ポンスキーはかわいそう?ミックス犬奇形とは?
ポンスキーとはポメラニアンとシベリアンハスキーを交配したミックス犬です。小さなハスキー犬はきっと可愛いでしょう。しかし、ミックス犬は人間の好みの特徴が必ずしも出るとは限りません。好みに合わない子はおそらくほとんどが殺処分というかわいそうな道を辿るのです。
最終更新日2020.05.06
記事の目次
ポンスキーの歴史
ポンスキーは、純血種2種類のミックス犬が流行しているアメリカで生まれた犬です。ポメラニアンとシベリアン・ハスキーを交配して作出されたミックス犬です。シベリアン・ハスキーの毛色でポメラニアンのようなくりくりした目で、体は小さいです。本当に可愛いですね。
しかし、あくまでもミックス犬なので、人間の思い通りの特徴が必ずしも出るとは限りません。画像の子たちのような特徴とは真逆の特徴が出ることもあるということです。
例えば、毛色はポメラニアンで、大きさはシベリアン・ハスキーというポンスキーが生まれる可能性もあるのです。さらに、生まれたときは小さくても、成長とともにどのくらいの大きさになるかも予想はできません。
殺処分の問題
ポンスキーというミックス犬を、「体がポメラニアンのように小さく、毛色がシベリアン・ハスキーのような犬」という認識であれば、そうでない特徴が出た場合、その子達はどんな運命を辿るのでしょうか?運良く飼いたいという人が現れればいいのですが、そうでなかった場合は、殺処分という悲惨なことになるのは想像に難くないと思います。
また、大型犬と超小型犬のミックスとなると、超小型犬であるための骨格や特徴、大型犬であるための骨格や特徴が、逆に出てしまうこともあります。体が大きいのにポメラニアンのような細い足など、かわいそうなミックス犬奇形となることもないとは言えないはずです。そして、その子達の運命も、先にお話した通りだと思います。
人間の勝手な好みで、ミックス犬奇形の子が生まれたり、その子達を殺処分するなど、そんなかわいそうなことは許されるべきことではありません。犬は、オモチャやアクセサリーではありません。
まとめ
犬の殺処分は、この10年間で、年々減少傾向にあると言われています。里親募集をされている団体が増えたり、2013年に動物愛護法の改正があり、ブリーダーが不要だと判断した犬を保健所側が持ち込み拒否できることになったのも功を奏しているようです。
それでも、2015年のデータでは、まだ1.6万頭の犬が殺処分されています。
純血種のミックス犬は貴重で可愛いので、ほしいと思う人が多いのはわかります。しかし、たとえ流行であっても、ブリーダーは無理な交配でミックス犬を作出するのは控えるべきです。
また、私たち自身も、流行に踊らされずに、ミックス犬が生まれる裏の事情(殺処分・ミックス犬奇形)をもっと理解することが大切だと思います。