ゴールデンハニードワーフグラミー(GHD)の飼育方法をご紹介!【混泳/繁殖/餌】
ゴールデンハニードワーフグラミー(GHD)は小型の熱帯魚で小型の水槽でも飼育でき、更に協調性が高く混泳も比較的しやすいです。今回はそんなゴールデンハニードワーフグラミーの餌や水質や繁殖などの飼育方法と寿命や値段についてご紹介していきます。
最終更新日2020.05.06
ゴールデンハニードワーフグラミーの飼育方法
混泳について
ゴールデンハニードワーフグラミーは非常に温和な魚で、他の魚を追いかけまわすようなことはありません。
また、口が小さいので、他の魚が食べられてしまうこともないでしょう。小型テトラ、コリドラスの仲間、ラスボラの仲間など、水質の好みが似た多くの小型魚と一緒に飼育することができます。飼い方にも特殊な点は特にないので、混泳させやすい魚です。
ただし、スマトラやモンクホーシャのように他の魚のヒレに興味を持つ魚と一緒にすると、長い腹ビレをつつかれてしまいます。混泳させるなら、おとなしい小型魚を選びましょう。
繁殖を狙う場合、ペアのみか数ペアで飼育するようにして、混泳は避けましょう。
餌の与え方
ほとんどの人工飼料に餌付いてくれますが、体のわりに口が小さいため、あまり大きな餌は食べられません。フレークフードを与える場合、少し砕いて与えるといいでしょう。
小型魚用の顆粒タイプならそのまま与えられます。ゴールデンハニードワーフグラミーは水面付近にいることの多い魚なので、どちらかと言えば浮上性の餌を与えるといいでしょう。
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水温と水質について
熱帯魚なのである程度の水温を保つ必要がありますが、そこまで神経質ではありません。
市販のオートヒーターを使えばだいたい26度前後に設定されているので、そういった製品を使えば大丈夫です。夏場の高温にも強い魚ですが、水面にファンを当てるなどして水温を下げる工夫をしてあげるといいでしょう。
前述の通り弱酸性の水質を好みますが、弱酸性~中性まで幅広く適応します。日本の水道水はたいてい中性なので、そのまま使っても問題ありません。
水温・水質ともに特殊な飼い方をする必要はなく、いわゆる普通の熱帯魚の飼い方で十分楽しむことができます。
繁殖について
グラミーの仲間は、水面に泡と水草で巣を作ってそこに産卵し、オスが卵や稚魚を守る特殊な生態をもっています。
とても神秘的な光景なので、ぜひ繁殖にチャレンジしてみましょう。泡巣を作る、という生態と、稚魚の小ささを理解していれば、繁殖は難しくありません。
繁殖用の水槽を用意する
ゴールデンハニードワーフグラミーの繁殖を狙うなら、繁殖用の水槽を用意しましょう。
大きさは30センチ程度で大丈夫ですが、これより大きくても問題ありません。水温や水質は成魚と同じにします。フィルターは投げ込み式やスポンジフィルターなどエアリフト式のフィルターを使い、エアは弱くします。強い水流があると、泡巣が壊れてしまうためです。
また、泡巣の材料になるよう、浮草や水草を浮かべましょう。使いやすいのはウォータースプライトやマツモです。アマゾンフロッグピットやサンショウモも使えるでしょう。底には特に何も敷かなくて構いません。
ペアを隔離する
できれば、最初から繁殖用水槽でペアを飼育するのが理想的です。ですが、ほとんどの場合は混泳水槽で飼育していると思います。そういう場合、繁殖用水槽の用意ができたらペアを移しましょう。
そのまましばらく飼育していると、オスが水面に泡を浮かべて巣を作ります。泡巣ができると、オスはメスを巣の下に誘って交尾し、メスが産卵します。
産卵後は?
産卵が終わったら、巣を崩さないように注意しながらメスを取り出します。メスは育児には参加せず、自分の産んだ卵を食べてしまうのです。オスは巣と卵を守るのに一生懸命になるので、メスが近づくと猛然と追い払います。
巣を壊してしまいそうなら無理にメスを出す必要はありませんが、できれば出したほうがいいでしょう。
ふ化~稚魚の育成は?
産卵後、数日たてば卵がふ化します。その間、オスはずっと、巣から離れてしまった卵や稚魚を口にくわえて巣に戻したり、ゴミを取ったりといった世話をしています。
生まれた直後の稚魚はとても小さく、与えられる餌はありません。一週間ほどたてば自力で泳ぐようになるので、そうなったらオスを取り出し、稚魚への餌やりを開始します。
熱帯魚ショップへ行くと「ブラインシュリンプ」というエビの仲間の卵が売られているので、これを用意し、ふ化させて与えます。ブラインシュリンプの扱い方はパッケージ等に書いてあるので、よく読んでおきましょう。
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