フクロウとミミズクの違いとは?
独読な風貌と丸いお目目が印象的な「フクロウ」と「ミミズク」ですが、皆さんはその違いをご存知ですか?見た目にもそっくりなフクロウとミミズクの違いには、とある驚愕の事実がありました。今回はそのフクロウとミミズクの違いについてお伝えします。
最終更新日2020.05.06
記事の目次
フクロウとミミズクの違いは?
「フクロウ」と「ミミズク」の違いを聞かれて、明確に答えられる方ってそんなに多くはないと思います。しかし、その両者の違いには驚くべき事実が…。
知って得する豆知識、ということで、本記事ではフクロウとミミズクの違いについてご紹介します。
フクロウ
フクロウは、動物界脊索動物門鳥綱フクロウ目フクロウ科フクロウ属に分類される鳥類です。
別名「森の物知り博士」「森の哲学者」とも呼ばれ、人間にも親しまれています。英語表記は「Strix uralensis」です。
特徴
フクロウの全長は48〜52cmほどで、翼を広げると94〜110cmになります。
尾羽はやや長めなのが特徴です。
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ミミズク
ミミズクも、動物界脊索動物門鳥綱フクロウ目フクロウ科フクロウ属に分類される鳥類です。
実はこのミミズクは、あのトトロのモデルになっているといわれています。
特徴
ミミズクの全長は48〜52cmほどで、翼を広げると94〜110cmになります。これはフクロウと同じです。
ミミズクは、フクロウ科のうち羽角(うかく。耳羽ともいう)といわれる「耳」がある種の総称です。
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フクロウとミミズクの違いは?
フクロウとミミズクの違いですが、前項を見てわかるように、分類も特徴もほぼ同じです。というか、同じです。
では、フクロウとミミズクの違いはなんなのでしょう。
その違いはズバリ、「耳があるか」「耳がないか」です。
特徴でも述べたように、ミミズクには羽角と呼ばれる耳があります。この羽角があるものをミミズクと呼び、それ以外はすべてフクロウとなります。
ミミズクの「ズク」とは、古語でふくろうのことをいいます。従って、ミミズクとは「耳のあるフクロウ」を意味しています。
明確な違いはない?!
なかには、羽角があるのに「フクロウ」とつく種類もいます。これは大変にややこしい話なのですが、ミミズクは、名前の後に「アオバズク」とか「コミミズク」というように「ズク」がつきますが、「ズク」の付かない「コノハズク」には羽角があり、「アオバズク」は「ズク」がつくけれど羽角はない、といったこともあります。
つまり、両者は全く同じ仲間なのです。あまり両者の区別にこだわる意味はなく、明確な違いもない、とのことです。違いがわかってスッキリしたようなしないような。なんとも驚きな事実でした。
ちなみに、フクロウは漢字で「梟」と書きますが、ミミズクには「木菟」「木兎」「鵩」「耳木菟」「耳木兎」というように多くの漢字が存在しています。ミミズクは日本では古くから知られている鳥で、「日本書紀」にも登場しています。
以上、「フクロウとミミズクの違い」についてでした。