ドーベルマンが断耳・断尾をする理由を紹介!切れないドーベルマンもいる?
立った耳、短い尻尾のイメージの強いドーベルマン。凜としていて強そうで、格好いいですよね。だけどそのドーベルマンは、耳や尾を切られた状態だということを、みなさんは知ってますか?ドーベルマンを断耳・断尾する理由や事情について、解説していきたいと思います。
最終更新日2020.05.06
ドーベルマンの耳と尻尾
みなさんはドーベルマンの耳と尻尾にはどのようなイメージを持たれていますか?
耳はピンと鋭くたっているイメージでしょうか?
しかし、ドーベルマンは、実はもともとは大きな垂れ耳でふさふさの尻尾をしています。その耳や尻尾の一部を断尾・断耳することで、みなさんよく見かけるドーベルマンの耳・尻尾になります。
では、ドーベルマンの断耳・断尾していない本来の姿とは一体どのようなものでしょうか?写真で紹介していきます。
耳をカットする前の、子犬のドーベルマンです。ほんとうはこんなに耳が大きいんですね。みんなの知っているドーベルマンとは、だいぶ違うかもしれません。
それではカットしたらどのように変化するでしょうか?
これが断耳後のドーベルマンです。かなり耳が短くなってしまいましたね。
耳だけではなく尾も切られ、短くされてしまいます。
ドーベルマンが断耳・断尾する理由
昔の諸理由
ドーベルマンは元々、収税氏として働く主人の護衛をするための犬として生み出されました。戦ったり、守ったりするドーベルマンにとって大きな耳は弱点。噛まれる、つかまれるなどを防ぐため、耳や尾を切ったと言われています。
その後、ドーベルマンは軍用犬・警察犬として活躍します。聴力を良くしようと、耳を切るという側面もあります。
ドーベルマンのほかにもテリア、コーギー、ピンシャー、シュナウザー、ボクサーなど、様々な犬に断耳・断尾が行われています。牧羊犬として働く犬にとって、長い尾は羊に踏み潰される心配があった等が主な理由です。
今の諸理由
実は現代の家庭犬への断耳・断尾は、ほぼ外見上の理由といっても過言ではありません。一見そういう犬種を飼ってらっしゃらない人には理解しがたそうですが、そこには深い理由があります。
立った耳と短い尾というドーベルマンのイメージが定着してしまったことが挙げられます。
ドーベルマンは飼いにくい犬種だということは誰でも知っています。飼うには覚悟と決意と高い志がいります。
覚悟を決めてまでドーベルマンをほしいと思う人は、耳の立った尻尾の短い「イメージ通りのあのドーベルマン」。逆にあのドーベルマンが手に入るからこそ、大変なしつけや量の多い運動も頑張れると考える方も多いのです。
本当は大きな垂れ耳のドーベルマン