって神経質になりすぎることはないですが、現実から目をそらしてしまってもいけません。
飼い主は肥満の可能性も考慮に入れ、見極めることが大切です。