ドーベルマンが断耳・断尾をする理由を紹介!切れないドーベルマンもいる?
立った耳、短い尻尾のイメージの強いドーベルマン。凜としていて強そうで、格好いいですよね。だけどそのドーベルマンは、耳や尾を切られた状態だということを、みなさんは知ってますか?ドーベルマンを断耳・断尾する理由や事情について、解説していきたいと思います。
最終更新日2020.05.06
ドーベルマンの断耳・断尾Q&A
費用はどのくらい?
- 断耳 5~10万円
- 断尾 2~3万円
大きくなってからの手術や耳立て(固定する作業)は困難だからです。
海外でもやっている?
ヨーロッパでは動物愛護の観点から、断耳・断尾を禁止している国が増えてきています。アメリカでは伝統維持派(推進派)と動物愛護派(反対派)が対立しています。
ヨーロッパの方が「かわいそう!」と反対の向きはあります。
ドーベルマンの原産国ドイツでは断耳・断尾を禁止した結果、ドーベルマンがたくさん売れ残ってしまったという事態が発生してしまいました。
ドーベルマンのイメージや、「あの姿のドーベルマンだからこそほしい!」と思う気持ちは日本人と変わらないのですね。
切らないドーベルマンもいる?
日本では、欧州に比べ、動物愛護はそれほど声高に叫ばれておらず、断耳・断尾を頼まれたら引き受ける病院は7割を占めます。その背景には断ると素人のブリーダーが自力で切る、耳の垂れたドーベルマンは売れ残るなどの事情があります。
それでも最近、ドーベルマンは耳を切られた姿であるということを認知する人が増加傾向にあります。ドーベルマンを飼うとき、事前にブリーダーに「耳や尻尾は切らないで」と頼む人もいるといいます。
「動物愛護!」「かわいそうだから!」と声高に主張し、断耳・断尾を一斉に禁止してしまうと、「じゃあドーベルマン飼うのはやめよう」という人も現れるかもしれません。結果、大量のドーベルマンが殺処分されたり、ドーベルマンそのものがつくられなくなるという事態になったら、それこそドーベルマンにとってかわいそうです。
禁止されているからとかではなくて、飼い主が自主的に「うちの子は、耳や尻尾はそのままで」と頼むのは、良い向きであると個人的に思います。
まとめ
外見、伝統、ブランド。
一見たいした理由ではなさそうですが、ただ一概に「かわいそう」「やめさせるべき」と言えない深い事情があるのですね。
それでも耳を切らないままのドーベルマンは徐々に増えてきています。
耳のあるドーベルマンが散歩されているのを見たら、ドーベルマンの断耳・断尾に対する認知は増えます。認知が広がるとドーベルマンの飼育を検討している人の間で「うちの子は切らないで」という人も増えます。
ドーベルマンにとって一番幸せな飼われ方がなされる未来を望んでおります。
- 1
- 2