カエルの餌で虫以外の食べ物は何を与えたらいいの？

アロワナやナマズなど、大型の肉食熱帯魚に与える人工フードで、各社から販売されています。基本的には水生種に与えますが、できれば「沈降性」という、沈むタイプのものを使いましょう。水に浮く「浮上性」のタイプだと、カエルが気付かないかもしれません。

水生種以外に与える場合は水でふやかしてから与えます。また、水生種は意外と活発で、魚用のフードでは栄養不足になることもあります。

カメ用フードやウーパールーパー用フードより、頻度を多めに与えるようにしましょう。

いわゆる「カメのえさ」です。

こちらも、大型肉食魚用フードと同様に使うことができます。カメ用のものは魚用のものよりカルシウムが強化されているので、栄養価がすぐれています。このほか、ウーパールーパー用フードも使えますが、粒が小さいので水生種以外には不向きです。

食べないわけではありませんが、栄養価が低く、特に水生種の場合は油で水が汚れるため使わないほうがいいでしょう。

どうしても与える場合は、鶏のササミや胸肉を使います。刺身など生魚も同様です。魚肉ソーセージなどの加工品は使わないようにしましょう。

カエルの餌としてはあまり一般的ではありませんが、ツノガエルやイエアメガエルの場合、冷凍マウスを使うこともできます。栄養価が高く、冷凍庫に入れておけば長期保存することができます。

ただし、カエルは本来、虫を食べる生き物なので、虫以外の生き物を食べるようにはできていません。
特にツノガエルは動くものに何でも反応するので、解凍したマウスを使うこともできますが、カエルにとっては栄養価が高すぎます。

消化することで内臓に負荷がかかるので、使う場合はあまり高頻度に与えるには避けましょう。500円玉サイズのツノガエルに与える場合、ピンクマウスなら週に一回くらいの頻度で十分です。

大きなカエルならマウスのサイズも大きくできますが、頻度はさらに落としましょう。カエル以外にヘビを飼っていて、解凍したマウスを余らせてしまったときなどにおやつとして与えると、頻度としてもちょうどいいでしょう。

特にツノガエルは貪欲なので、餌として適さないものでも与えれば食べてしまいます。

しかし、餌として適さないものを与えると内蔵に負担がかかり、突然死んでしまう原因になります。特に、ここに挙げるものは与えないようにしましょう。手元に適した餌がない場合、無理に代用品を探すよりも、餌が手に入るまで何も食べさせないほうが安全です。

水さえきちんと与えられていれば、2週間程度の絶食なら耐えることができます。

うどんやスパゲッティなどの麺類、食パンを細長くねじったものなどは、ピンセットで動かせばカエルが食べることがあります。

しかし、これらは小麦粉など植物質でできているため、カエルには消化できません。そのままフンとして出てくればいいのですが、消化器系に張り付いて詰まってしまうこともあります。

特に、パンは塩分や油分などを多く含んでいて、添加物の多い食品です。菓子パンや調味パンはもちろん、食パンやフランスパンも、餌としては適していません。

生肉は栄養価が低く餌として適さないことは先に書いた通りですが、魚肉ソーセージなど加工肉も同様です。加工肉の場合、特に調味料などの添加物が多く、食べたカエルに害を及ぼす恐れがあります。

時折、魚肉ソーセージを食べるツノガエルの動画がネットで見られることがありますが、与えないほうがいいでしょう。

カエルは体調不良がわかりにくい生き物で、健康そうに見えてもある日突然死んでしまうことがあります。基本的に、人が食べておいしいと感じる食べ物は、塩分をはじめ多くの添加物や調味料が使われているため、餌としては不向きです。

販売されているカエルのエサにはどのようなものがあるのでしょうか。いくつかご紹介いたします。

粉末タイプのフードです。水を加えて適当な硬さに練り、スプーンに乗せて与えます。

練った状態で保存できないので、いちいち作らなければいけませんが、量を調整できるため小さなカエルでも使うことができます。「ツノガエルの餌」と書かれていますが、イエアメガエルもこの餌を使うことができます。

こちらは、スティック状に加工されたフードです。水を加えてふやかすだけで使えるので、パウダータイプよりも扱いやすいでしょう。

ただし、量の調整ができないため、少し割高に感じられるかもしれません。こちらも、イエアメガエルにも使うことができます。