フクロウが「シュッ」と細くなる瞬間の動画を紹介！なぜ細くなるのか？

では、さっそくこちらの動画をご覧ください。

わかりますか？よく見ていると、最初は普通にポテっとしていたフクロウの体が、だんだんと縮まっていくのがわかります。最初と最後で、フクロウの体が細くなっていますよね。

なぜ、このように、フクロウの体が縮んだり細くなるのかというと、それはフクロウが何らかの音や状況に反応（ビックリ）して、どうしようもなくなっているからです。詳しくは次項でお伝えします。

なぜ、フクロウが細くなるのかというと、敵から身を守るために、自分を木に見せようとしているからです。つまり、木になりすましているのです。

フクロウはとっても臆病な動物で、自分よりも体が全然小さい小鳥などにもいじめられたりします。そのため、ありとあらゆる敵から身を守るために、「怖い」と感じることに対して、身を縮めて細い木と同化しようとしたり、体を細めてその場をやりすごそうとします。

これが、ピンチを感じたときに、木の枝に擬態して「シュッ」となる理由です。

ペットとして飼われているフクロウでも、掃除機の音や飛行機の音などに驚いたときには、この姿が見られるそうです。とっても可愛い理由とその姿ですが、フクロウにしてみれば怖さとストレスを感じますよね。

このフクロウは、脚立が怖かったようです。ちなみに左が通常、右が細くなった後の同一フクロウです。

フクロウの細さは、警戒するレベルによって異なります。「少し怪しい？」と思ったときは、まずは羽角から反応し、羽角がピンと立ちます。少しずつ物音が近づいてきたり、ピンチが徐々に迫ってくると、頭から下の体を絞っていきます。

このフクロウは、まぁまぁな細さですね。警戒レベルで言ったら「中」レベルでしょうか。

体を細くすることができるのは、すべてのフクロウではありませんが、「コノハズク」というフクロウが一番有名です。特に「アフリカオオコノハズク」は、擬態の変化が激しいと言われています。

アフリカワシミミズク（アフリカミミズク）も、緊張すると多少細くはなるものの、アフリカオオコノハズクほどではないようです。傾向として、概ね小さなフクロウほど細くなる率が高いようです。

こちらは、アフリカオオコノハズクを検証した番組の動画です。実は導入部分でご紹介した動画も、アフリカオオコノハズクです。見てわかるように、だいぶ細くなります。警戒レベルは「高」の状態ですね。

ちなみに「アフリカオオコノハズク」は、羽角を持つミミズクの一種です。フクロウとミミズクの違いについては、下記リンクをご参照ください。