シベリアンハスキーはバカ犬?知能が低い・しつけしにくいのか?
洗練された顔付きと風貌で、長期的人気のシベリアンハスキー。とても知能的で賢いイメージですが、実はバカ犬で知能が低い?しつけがしにくいってホント?今回はそんなシベリアンハスキーが「バカ犬」と呼ばれる理由を検証していきます。
最終更新日2020.05.06
シベリアンハスキーはバカ犬?
マンガや映画の影響で、1980~1990年に爆発的人気があったシベリアンハスキー。当時は色々なお宅で飼われていましたし、様々なグッズも登場するほどの大ブームを巻き起こしました。そのブーム以降、人気は長らく落ち着いていましたが、ここ最近でまた人気がジワジワと復活してきています。
ちなみに、タレントの所ジョージさんも、過去にCMで共演したシベリアンハスキーの愛犬・インディーくんと暮らしていました。インディーくんは大型犬としては長寿で、18歳まで生きたそうです。
シベリアンハスキーは、元々はペット用の犬ではありません。極東北極圏を中心に、トナカイ遊牧や狩猟、犬ぞりとして人荷の運搬・狩猟補助などを行うための用務犬として重用されてきたため、なんとなく賢そうなイメージがあります。見た目もシュッとしていて落ち着いた雰囲気も感じますが、なぜかシベリアンハスキーは「バカ犬」「馬鹿犬」といわれています。
豪雪の中で用務犬として大活躍するシベリアンハスキー。いかにも賢そうですが、なのになぜ、シベリアンハスキーは「バカ犬」といわれてしまうのでしょうか。本記事では、その理由や実際のところを詳しくお伝えします。
シベリアンハスキーがバカ犬と言われる理由
シベリアンハスキーが「バカ犬」といわれるようになったのは、さきほどお伝えした「時代」が関係しているようです。
というのも、ハスキーが大ブームになった1980~1990年ころは、ちょうどバブル時代です。なんでもありのその時代にブームとなったハスキーは、本当に多くのお宅で飼われていました。しかし、そのことが、ハスキーが「バカ犬」呼ばわりされてしまうことになったのです。
時代に翻弄された、悲しきハスキー
ハスキーを迎え入れた人の中には、終生大切に育てた方も当然います。
しかし、まるでぬいぐるみ感覚のような安易な気持ちで飼った人の中には、ブーム終焉とともに平気で捨てたり、保健所に持ち込む、というケースも多くありました。無責任な飼い方はもちろんですが、ハスキーは普通の犬よりも飼い方が難しいといわれているため、ぬいぐるみ感覚で迎え入れたことで、最後まで飼い切れない・面倒見切れないというダメ飼い主が後を絶ちませんでした。
ハスキーの飼い方が難しいと言われる理由は、用務犬時代の本能から、「無駄吠え」や「遠吠え」などのしつけが大変とされるからです。飼い主としてしつけは当然の義務です。しかし、そんな覚悟もない人たちの安易な迎え入れ・飼育が、ハスキーブームを終わらせただけでなく、現代まで「バカ犬」呼ばわりされてしまう要因を作ったのです。
シベリアンハスキーは本当は賢い?
実際のシベリアンハスキーは、きちんとしつけをされていれば、ほとんど吠えず、そして友好的です。でなければ、狩猟犬・用務犬としての役目は果たせていません。むしろ、状況判断力に優れ、飼い主に忠実な賢い犬です。
ただし、性格的に頑固な一面もあり、一度でも飼い主を「リーダーではない」と認識してしまうと、命令を一切聞かなくなってしまいます。そして、友好的であるがゆえに、番犬には向いてません。
まとめ
シベリアンハスキーのブーム、当時は本当にすごいものがありました。その後も、ミニチュアダックスブーム、チワワブームと、年代ごとに犬のブームがやってきます。その度に、必ず出てくるのがぬいぐるみ感覚の人たちです。自分の覚悟ができていないのに、「かわいいから」「子供にせがまれたから」という理由で飼う行為は絶対にやめてほしいです。
自分たちのしつけができていないのに、「バカ犬」呼ばわりされた上に、捨てられてしまう。
ハスキーに限らず、犬の主従関係はしつけが肝ですので、犬の賢さや飼いやすさを左右するためには、やはり飼い主の努力と覚悟が必要です。悲しい悪循環を繰り返さないためにも、安易な気持ちでペットを飼う人がいなくなることを願います。
かわいい…